
「階段で息が切れる」「疲れやすい」…それは心臓からのサインかも
「少し階段を上がっただけで息が苦しくなる」
「最近、脈が乱れやすく、とにかく疲れが抜けない」
「胸のあたりが重苦しく、足がむくみやすい」
太陽堂には、このようなデリケートな胸周りの違和感や、全身の重だるさに関するご相談が数多く寄せられます。これらのサインは、心臓が全身へ血液を送り出す力が弱まり、「少し休ませて」と負担を感じている状態かもしれません。
病院のお薬を飲んでいても、「なんとなく疲れやすさや息苦しさが残る」「薬だけでは体が追いつかない気がする」といった“じわじわ続く不調”にお悩みの方は少なくありません。
漢方は、西洋薬の働きを否定するものではなく、心臓が無理なく働きやすい体の環境を根本から整えるアプローチとして、多くの方に選ばれています。
【太陽堂が解説する「心臓の負担を和らげる漢方」の特徴とサポート】
- 漢方薬の主な働き: 体に滞った余分な「水分(水毒)」やドロドロとした「血(瘀血)」の巡りをスムーズに整え、心臓が働きやすい環境づくりをサポートします。
- 適した体質・サイン: 階段を上がると息苦しい、胸に圧迫感がある、手足がむくみやすい、動悸や疲れやすさを感じやすい体質の方に向いています。
- 太陽堂での活かし方: 特定の漢方薬をそのまま飲むのではなく、太陽堂ではこれを基本としつつ、お一人おひとりの現在の体質や生活習慣に合わせて生薬を細かく調整し、体が本来持つ力を引き出すオーダーメイドのサポートを行っています。
【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬(利尿剤やロキソニン)と漢方のアプローチ」
心臓の負担を感じて病院を受診すると、心臓の働きを助けるお薬や、血圧を調整するお薬、体に溜まった余分な水分を出す『利尿剤』などが処方されることが一般的です。これらは今ある負担をスピーディにコントロールする素晴らしいお薬です。
一方で、頭痛や関節痛などで日常的に『ロキソニン』などの鎮痛消炎剤を飲まれている方は少し注意が必要です。鎮痛剤を長く飲み続けると、体に水分を溜め込みやすくなり、結果的に心臓への負担を増やしてしまうケースがあります。
西洋のお薬で急な負担をしのぎつつ、漢方で『なぜ体に水や血が滞るのか?』という根本的な体質を整え、お薬に頼りすぎない体づくりを目指す併用スタイルは大変おすすめです。
心臓が疲れると、体にどんな変化が起きる?
心臓のポンプ機能が低下すると、体の中では「巡りの停滞」が起こります。
- 全身へ新鮮な血液を十分に送り出せない
- 血液が心臓へ戻るのにも時間がかかる
- 行き場を失った余分な水分が、体に溜まりやすくなる
東洋医学では、これを「瘀血(おけつ:血の滞り)」や「水毒(すいどく:水の滞り)」と呼びます。このドロドロとした血や、チャプチャプと溜まった水が、動悸、息苦しさ、むくみ、横になった時の呼吸のしづらさといった不快なサインを引き起こすのです。
心臓の負担を軽くし、巡りをサポートする漢方薬
ここでは、心臓の負担を感じる際によく用いられる代表的な処方をご紹介します。
(※太陽堂では完全オーダーメイドを推奨しているため、あくまで一般的な体質の目安としてご覧ください)
心臓の環境づくりをサポートする漢方薬
| 漢方薬名 | 適している体質・サイン | 特徴とアプローチ |
| ① 増損木防已湯 (ぞうそんもくぼういとう) | みぞおちが硬く張り、息苦しさやむくみが強い方 | 体にこもった熱と余分な水分を動かし、胸のつかえや圧迫感を優しく和らげます。 |
| ② 茯苓杏仁甘草湯 (ぶくりょうきょうにんかんぞうとう) | 横になると息がしづらく、胸に水が溜まるような違和感がある方 | 滞った水の巡りを整え、浅くなった呼吸をスムーズにサポートします。 |
| ③ 桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん) | 顔がのぼせやすく、足が冷える方。血行不良を感じる方 | 上記の漢方と併用されることが多い処方です。ドロドロに滞った血(瘀血)を流し、全身の循環を助けます。 |
どんなお悩みに向いているの? 太陽堂でのご相談例
【コラム】薬剤師 林の視点「胸の圧迫感と動悸でお悩みだった方のケース」
以前、4年ほど前から息切れや倦怠感が続き、病院で『大動脈弁閉鎖不全症』と指摘された70代の男性からご相談を受けました。心臓への負担を示す数値(BNP)も高く、特に緊張した時や疲れた時の胸の圧迫感と動悸にお悩みでした。
この方には、水と熱をさばく『増損木防已湯』と、血の巡りを助ける『桂枝茯苓丸』をベースに、ご本人の体質に合わせて細かく調合した煎じ薬をお出ししました。
じっくりと体質改善に取り組んでいただいた結果、3年10ヶ月を過ぎる頃には大変調子の良い状態をキープできるようになり、最終的には漢方の量を『小学生くらいの量(1/3)』まで大幅に減らしても、安心して毎日を過ごせるようになりました。心臓が働きやすい環境を整えることの大切さを実感したケースです。
よくあるご質問(FAQ)
病院の心臓のお薬(降圧剤や利尿剤)と一緒に飲めますか?
基本的には併用可能です。
西洋薬で状態を安定させながら、漢方で根本的な水や血の巡り(体質)を整えていくアプローチはよく見られます。
安全のため、事前にお薬手帳をご用意の上、専門家へご相談ください。
漢方薬を飲めば、心臓の働きが強くなるのですか?
漢方は、心臓そのものをムチ打って強制的に“働かせる”お薬ではありません。
血流や水分の滞りを解消することで、「心臓が余計な力を入れなくてもスムーズに血液を送り出せる環境」を整え、結果的に負担を和らげることを目的としています。
まとめ:無理なく、安心して過ごせる身体づくりを
「心臓の負担を和らげる漢方」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 心臓の疲れは「血液と水分の滞り」を引き起こす
- 漢方は心臓そのものではなく「働きやすい環境(巡り)」を整える
- 症状や体質によって、使うべき漢方薬は全く異なる
心臓や呼吸の不調は、とても不安を感じやすいものです。
「同じような病名」であっても、その方の背景や体質、飲んでいるお薬によって、必要な漢方は全く異なります。息苦しさや疲労感を一人で抱え込まずに、ぜひ一度、太陽堂へご相談ください。
内側から無理なく、安心して過ごせる身体づくりのサポートをさせていただきます。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 椙田 彩純

担当疾患;循環器、身体の痛み
臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。
大学卒業後、病院薬剤師として勤務。
対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。
現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。















