
「起き上がってしばらくすると頭が痛くなり、横になると楽になる…」
「交通事故のあとから、頭痛やめまい、だるさがずっと続いている…」
「見た目では分からないので、怠けていると思われてつらい…」
「ブラッドパッチを受けたけれど、まだすっきりしない症状が残っている…」
脳と脊髄は、「脳脊髄液」という液体の中に浮かぶようにして守られています。
この液が漏れたり減ったりして、頭痛やめまい、強いだるさが続く状態が「脳脊髄液減少症」です。
「脳脊髄液漏出症」「低髄液圧症候群」と呼ばれることもあります。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、漢方で髄液の漏れそのものをふさぐことはできないと、最初に正直にお伝えしています。
そのうえで、専門の医療機関での治療と併用しながら、水の巡りや体力、自律神経を整え、つらい症状を和らげるお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「脳脊髄液減少症」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「脳脊髄液が漏れて減り、脳を支える力が弱まること」とされます。漢方では、水の巡りの乱れや、体を上に支えるエネルギーの不足、けがのあとの血の滞りが重なっているととらえます。
- 漢方の考え方:漏れを止めるのではなく、巡りと体力を整えることで、頭痛やだるさを和らげ、回復しやすい体の土台を養います。
- 対象となる主なお悩み:起き上がると強まる頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、強いだるさ、治療のあとに残る不調。
脳脊髄液減少症とは?西洋医学の原因と病院での治療
脳脊髄液減少症のいちばんの特徴は、立ったり座ったりしていると頭痛が強まり、横になると軽くなることです。
これを「起立性頭痛」と呼びます。
※突然の激しい頭痛、高い熱と首の硬さ、手足のしびれや麻痺、意識がぼんやりする時は、すぐに救急を受診してください。
主な症状
- 起き上がると強まる頭痛、首の痛み
- めまい、耳鳴り、耳のつまった感じ
- 吐き気、光や音がつらい
- 強いだるさ、集中力や記憶力の低下
きっかけになること
- 交通事故やスポーツ、転倒などのけが
- 腰から針を刺す検査や麻酔などの医療処置のあと
- はっきりしたきっかけが見つからないこともあります
交通事故のあとに続く首の痛みや頭痛、めまいについては、こちらのページもご覧ください。
病院での検査とお薬の分類
脳神経外科などの専門の医療機関で、頭や背骨のMRI、造影剤を使ったCTなどの検査を行い、漏れがあるかどうかを調べます。
治療は、まず安静にして十分な水分をとる方法から始まります。
それでも良くならない場合は、ご自身の血液を背骨の中に注入して漏れをふさぐ治療(ブラッドパッチ)が検討されます。
病院の治療は、漏れている場所を見つけてふさぐことを受け持ちます。漢方は、巡りや体力を整え、回復しやすい土台を作る側を受け持ちます。
診断がむずかしい病気のため、気になる症状がある方は、まず専門の医療機関を受診してください。
漢方での考え方|巡りと体力を整えて、回復を支える
漢方では、体の中の水分の流れを「水(すい)」、体を支えて持ち上げる力を「気(き)」と呼びます。
起きているとつらく、横になると楽になるという特徴は、気の力が足りず、体を上に支えきれない状態と重なります。
けがをきっかけに始まった方では、血の巡りの滞りも関わっていると考えます。
| 漢方のとらえ方 | あなたの主な症状・体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 水の巡りの乱れ 「水毒(すいどく)」 | 頭が重い、めまい、吐き気、むくみ。雨の日や気圧の変化で悪化する。 | 【水の巡りを整える漢方薬】 体の中の水分のかたよりを整え、頭の重さやめまいを和らげることを目指します。 |
| 体を支えるエネルギーの不足 「気虚(ききょ)」 | 起きているとつらく、横になると楽。強いだるさ、声に力が入らない、食後に眠くなる。 | 【気を補い、支える力を養う漢方薬】 胃腸の働きを助けてエネルギーを補い、体を上に支える力を養います。 |
| けがのあとの血の滞り 「瘀血(おけつ)」 | 事故やけがのあとから続いている。首や肩のこりが強い、決まった場所が痛む。 | 【血の巡りを促す漢方薬】 滞った巡りを促し、傷んだ場所に栄養が届きやすい状態を目指します。 |
