
「胃が痛くて市販の胃薬を飲んでいるのに、すっきりしない」
「左の背中が重だるく、ロキソニンなどの鎮痛剤や湿布を使っても一向に良くならない」
みぞおち周辺の不快感や背中の痛みが長引くと、不安になりますよね。胃腸科で「胃には異常がない」と言われたり、整形外科で「単なる筋肉の凝り」と診断されたりした場合、その痛みの本当の原因は胃や筋肉ではなく、体の奥深くにある「膵臓(すいぞう)」からのSOSサインかもしれません。
新宿の漢方薬局「太陽堂」が、胃痛や背部痛と間違えやすい膵臓の疲労について、西洋・東洋両面の視点から解説します。
【この記事の結論:治らないみぞおち・背中の痛みの理由と対策】
- 不調のサイン: 胃薬(制酸薬など)や鎮痛剤(ロキソニン等)、湿布を使っても、みぞおちや左背中の鈍痛が長引く。
- 西洋医学の視点: 胃の裏側にある膵臓の疲労や炎症が、神経を通じて背中などに痛みを飛ばす「放散痛(ほうさんつう)」を起こしている可能性。
- 漢方の視点: ストレスや飲食の不摂生で消化器系(脾胃)の働きが滞り、エネルギーが逆流する「気滞(きたい)」や、血流が滞る「瘀血(おけつ)」が生じている状態。
- 解決へのアプローチ: 痛み止めでその場をしのぐのではなく、漢方で自律神経の緊張を解き、消化器系全体の負担を根本から和らげるケア(未病の予防)が重要。
※みぞおちや背中の長引く不調に対する、太陽堂の具体的な漢方アプローチについては、こちらの【慢性膵炎の漢方根本改善ページ】もあわせてご覧ください。
胃薬や鎮痛剤(ロキソニン)が効かない理由(西洋医学の視点)
「みぞおちが痛い=胃のトラブル」「背中が痛い=筋肉痛や姿勢の悪さ」と考えがちですが、薬を飲んでも改善しない場合、ターゲットが間違っている可能性があります。
膵臓は、胃のすぐ裏側(背中側)に位置する臓器です。アルコールの飲み過ぎ、脂っこい食事、または過度なストレスによって膵臓に負担がかかると、膵臓が疲労し、軽度の炎症を起こすことがあります。
この膵臓の痛みを、脳が「胃が痛い」「背中が痛い」と錯覚して感じ取ってしまう現象を「放散痛(ほうさんつう)」と呼びます。
痛みの出どころが胃酸の出すぎや筋肉の炎症ではないため、胃酸を抑える薬(ガスター10など)や、筋肉・関節の痛みを抑えるロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、マッサージなどをしても、根本的な解決にはならず、痛みがダラダラと続いてしまうのです。
【太陽堂コラム】漢方で紐解く「治らない背中とみぞおちの痛み」
ここで、太陽堂の薬剤師2名に、東洋医学(漢方)の視点からこの「原因不明の痛み」について解説していただきましょう。今回は林先生と石川先生に伺いました。
【薬剤師コラム①】ストレスが消化器を攻撃する「気滞(きたい)」
担当薬剤師:林(調剤薬局での勤務経験あり)
検査で異常がないのにみぞおちが痛む場合、漢方ではストレスが大きく関わっていると考えます。
過度な緊張やストレスが続くと、自律神経を司る『肝(かん)』の働きが乱れ、エネルギーである『気』の流れが滞ります(気滞)。この滞った気が、隣り合う消化器系(脾胃)を攻撃してしまうのです。
これを『肝気犯胃(かんきはんい)』と呼びますが、この状態ではいくら胃薬を飲んでも、根本の『気の滞り』を流してあげないと不快感は消えません。
【薬剤師コラム②】背中に張り付くような痛みは「瘀血(おけつ)」のサイン
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
左の背中に『ズーン』とした重苦しい痛みや、いつも同じ場所が痛むという場合、漢方では血の巡りがドロドロに滞った『瘀血(おけつ)』を疑います。
膵臓に負担がかかり続けると、その周辺の微小な血流が悪化し、老廃物が溜まって局所的な痛みを引き起こすのです。
