
疎経活血湯を飲んでいるのに、痛み・しびれが変わらない……
「坐骨神経痛に良いと聞いて市販の『疎経活血湯(そけいかっけつとう)』を飲み始めたけれど、効いている気がしない」
「整形外科で処方されて何ヶ月もまじめに飲んでいるが、足のしびれがそのまま。いつまで続ければいいの?」
「病院のお薬(鎮痛剤など)と併用しているけれど、根本的に良くなっている実感が湧かない」
太陽堂には、このような「腰から脚にかけての長引く痛み・しびれ」に関するご相談が数多く寄せられます。歩くたびに電気が走ったり、夜もズキズキとうずいたりする痛みは、本当に心身をすり減らしてしまいますよね。
そんな方々に太陽堂がまずお伝えしたいのは、意外なことかもしれません。
——お薬を飲んでも変わらない一番の理由は、「そもそも、あなたの痛みのタイプ(原因)に合っていない」ことが多いのです。
今回は、疎経活血湯がどんな漢方なのかを紐解きながら、太陽堂の店頭で実際にお伝えしている「痛みの見分け方」と立て直しの考え方を、薬剤師が詳しく解説いたします。
【太陽堂が解説する「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」の特徴とサポート】
- 漢方薬の主な働き: 疎経活血湯は、体の下半身を中心に「血(栄養・温かさ)」の滞りをスムーズに流し、冷えや余分な水分を取り除いて、神経や筋肉の「血流の痛み」を根本から和らげる働きが得意な漢方薬です。
- 適した体質・サイン: 動き出しに痛む、じっとしている(寝ている)時にズキズキ痛む、お風呂で温まると少し楽になる、といった「血流不足・冷えのサイン」を感じやすい体質の方に向いています。
- 太陽堂でのサポート: 「この漢方薬をそのまま単独で飲む」のではなく、太陽堂ではこれをベースにしつつ、お一人おひとりの痛みの原因(血流か骨か)や生活習慣に合わせて別の漢方を細かく組み合わせ、根本的な見直しをサポートします。
【コラム】薬剤師 前原の視点「整形外科のお薬(リリカ・鎮痛剤)と漢方の役割の違い」
「坐骨神経痛や脊柱管狭窄症などで整形外科を受診すると、痛みを抑える『NSAIDs(ロキソプロフェンなど)』や、神経の過剰な興奮を抑える『プレガバリン(リリカなど)』、あるいは『ブロック注射』といった治療が行われます。これらは、今ある激しい痛みやしびれを直接ブロックして、日常生活を送れるようにするために非常に優れており、不可欠なものです。
しかし、『なぜこれほどまでに神経が圧迫され、血流が滞ってしまったのか』という根本の部分に目を向けると、体質的な『全身の血の滞り(ドロドロ血)』や『関節まわりの水はけの悪さ』が背景にあることが多々あります。
病院のお薬で今ある痛みを一時的にしっかりカバーしつつ、漢方で『内側から血流を流し、痛みを起こしにくい体質の土台』を育てていく併用スタイルは、根本から痛みと向き合いたい方に大変おすすめです。」
痛みは大きく2タイプ——「血流」か「骨・本体」か
太陽堂の痛みの問診は、まず「ここ」から始まります。
同じ「腰から脚にかけての痛み・しびれ」でも、血流の滞りから来る痛みなのか、骨や軟骨・筋肉そのもの(本体)の炎症・負担から来る痛みなのかで、使うべき漢方の方向性がまったく逆になるからです。
【比較表】痛みのタイプと漢方の方向性の見分け方
| 痛みのタイプ | 痛み方のサイン(見分けの入り口) | 漢方薬の方向性 |
| 血流タイプ (疎経活血湯の得意分野) | ・動き出し・動作の切り替えに痛い ・長時間同じ姿勢のあとがつらい ・じっとしている時(安静時)に痛む ・冷えたり温まったりで痛みが変わる | 血の巡りを立て直す方向。 冷えを取り、栄養を全身に巡らせます。疎経活血湯はこちらの代表です。 |
| 骨・本体タイプ (越婢加朮湯などの出番) | ・長時間使ったあとに痛い ・スポーツや力仕事などの作業のあと ・午後〜夕方にだんだん痛くなる | 骨まわりを支える・炎症を取る方向。 熱を冷まし、余分な水を抜きます。 |
※ご注意:「天気が崩れる(雨が降る)と痛む」というのは、どちらのタイプでもあり得るサインなので、これだけでは決められません。また、実際には両方の要素が複雑に混ざっている方も多くいらっしゃいます。
【コラム】薬剤師 石川の視点「問診で最初に分けるのは、この2つです」
「痛みのご相談でお客様とお話しする際、私がまず『いつ痛みますか?』を細かくうかがうのはこのためです。
朝の動き出しか、それとも夕方使ったあとか。じっとしていても痛いか。お風呂で温まるとどうか——この聞き取りだけで、血流の痛みか本体の痛みか、あるいはお互いが混ざった混合型かの見当がつきます。
疎経活血湯を飲んで効かなかったという方も、この問診をすると『そもそも、あなたの痛みは血流タイプではありませんでしたね』と分かることが非常によくあります。
薬そのものが悪いわけでも、あなたの体が特別治りにくいわけでもなく、ただ単に『薬の狙いがズレていた』だけ。それなら、体質に合わせて狙いをピタッと合わせ直せばいいのです。」
効かないときの2つのパターンと、組み立て直しの考え方
もし疎経活血湯を飲んでいて変化を感じない場合、太陽堂では以下の2つのパターンから組み立て直しを考えます。
パターンA:痛みのタイプが全く違っていた
問診の結果、血流ではなく「骨・本体タイプ(関節の激しい炎症など)」の痛みだった場合、疎経活血湯では狙いがずれています。
その場合は、骨まわりを支え、熱(炎症)を取る方向の漢方薬——たとえば「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」や「越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)」の方向に組み立てをガラリと変えます。それぞれの処方のくわしい考え方は、以下の記事をご覧ください。
