
「だるい、眠りが浅い、なんとなく気分が重いし身体がしんどい。でも、熱があるわけじゃないし、どれも『わざわざ病院に行くほど』とは思えない……」
「行くとしても、内科? 心療内科? 婦人科? ネットで調べても何科に行けばいいのか分からなくて、結局めんどくさくなってそのままにしている……」
「思い切って一度内科に行ったら『どこも異常なし』と言われて痛み止めだけ出された。じゃあ、私のこの辛い不調はどこに相談すればいいのか……」
新宿の漢方薬局「太陽堂」の店頭やオンライン相談では、「なんとなく不調で、何科に行けばいいか分からない」というご相談を、はっきりした病名がつく前の段階の深い悩みとして本当によく伺います。
先に太陽堂の結論・答えをお伝えすると、「何科か迷ったら、とりあえずまず『内科』に行って血液検査を。そこで異常が無ければ、その結果の紙を持って漢方薬局の相談へ」です。
「何科に行こうか」とネット検索ばかりして迷って動けないより、内科の血液検査という『一番間違いのない入口』を一つ決めてしまうほうが、あなたの不調解決への道が早く開けます。
このページでは、「なんとなく不調」のときの症状別・診療科の選び方(一覧表)、「異常なし」と言われたあとの3つの道、そして病院や漢方相談で話が早く進む「不調メモの作り方」を、薬剤師の視点からご説明します。
(※だるさそのものの時間帯による見分け方については、「検査では異常なしのだるさ」の記事で別にまとめていますので、あわせてご覧ください。)
【この記事の結論:「なんとなく不調、何科に行けばいい?」への太陽堂の答え】
- 不調が起こる理由: 漠然とした不調の裏には、貧血や甲状腺疾患など「名前のつく病気」が隠れている場合と、検査では異常が出ない「体質・自律神経の乱れ(未病)」の場合があります。病院の検査は前者を、漢方薬は後者の「身体の土台の乱れ」を見ます。
- 漢方の考え方: まず内科の血液検査で病気の有無を確かめ、「異常なし」であれば漢方薬の出番です。漢方で①気血(エネルギーと栄養)を補う ②滞った血や水を流す ③自律神経の緊張を整える——というアプローチで、病名がつかない不調を体質から和らげます。
- 対象となる主な疾患・お悩み: 原因のはっきりしない不調(不定愁訴)、何科に行けばいいか分からない方、病院の検査で「異常なし」と言われたが辛い方、だるさ・不眠・気分の落ち込みが続く方、未病ケア
迷ったら、まず「内科」で血液検査を
「なんとなく身体がだるい、調子が悪い」という言葉の裏には、実は貧血、甲状腺機能低下症(または亢進症)、糖尿病、肝臓の病気、うつ病など、はっきりとした「名前のつく病気」が隠れていることがあります。
これらの多くは、内科での一般的な血液検査で「あるかないか」の医学的な見当がつきます。
太陽堂の店頭で「こういう症状なんですが、何科に行けばいいですか?」と聞かれたとき、薬剤師がお答えしているのも「うーん、とりあえず内科で血液検査かな。異常が無ければ無いで、それも漢方の参考になりますから」です。
正直なところ、問診の症状だけで科を正確に言い当てるのは難しいものです。だからこそ、まず血液検査という客観的なデータで「病気の有無」を分けてしまうのが一番の近道なのです。
内科で伝えると話が早い「3つのこと」
内科を受診した際、医師にどう伝えればいいか迷う方へ。以下の3つを伝えると、医師も判断しやすく話がスムーズに進みます。
- 「いつから、どんな不調か」: 「3ヶ月前から、朝のだるさと寝つきの悪さがあります」のように、時期と症状を一言で簡潔に。
- 「一日のどの時間帯に一番強いか」: 朝・夕方・一日中ずっと。この情報は、病院でも漢方相談でも原因を探るのに役に立ちます。
- 「血液検査で調べてほしい」と明確に伝える: 「なんとなく不調が続いていて不安なので、隠れた病気がないか、甲状腺や貧血も含めて血液検査で確かめたいです」とリクエストすれば、医師は必要な項目を選んでくれます。
※次の症状がある場合は、内科より先に、該当する科(救急)をすぐに受診してください。胸を締め付けられる痛み・脈の乱れ(循環器内科)/急激な物忘れ・ろれつが回らない・手足の麻痺・激しい頭痛(神経内科・脳神経外科)/急な体重減少・発熱が続く・黄疸(内科をすぐに)/気分の落ち込みが2週間以上続き日常生活に支障がある(心療内科・精神科)。
症状別|「先に行く科」の目安一覧表
「なんとなく不調」と一口に言っても、中心になる一番辛い症状によって、先に行くべき科が変わります。店頭で患者さまにお伝えしている目安を表にまとめました。
迷ったら「左の列」を、はっきりした特定の症状があれば「右の列」を参考にしてください。
| 中心の症状 | まず行く科 | そこで確かめること |
| だるさ・疲れが取れない・なんとなく不調 | 内科(かかりつけ医) | 血液検査で貧血・甲状腺・血糖・肝臓・炎症の有無 |
| 動悸・胸の痛み・脈が飛ぶ・歩くと息切れ | 循環器内科 | 心電図・エコーなど心臓の検査。異常なしなら自律神経の可能性 |
