
「トイレの水を流しても、便がプカプカ浮いて流れない」
「便器に油のような汚れがこびりついて、掃除してもなかなか落ちない」
「最近、便の臭いが異常にキツくなった気がする」
このような排便時の「便の異常」に気づいて、こっそり悩んでいませんか?
他人に相談しにくいデリケートな問題ですが、実はその症状、単なる食べ過ぎや腸内環境の乱れではなく、「膵臓(すいぞう)」の消化酵素が不足しているSOSサインかもしれません。
この記事では、新宿の漢方薬局「太陽堂」が、便が油っぽくなる「脂肪便(しぼうべん)」のメカニズムと、弱った内臓の働きを根底から立て直す漢方アプローチについて解説します。
【この記事の結論:便が水に浮く・汚れる理由と対策】
- 現状の悩み: 便が水に浮く、便器に油っぽい汚れがつく、ツンとする強い悪臭がする。
- 西洋医学の視点: 膵臓から出る脂肪の消化酵素(リパーゼ)が不足し、食事の脂質が消化されずにそのまま排泄されている「脂肪便」の状態。
- 漢方の視点: 胃腸(脾)が処理しきれなかったドロドロの油汚れ「湿濁(しつだく)」が腸に停滞し、内臓のエネルギーが低下している状態。
- 解決へのアプローチ: 脂質を控えるだけでなく、漢方で胃腸(脾)を温めて働きをサポートし、膵臓を含めた消化吸収力全体のベースアップ(体質改善)を目指す。
※脂肪便や消化不良に対する、太陽堂の具体的な漢方アプローチについては、こちらの【膵性消化不良(膵外分泌機能不全)の漢方根本改善ページ】もあわせてご覧ください。
なぜ便が浮くの?西洋医学で見る「膵臓と脂肪便」の関係
通常、健康な人の便は適度に水分を含み、水の中にゆっくりと沈みます。しかし、便器の水にプカプカと浮き、油膜が張ったように見えたり、水で流しても便器にベタッとこびりついたりする場合、それは便の中に大量の「未消化の脂肪」が含まれている証拠です。これを「脂肪便(しぼうべん)」と呼びます。
では、なぜ脂肪が消化されずに出てきてしまうのでしょうか?
その鍵を握るのが「膵臓(すいぞう)」です。
私たちが食べたお肉や揚げ物などの脂質は、胃を通過した後、十二指腸で膵臓から分泌される消化酵素(リパーゼなど)と混ざり合うことで、初めて腸から吸収できる形に分解されます。
しかし、長年の飲酒やストレス、疲労などで膵臓の働きが低下すると、この消化酵素が十分に分泌されなくなります。その結果、油が分解されないまま腸を素通りし、ドロドロの脂肪便となって排出されてしまうのです。
西洋医学では、このように膵臓の消化酵素が不足する状態を「膵外分泌機能不全(膵性消化不良)」と呼ぶことがあります。
【太陽堂コラム】漢方で紐解く「油をこなせない体」へのアプローチ
ここで、太陽堂の薬剤師2名に、東洋医学(漢方)の視点から脂肪便や消化不良へのアプローチについて解説していただきましょう。今回は林先生と石川先生にお話を伺いました。
【薬剤師コラム①】さばききれない油は「湿濁(しつだく)」になる
担当薬剤師:林(調剤薬局での勤務経験あり)
『便器の掃除が大変で…』と恥ずかしそうにご相談される方は少なくありません。
漢方では、胃腸を中心とした消化器官(脾胃)の処理能力を超えてしまった脂っこい食事や水分の未消化物を、ドロドロとした汚れである『湿濁(しつだく)』と呼びます。
この湿濁が腸に溜まることで、ベタベタとした悪臭を放つ便になります。まずはこのヘドロのような汚れをスッキリ流し、消化器の負担を軽くしてあげることが体質改善の第一歩です。
【薬剤師コラム②】「冷え」が消化の働きをストップさせる
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
油汚れを水で洗っても落ちないように、体の中も冷えていると脂肪をうまくこなすことができません。
脂肪便が出ている方は、慢性的な疲労やストレスで胃腸(脾)のエネルギーが落ち、内臓が冷え切っているケースが非常に多いです。