| 自律神経の乱れ | 動悸、眠りが浅い、光や音に敏感、気分が落ち込む。 | 【高ぶった神経をしずめる漢方薬】 張りつめた神経をゆるめ、眠りと回復のリズムを整えます。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院での治療の内容をうかがったうえで、ご提案いたします。
【薬剤師コラム①】「怠けている」のではありません
担当薬剤師:椙田(病院での勤務経験あり)
この病気のつらさは、見た目ではほとんど分かりません。
座っているだけで頭痛が強くなる、少し動いただけでぐったりしてしまう。そうした症状は、気持ちの問題ではなく、体の中で起きている変化によるものです。
まず大切なのは、専門の医療機関で診断と治療を受けることです。
そのうえで漢方は、水の巡りと体力、自律神経という「体質の側」を受け持ちます。治療と休養を土台に、少しずつ動ける時間を増やしていくお手伝いができればと考えています。
【薬剤師コラム②】病院の治療と、漢方の役割は違います
担当薬剤師:前原(調剤薬局での勤務経験あり)
髄液の漏れを調べ、ふさぐことができるのは病院の検査と治療です。ここは漢方が代わりになれるところではありません。
漢方が受け持つのは、治療を受けながら、あるいは治療のあとに残る頭の重さやだるさ、めまいといった症状と、回復を支える体力の側です。
同じ病名でも、水の巡りが目立つ方、エネルギー不足が目立つ方、けがのあとの巡りの悪さが目立つ方と、体の状態は一人ひとり違います。
いつから、どんな姿勢や時間帯でつらくなるのかを丁寧にうかがい、その方に合わせて組み立てていきます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 からだの痛み) どうぞ参考にされて下さい。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、次の点に気をつけると、体の回復を支えやすくなります。
- 水分をしっかりとる: 主治医の先生の指示に沿って、こまめに水分をとりましょう。
- 無理せず、横になって休む: つらい時は無理に起き続けず、横になって休む時間を確保します。
- 体への負担を減らす: 重い物を持つ、強くいきむ、首を急にひねるなど、体に負担のかかる動きは控えましょう。
- 胃腸を冷やさない: 冷たい飲食をとりすぎず、温かいものを選びます。
- 睡眠を大切にする: 眠る時間をそろえ、回復のための睡眠を十分にとります。
よくあるご質問(FAQ)
病院で治療中ですが、漢方薬は併用できますか?
はい、病院の治療を続けながら併用していただけます。
お薬手帳など、今の治療内容が分かるものをお持ちください。漢方を始めることは、主治医の先生にもお伝えください。水分のとり方や安静の程度は、主治医の先生の指示を優先してください。
どのくらいの期間で変化を感じられますか?
頭の重さやだるさ、めまいの変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。
症状が長く続いている方ほど、回復にも時間がかかる傾向があります。波がありながら少しずつ、という経過をたどる方が多いため、3ヶ月をひとつの単位として見ていきます。
どのような時に病院を受診すべきですか?
突然の激しい頭痛、高い熱と首の硬さ、手足のしびれや麻痺、意識がぼんやりする時は、すぐに救急を受診してください。
起き上がると強まる頭痛が続いている方で、まだ診断を受けていない場合は、脳神経外科などの専門の医療機関にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお聞かせください。
まとめ|治療と休養を土台に、体の回復力を支える
脳脊髄液減少症は、周りに理解されにくく、つらさを一人で抱えやすい病気です。
漢方で漏れをふさぐことはできませんが、水の巡りと体力を整え、頭痛やだるさを和らげるお手伝いはできると考えています。
病院での治療を続けながら、体の土台づくりを一緒に進めていきましょう。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

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太陽堂の特徴
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