| 眠れない・気分の落ち込み・強い不安・やる気が出ない | 心療内科・精神科 | うつ病・不安障害の有無。※2週間以上続くなら早めに受診を |
| めまい・ふらつき・耳鳴り | 耳鼻咽喉科(※激しい頭痛や麻痺を伴えば神経内科へ) | 耳の病気(メニエール等)の有無。異常なしなら水毒・自律神経 |
| 生理前や更年期に連動する不調(女性) | 婦人科 | ホルモンの検査。プレ更年期・更年期・PMSの見当 |
| 疲れ・意欲低下・夜の悩み(男性40代〜) | 泌尿器科・メンズヘルス外来 | 男性ホルモン(テストステロン)を含む血液検査。男性更年期 |
| 頭がボーッとする・考えがまとまらない | 内科(※急な物忘れ・ろれつが回らない場合は神経内科へ) | 血液検査。異常なしなら身体の余力と巡り(ブレインフォグ) |
| 胃もたれ・食欲がない・お腹がパンパンに張る | 消化器内科 | 胃カメラなど。異常なしなら胃腸の働き(機能性ディスペプシア等) |
どの科でも共通しているのは、「はっきりとした病気・異常があるかどうか」を確かめるのが病院(西洋医学)の一番の役目だということです。そして「検査では病気はないけれど、辛い不調はある」という状態こそ、漢方薬が昔からいちばん得意にし、力を発揮してきた領域です。
「異常なし」と言われたあとの、3つの道
内科で血液検査を受けて、医師から「どこも異常なしですね。疲れでしょう」と言われた。ここで多くの方が「じゃあ気のせいなのか。怠けているだけか」と自分を責めて行き止まりになります。
でも、諦める必要はありません。ここから進める道は大きく3つあります。
- 別の科でさらに確かめる: 「動悸」が中心なら循環器内科、「めまい」がひどいなら耳鼻科、というように、中心の症状に特化した専門科でもう一段確かめます(上の表の右列が目安です)。
- 心療内科に相談する: 「眠れない・気分が鉛のように重い・不安が強い」が中心なら、身体の血液検査で異常が出なくても、心療内科が入口になります。「自分はうつ病だ」と決めつける必要はなく、相談してよい場所です。
- 漢方相談に持ち込む: 「病気はないと分かった。でも、辛い不調は続いている」——この状態を、身体の余力・自律神経の乱れ・胃腸の弱り・血や水の巡りといった「体質(土台)」の面から整えるのが漢方薬の役目です。もらった血液検査結果の紙が、そのまま漢方薬を選ぶための大切な材料になります。
この3つは「どれか一つしか選べない」わけではありません。病院の治療(西洋薬)と漢方相談を並行して進めている方は多くいらっしゃいます。
【薬剤師コラム①】「とりあえず血液検査」と答える理由
担当薬剤師:前原
「なんとなく不調なんですが、何科に行けばいいですか?」と店頭で聞かれると、私は薬剤師として少し悩みつつも、正直に「うーん、難しいところですね。でも、とりあえず『内科で血液検査』かな」とお答えしています。カッコいい一発回答ではないのですが、これが一番患者さまにとって間違いのない答えだと思っています。
なぜなら、「なんとなく不調(だるい、めまい等)」という症状は、貧血でも、甲状腺の異常でも、自律神経の乱れでも、どれも同じような顔をして出てくるからです。問診の症状だけで科を言い当てようとするより、まず血液検査という客観データで「病気の有無」を分けてしまえば、残りは私たち漢方薬局の出番だとはっきりするからです。
「異常なし」の検査結果の紙を持ってきていただくと、私たちは安心して「だるさの出る時間帯」「夜の眠りの深さ」「食事とお酒の量」「ストレス」のほうに集中できます。異常が無ければ無いで、それが漢方を組み立てるための参考になる。この言葉を、店頭で毎日のようにお伝えしています。
「何科に行こう」とネット検索で迷って半年間動けないより、明日とりあえず内科に行く。それが一番の近道です。
相談の前に整理しておくと話が早い「不調メモ」
病院に行くときも、漢方薬局に相談するときも、「なんとなく調子が悪くて……」のままだと、伝える側も聞く側も情報整理に苦労します。
以下の5つをスマホのメモ帳や紙に箇条書きで書いておくだけで、医師や薬剤師との話が一気にスムーズに進みます。
- いつから: 「去年の秋から」「異動してストレスが増えてから」など、きっかけがあれば一緒に。
- 一番つらい症状を一つ: だるさ、眠り、気分、胃腸、めまい……などたくさんあっても、全部並べず「今一番困っているもの(直したいもの)を一つ」に絞る。
- 時間帯と悪化する場面: 朝が辛い・夕方から切れる・一日中。人混み、生理前、お酒を飲んだ翌日、忙しい時期など悪化するきっかけ。
- 眠り・食事・お酒: 平均睡眠時間と「起きた時の疲れの残り方」、朝食をきちんと食べているか、お酒の頻度と量。
- いま飲んでいるもの: 病院の処方薬、市販のサプリメント、栄養ドリンク。お薬手帳があれば必ず持参する。