漢方では、お腹を芯から温め、消化・吸収を司る『脾気(ひき)』を高めることで、ご自身の力でしっかり栄養を吸収できる体づくりをサポートします。
自分の便をチェック!「脂肪便」を見分けるポイント
「自分の便が脂肪便かどうか分からない」という方のために、健康な便との違いをまとめました。日々のトイレで少し意識して確認してみてください。
| チェック項目 | 健康な便(消化良好) | 脂肪便の疑い(膵臓・胃腸のお疲れ) |
| 便の沈み方 | 水の中にゆっくり沈む | 水にプカプカ浮く、水面に油膜が見える |
| 色・形状 | 黄褐色〜茶色、バナナ状 | 白っぽい、またはクリーム色で泥状・クリーム状 |
| 臭い | 極端な悪臭はない | ツンとする酸っぱい臭い、腐敗臭など異常にクサイ |
| 便器の汚れ | 一度の水洗いで綺麗に流れる | 便器にベタッとこびりつき、ブラシでこすらないと落ちない |
| その他の症状 | スッキリ感がある | 食後のひどい胃もたれ、おならが多い、体重が減る |
※右側の項目に複数当てはまる場合、膵臓の消化酵素不足が隠れている可能性があります。
よくある質問(FAQ)
脂肪便が出た時、市販の胃薬や整腸剤を飲めば治りますか?
胃もたれを感じて市販の胃薬(胃酸を抑える薬や粘膜を保護する薬)を飲んでも、膵臓から出る「脂肪を分解する酵素(リパーゼ)」の不足を補うことはできないため、根本的な解決にはなりにくいです。
また、乳酸菌などの整腸剤も腸内環境は整えますが、油を分解する力そのものを高めるわけではありません。内臓全体の働きを底上げするアプローチが必要です。
みぞおちや背中の痛みはないのですが、それでも膵臓が原因のことはありますか?
はい、大いにあります。
膵臓のトラブル(慢性膵炎など)は、強い痛みとして現れる前に、まず「消化不良(脂肪便)」や「食後の異常な眠気・だるさ」といったサインとして現れることが多いです。
ロキソニンなどの痛み止めを飲むような自覚症状がなくても、便の異常は内臓が発する大切なSOSです。
脂肪便を改善するために、油を一切摂らない方が良いですか?
極端に脂質を制限すると、体に必要なエネルギーや細胞の材料が不足し、かえって体力を落としてしまいます。
「全く食べない」のではなく、「消化に良い良質な油(オリーブオイルや青魚の油など)を少量ずつ摂る」ことと、それを「消化吸収できる胃腸の力」を漢方で育てていくことが大切です。
まとめ:便の異常は「内臓の疲労」を教えてくれる鏡
便が浮く、便器が汚れるといった現象は、決して恥ずかしいことではありません。それはあなたの膵臓や胃腸が「これ以上、脂っこいものをこなす力がないよ」と教えてくれている大切なサインです。
そのまま放置していると、十分な栄養が体に吸収されず、体重減少や慢性的な疲労、さらには膵臓の炎症へと繋がっていく恐れがあります。
「油っこい食事を避けているのに、便の異常が治らない」
「体重が少しずつ落ちてきており、体力の低下を感じている」
とお悩みの方は、一人で抱え込まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へご相談ください。
私たちが、便の状態や日々の生活習慣から内臓のサインを読み解き、あなたの体に最も適した漢方で、健やかな消化吸収力を取り戻すサポートをいたします。
【ご相談をご希望の方へ】
脂肪便やそれに伴う体重減少・胃もたれに対する具体的な漢方アプローチについては、こちらの【膵性消化不良(膵外分泌機能不全)の漢方根本改善ページ】にて詳しく解説しております。店舗へのご来店が難しい方向けに、全国対応のオンライン相談も承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。