痛み止め(ロキソニン等)は一時的に痛みの伝達を遮断するだけで、血流そのものを改善するわけではありません。漢方で血の巡りを根本からサラサラに整え、内臓の疲労物質を流し出すことが、慢性化を防ぐ鍵となります。
胃痛・筋肉痛と「膵臓のお疲れ」を見分けるチェック表
ご自身の痛みがどこから来ているのか、一般的な特徴を比較する表を作成しました。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
| チェック項目 | 一般的な胃痛 | 筋肉痛・神経痛 | 膵臓のお疲れ(放散痛)の疑い |
| 痛むタイミング | 空腹時や食後すぐ | 体を動かした時、特定の姿勢 | 食後数時間経ってから、または常に鈍く痛む |
| 痛みの場所 | みぞおち周辺のみ | 背中や腰の広範囲、表面 | みぞおちの奥、左の背中や肩甲骨の下あたり |
| 薬の効き目 | 胃薬(制酸薬等)で和らぐ | 湿布や鎮痛剤で和らぐ | 胃薬も鎮痛剤もあまり効果を感じない |
| 姿勢による変化 | あまり変わらない | 姿勢を変えると痛む | 前かがみ(お辞儀の姿勢)になると少し楽になる |
| その他の症状 | 胸やけ、ゲップ | 筋肉の張り、肩こり | 油っこい食事後の下痢(脂肪便)、強いだるさ |
※一番右の列に多く当てはまる場合は、膵臓に負担がかかっている(慢性膵炎の芽が潜んでいる)可能性があります。
よくある質問(FAQ)
整形外科のレントゲン検査では膵臓の異常は分かりませんか?
はい、分かりません。
レントゲンは主に骨の状態を見る検査であり、膵臓などの柔らかい内臓は映りにくいです。
膵臓の状態を確認するには、内科や消化器科での血液検査(アミラーゼやリパーゼの数値)や腹部エコー、CT検査などが必要です。
痛い時にロキソニンを飲み続けても大丈夫ですか?
長期間の連用はおすすめできません。
ロキソニンなどの鎮痛剤は、痛みを抑える一方で、副作用として胃や腸の粘膜を荒らしてしまうことがあります。
胃腸の働き(脾胃)が弱ると、結果的に隣り合う膵臓の負担も増え、症状がこじれてしまう原因になりかねません。
漢方で「膵臓の不調」はどのように整えていくのですか?
漢方では「膵臓という臓器だけ」をみるのではなく、体全体を一つのネットワークとして捉えます。
ストレスによる「気」の滞りをほぐし、ドロドロになった「血」を巡らせ、消化器官全体の負担を軽くする生薬を組み合わせることで、体が本来持つ回復力をサポートし、痛みの出にくい体質(未病の改善)を目指します。
まとめ:その痛み、放置せずに内臓からのサインに耳を傾けて
「ただの胃痛だろう」「疲れが背中にきているだけ」と自己判断し、市販の薬で痛みをやり過ごしていると、水面下で膵臓の疲労が蓄積し、やがて本格的な「慢性膵炎」へと進行してしまう恐れがあります。
胃薬や鎮痛剤を使ってもスッキリしない不調は、あなたの体が発している大切なSOSです。
「病院に行っても原因が分からず、毎日不安を抱えている」
「背中やみぞおちの違和感から解放されて、食事を美味しく楽しみたい」
とお悩みの方は、ぜひ新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。
現在のつらい症状や生活習慣を丁寧にお伺いし、あなたに最適な漢方で、体の内側から優しく巡りを整えるお手伝いをいたします。
【ご相談をご希望の方へ】
みぞおちや背中の長引く痛み、膵臓の不調に対する漢方での体質改善アプローチについては、こちらの【慢性膵炎の漢方根本改善ページ】にて詳しく解説しております。全国どこからでもご利用いただけるオンライン相談も実施しておりますので、お一人で悩まず、まずはお気軽にお声がけください。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。









