
「健康診断で肝臓の数値が年々悪くなっていて、この先が心配…」
「お酒をやめて食事にも気をつけているのに、数値が全然良くならない…」
「病院で『このままだと肝硬変になる』と言われて不安…」
「疲れが取れず、いつも体がだるくてしんどい…」
肝臓の細胞の中に中性脂肪がたくさん溜まった状態が「脂肪肝」です。日本では成人の3人に1人、約3,000万人が脂肪肝と言われるほど身近な状態ですが、そのまま放置すると、やがて肝炎や肝硬変へと進行してしまう恐れがあります。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、内科や消化器科での検査・指導と併用しながら、肝臓にこもった「熱(炎症)」や「脂の滞り」、そして年齢に伴う「ホルモンバランスの乱れ」を体の内側から整え、肝臓の負担を減らすお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「脂肪肝」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「過度な飲酒や、食べすぎ・運動不足により、使い切れなかったエネルギーが中性脂肪として肝臓に蓄積すること」とされます。漢方では、余分な脂と水分の滞り(痰湿)や、アルコール・ストレスによる肝臓の炎症(湿熱)、ホルモンバランスの乱れが背景にあるととらえます。
- 漢方の考え方:お酒を減らすことや体重管理は治療の基本として重要です。漢方は、肝臓の炎症を鎮め、脂質や水分の代謝を促し、ホルモンバランスを整えることで、肝臓がこれ以上硬くならないための土台を養います。
- 対象となる主なお悩み:AST・ALT・γ-GTPなどの数値上昇、抜けない疲れ・だるさ、肝硬変への進行の不安、お酒や食事を制限しても改善しにくい方。
脂肪肝とは?西洋医学の原因と病院での治療
全肝細胞の30%以上に中性脂肪が溜まっている状態を「脂肪肝」といいます。
大きく分けて、アルコールが原因の「アルコール性脂肪肝」と、お酒を飲まない(または少量しか飲まない)のに進行する「非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)」の2つがあります。
主な症状と進行リスク
脂肪肝の段階では、痛みなどの大きな自覚症状はほとんどありません。「疲れやすい」「体がだるい」といった漠然とした不調を感じる程度で、多くは健康診断のエコーや血液検査で異常を指摘されて初めて気づきます。
しかし、脂肪が溜まった状態(脂肪肝)から炎症を伴う「脂肪肝炎」へと進み、それを放置して長期間経過すると、肝臓の細胞が壊れて硬くなる「線維化」が進み、「肝硬変」や「肝臓がん」へと進行してしまうリスクがあります。
肝硬変になると、「腹水」や「食道静脈瘤」「黄疸」などの重篤な症状を引き起こします。
主な原因
一番の原因は「過度な飲酒」と「肥満(食べ過ぎ・運動不足)」です。
アルコールは肝臓で分解される際に中性脂肪の合成を促します。また、食事で摂りすぎた余分なエネルギーも肝臓に運ばれ、中性脂肪として蓄積されます。
その他にも、以下のような要因が複雑に絡み合って引き起こされます。
- 糖尿病、脂質異常症(高コレステロール・高中性脂肪)、高血圧などの生活習慣病
- 閉経による女性ホルモン(エストロゲン)の低下
- 無理なダイエット(急激な体重減少による低栄養性脂肪肝)
病院での検査とお薬の分類
血液検査でAST、ALT、γ-GTPなどの肝機能数値を調べ、超音波(エコー)検査やCT、MRIで肝臓への脂肪のたまり具合や硬さを確認します。
脂肪肝に対する「特効薬」は、西洋医学にはありません。
治療の基本は、原因となる「アルコールの制限」や、食事療法・運動療法による「体重の減量」です。
あわせて、背景にある糖尿病、脂質異常症、高血圧などに対するお薬(SGLT2阻害薬、スタチン系など)や、肝細胞を保護するお薬(ウルソなど)が補助的に使われることがあります。
「お酒をやめたのに数値が下がらない」「ダイエットがうまくいかない」とお悩みの方へ。病院の指導を土台としながら、漢方で「脂を溜め込みやすく、炎症を起こしやすい体質」そのものを見直していく併用をおすすめしています。
※肝硬変に進んでしまった場合の詳しい説明は、こちらのページもご覧ください。
※この内容以外にも「太陽堂が考える肝臓疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
漢方での考え方|「肝臓の炎症」「脂の代謝」「ホルモンの乱れ」を整える
漢方では、脂肪肝の背景には、長年の飲酒や食生活による「余分な脂と熱(湿熱)」の蓄積や、加齢・閉経に伴う「ホルモンバランスの乱れ」、胃腸の働きの低下があると考えます。
太陽堂では、以下の3つの状態を基本に、お一人おひとりの体質に合わせて漢方薬を選んでいきます。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 肝臓の慢性的な炎症 「湿熱(しつねつ)」 | AST、ALT、γ-GTPの数値が高い。だるさが抜けない、体が熱っぽい、口が苦い・粘る。 | 【肝臓の炎症を和らげる漢方薬】 アルコールや脂肪によって肝臓にこもった過剰な熱を冷まし、くすぶる炎症を穏やかに鎮めます。 |
| 脂の蓄積と代謝の低下 「痰湿(たんしつ)」 | お酒や脂っこい食事が好き。太り気味、中性脂肪・コレステロール値が高い、むくみやすい。 | 【脂の代謝を助け、肝臓の働きを支える漢方薬】 胃腸の働きを整えて水分や脂質の代謝を促し、肝臓に溜まった余分なものを体外へ出しやすい状態を目指します。 |
| 女性ホルモンや自律神経の乱れ 「瘀血・気滞」 | 閉経後から急に数値が悪化した。お酒は飲まない。イライラしやすい、肩こり、冷えのぼせがある。 | 【ホルモンと自律神経のバランスを整える漢方薬】 年齢とともに低下する体を守る力を補い、血流の滞り(瘀血)をほぐして肝臓の負担を軽くします。 |