パターンB:血流タイプだが、単品ではパワーが足りていない
見分けは「血流タイプ」で合っている。それでも変わらない場合は、その方の体質(冷えの強さ、根本的な血の不足、胃腸の弱さ)に対して、市販の疎経活血湯「単品のまま」では組み立てのパワーが足りていないと考えます。
太陽堂では、その方の体質に合わせて別の生薬や漢方薬を組み合わせ、狙いを強力に合わせ直していきます。
効き始めのサインは「じっとしている時の痛み」
【コラム】薬剤師 前原の視点「効き始めのサインと、見直しのタイミング」
「血流タイプに狙いがピタッと合うと、一番最初に変わりやすいのは『じっとしている時(安静時)の痛み』です。布団に入って夜寝ている時や、座っている時のズキズキとした辛さが少しずつ軽くなってきたら、漢方の方向性は合っています。
逆に、何ヶ月も真面目に飲んでいるのに、この安静時の痛みが全く動かないなら、見直しのタイミングです。
真面目な方ほど『もう少し飲めば効くかも』と効かないお薬を我慢して続けてしまいますが、それが一番もったいない時間です。『効かなかった』という経験も、実は私たちにとって大事な情報になります。何をどれくらい飲んで、どこが変わらなかったのか——それを教えていただければ、次の一手がぐっと正確になりますよ。」
実際の経過の記録(改善実例)
※感じ方や必要な期間には個人差があります。
「血流の痛み」を太陽堂で組み立て直して改善した方と、脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)でお悩みだった方の、実際の経過の記録です。
【ケース1】血流が悪くなる事での腕の痛み/70代男性
突然腕が痛くなり、病院でリウマチと診断されたものの、お薬が合わず太陽堂へご相談に来られた方です。
- 経過(3ヶ月・治療終了): 「血の滞り」による痛みと判断し、血流を流す方向で調合。3ヶ月で症状が大分緩和され、ご本人の希望で治療終了となりました。
【ケース2】脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)/60代女性
何年か前から腰を痛め、病院で「脊柱管狭窄症」と診断され、足のしびれが辛かった方です。
- 経過(8ヶ月後): 体質に合わせた組み合わせで調合し、当初10だった痛みが2〜3まで軽減し、「痛みのない時のほうが多い」状態に。順調な経過のご報告をいただきました。
よくあるご質問(FAQ)
いつまで様子を見て、いつ見切りをつければいいですか?
目安は日数より、前原のコラムにあった「サイン」で見てください。方向が合っていれば「じっとしている時・寝ている時の痛み」から変わってきます。1〜2ヶ月飲み続けてもそこが全く動かないなら、我慢して続けるより、痛みのタイプ(血流か骨か)の見直しをおすすめします。これまでに飲んだ期間と、変わらなかった点を添えてご相談ください。
病院のリリカや鎮痛剤と一緒に飲めますか?
基本的には併走(一緒に飲むこと)できます。病院のお薬は主治医の先生の方針が最優先ですので、「漢方を始めたから」と自己判断で急に中止・減薬はしないでください。そのうえで、お薬同士の飲み合わせはお使いのお薬(お薬手帳)を見せていただければ、その場で確認いたします。
※ご注意:急な筋力低下(足に力が入らない)、両脚の強いしびれ、排尿・排便の障害などが出た場合は、重篤な神経圧迫のサインですので、漢方より先に必ず整形外科を受診してください。
市販の疎経活血湯のまま、自分で続けてもいいですか?
ご自身の痛みが「血流タイプ」に合っていて、実際に痛みが和らぐなどの変化を感じているなら続けて構いません。ただ、「効いているか分からないまま、なんとなく何ヶ月も続けている」のであれば、タイプの見分けがついていないか、組み合わせが足りない可能性が高いです。痛むタイミングを添えて、一度ご相談ください。
まとめ:薬を疑う前に、「痛みのタイプ」を疑う
「疎経活血湯が効かない理由と、痛みの見分け方」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 痛みは大きく「血流」と「骨・本体」の2タイプ。疎経活血湯は血流タイプに使う
- 動き出しや、じっとしている時、冷えると痛むのが血流タイプのサイン
- 効き始めは「じっとしている時の痛み」から。動かなければタイプと組み立ての見直しを
「病院の薬も漢方も効かなかった」で終わらせず、その経験ごと私たちに聞かせてください。「いつ・どこが・どんなふうに痛むか」を添えていただければ、次の一手が見えてきます。
(※感じ方や必要な期間には個人差があります)
あなたのお身体のサインを丁寧に読み解き、一番適したオーダーメイドの漢方で、痛みを気にせず軽やかに歩ける毎日を取り戻すサポートをさせていただきます。LINEやDMからのご相談も随時受け付けております。
疎経活血湯そのものの解説(働き・効果が出るまでの目安)はこちらをご覧ください。
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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
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「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
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お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。