(※太陽堂での初めての漢方相談で何を話すか、持ち物や流れ、費用の目安については、こちらのページで詳しくご案内していますのであわせてご覧ください。)
【薬剤師コラム②】「病院に行くほどじゃないんですが……」という前置きについて
担当薬剤師:石川
店頭でのご相談で、「先生、わざわざ病院に行くほどじゃない(病気じゃない)と思うんですが……」という申し訳なさそうな前置きから始まるご相談が、本当によくあります。そう前置きして遠慮される方ほど、実は何ヶ月も、時には何年も、その重い不調を一人で抱え込んで我慢したままにしています。
私がお伝えしているのは、「それが病院に行くほどかどうかを、ご自身で判断して我慢しなくていいんですよ」ということです。判断するのはあなたではなく「検査」です。血液検査で異常が無ければ、それは「病院(西洋医学)の出番ではなかった」と分かっただけで、あなたの不調が気のせいだったわけではありません。
東洋医学(漢方)には、この「病気の手前」を指す「未病(みびょう)」という言葉があります。はっきりした病名はつかないけれど、身体はもうサインを出している状態。漢方薬局は、まさにその未病の段階のご相談を受けるための場所です。
「行くほどじゃない」と思って我慢しているうちに、身体の余力(バッテリー)はすり減っていきます。前置きはそのままで構いません。そのままの不安な言葉で、一度私たちにご相談くださいね。
よくあるご質問(FAQ)
病院に行かずに、いきなり漢方薬局の相談に来てもいいですか?
ご相談はお受けできますが、並行してなるべく内科で血液検査を受けることをおすすめしています。
隠れた病気がないと医学的に分かってこそ、私たちも安心して漢方薬で体質を整えられるからです。直近で会社の健診を受けたばかりの方は、その健診結果の紙をお持ちいただければまずは十分です。
会社の健診は毎年受けていて「オールA(異常なし)」です。それでも改めて血液検査は必要ですか?
直近1年以内の健診結果があれば、まずはそれで大丈夫です。
ただし、一般的な会社の健診には「甲状腺ホルモン」や「フェリチン(隠れ貧血・貯蔵鉄)」などの項目が含まれていないことが多いため、症状によっては追加で調べてもらう価値があります。ご相談のときに、健診結果を見ながら「追加で病院で調べたほうがよい項目」があればお伝えします。
心療内科は、うつ病だと診断されていなくても行っていいのですか?
はい、もちろんです。「眠れない・気分が鉛のように重い・不安が強くて消えない」が中心なら、診断がついていなくても相談してよい場所です。
「心療内科に行くと『うつ病』のレッテルを貼られそうで怖い」というお声もよく伺いますが、心療内科は「病気かどうかを確かめる(相談する)場所」であって、行けば必ず病名がつく場所ではありません。気分の落ち込みが2週間以上続いて仕事や家事に支障が出ている方は、早めの受診をおすすめします。
病院の治療(西洋薬)と漢方薬は、同時に進められますか?
はい。多くの方が、病院の治療と並行して漢方薬を使っています。
病院のお薬を飲んでいる方は、飲み合わせ(相互作用)を薬剤師が確認しますので、必ずお薬手帳をご持参(ご提示)ください。漢方で体調が良くなってきたからといって病院のお薬を自己判断でやめず、減らす判断は主治医の先生と相談しながら進めます。
費用はどのくらいかかりますか?
漢方薬の費用は、週5,000円前後〜(月2万円前後〜)が目安です。相談料は無料です。
まずお話をじっくり伺って、あなたの不調が「漢方薬が向いている状態かどうか(病院に行くべきか)」から正直にお伝えします。漢方をお作りする前に必ず金額をはっきりとお伝えしますので、ご予算のご希望も含めて率直にお伝えください。
まとめ|「何科か」で迷うより、内科の血液検査から
「なんとなく不調が続いている。でも、何科に行けばいいのか分からなくて動けない」
その迷いを断ち切るための、今日の結論です。
- 迷ったら、とりあえずまず「内科で血液検査」。その「異常なし」の結果の紙は、次の漢方相談のための大切な材料になります。
- 胸の痛みや動悸は循環器内科、気分が2週間以上重いなら心療内科、周期に連動するなら婦人科。命に関わる可能性のあるものから優先して確かめます。
- 「病気はないけれど、辛い不調はある」という状態(未病)は、漢方薬の出番です。不調メモと検査結果を持って、そのままご相談ください。
「わざわざ病院に行くほどじゃないから」と自分で我慢を決めて、辛さを一人で抱え込まないでください。
あなたの不調の具体的な出方、時間帯、眠りと食事、そして検査の結果を丁寧にお伺いし、全国対応のオンライン相談・店頭相談にて、新宿の漢方薬局「太陽堂」が「次にどこへ行けばいいか(病院か漢方か)」も含めてご提案いたします。
関連するお悩み
「なんとなく不調」は、だるさ、自律神経、不定愁訴と深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。