※さらに、線維化(肝臓が硬くなること)が進み始めているサインがある場合には、「組織の硬化を和らげる漢方薬」を併用し、肝硬変への進行を防ぐためのサポートを強化します。
【薬剤師コラム①】女性は「閉経後」に脂肪肝のリスクが上がります
担当薬剤師:石川(調剤薬局での勤務経験あり)
「お酒も飲まないし、太ってもいないのに、どうして脂肪肝になったのでしょう?」
50代以降の女性の患者様から、このようなご質問をよく受けます。
実は、女性ホルモン(エストロゲン)には、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、コレステロールを下げるなど、肝臓を守る強力な働きがあります。しかし、更年期を迎えて閉経すると、このエストロゲンが急激に減少するため、食事量が変わっていなくても急に肝臓に脂肪が溜まりやすくなり、炎症へと進んでしまう方が一気に増えるのです。
太陽堂では、こうした「女性特有の変化」に着目し、単純に炎症を抑えたり脂をさばくだけでなく、ホルモンバランスの乱れを整える漢方薬を組み合わせることが多いです。
「お酒をやめたのに数値が良くならない」「年齢のせいだから」と諦めず、体の変化に合わせたケアを取り入れていきましょう。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、脂肪肝による肝機能の悪化や疲れやすさに悩まれていた方の記録をご紹介します。
40代・男性|すべての数値が基準超え、疲れやすさからの変化
- ご相談時の状態: 何年か前より健康診断で肝臓の数値を指摘され、脂肪肝になっているとの診断。病院では対処が難しいため、漢方薬で改善が見られればとご相談に来られました。AST40、ALT101、γ-GTP140と、すべての数値で基準値を超えており、無理をした時に吐血、疲れやすさを感じているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 肝臓の炎症を改善する漢方薬と、肝臓の働きを良くする漢方薬の2種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: ご自身でも食事療法をしてもらっているおかげもあり、調子は良いとのこと。体重も減少してきているとのことでした。
- 服用開始から6ヶ月: まだ検査には行けていないものの、順調に体重も落ちてきているとのこと。調子良く過ごせているとのことでした。
- 服用開始から9ヶ月: AST25、ALT41、γ-GTP55と大幅に改善。病院の先生にも驚かれたとのことでした。引き続き体質改善に向けて服用中です。
50代・女性|閉経後の脂肪肝、血圧・コレステロール上昇からの変化
- ご相談時の状態: ここ数年、人間ドックで肝臓の数値を指摘されるようになり、先日の健康診断で脂肪肝との診断。漢方薬で改善が見られればとご相談に来られました。γ-GTPが100と高めで、血圧も140/80、HDL40、LDL150と高めの数値に。食事に気をつけているのに、体重も落ちなくなっているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 女性ホルモンを調節する漢方薬と、肝臓の働きを良くする漢方薬の2種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: 血圧が130/70と改善してきているとのこと。体重も少しずつ減ってきているとのことでした。
- 服用開始から6ヶ月: 検査に行ったところ、γ-GTP70、HDL60、LDL120まで改善。血圧も125/70と順調とのことでした。
- 服用開始から1年: γ-GTP・HDL・LDLともに基準値内に。血圧も正常を維持できているとのことで、漢方薬の分量を半分まで落としました。
- 服用開始から1年6ヶ月: 漢方薬の量を落としても数値はすべて正常を維持できているとのこと。調子も良いので、今回で漢方薬の服用を終了とさせていただきました。
※効果には個人差があります。早い方で1〜3ヶ月程度で、だるさの軽減や体重の変化など体調の変化を感じ始めることが多いです。肝機能の数値の変化は、病院の定期検査で確認していきます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 肝臓・胆のう疾患) どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム②】ストレスも肝臓を「疲れ」させます
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
脂肪肝の原因として、直接「ストレス」が挙げられることは西洋医学ではあまりありません。しかし、東洋医学において「肝臓(肝)」は、ストレスのダメージを最もダイレクトに受ける臓器です。
過度なストレスや緊張が続くと、自律神経が乱れて「肝」の働きが滞り(肝気鬱結)、その結果、血液の巡りや消化吸収の働きまで悪くなってしまいます。また、ストレスからくる暴飲暴食や睡眠不足、お酒の飲み過ぎが、結果的に肝臓に脂肪を溜め込む原因になることも多々あります。
太陽堂では、検査の数値だけを見るのではなく、「最近、強いストレスはありませんでしたか?」「よく眠れていますか?」といった生活背景もしっかりと伺い、必要であれば自律神経をリラックスさせる漢方を組み合わせるなど、柔軟に対応していきます。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、肝臓への負担を減らす生活習慣の見直しが大切です。
- アルコールの制限: アルコールが原因の脂肪肝の場合、禁酒・節酒が治療の土台です。休肝日を設け、適量を守りましょう。
- ゆっくりとした減量: 肥満がある場合、体重の7%を目標に減量することが推奨されています。ただし、極端な食事制限や急激なダイエットはかえって肝臓を傷める(低栄養性脂肪肝)ため、1ヶ月に1〜2kgペースの無理のない減量を心がけましょう。
- 糖質と果糖を控える: ご飯やパンのドカ食い、甘いジュースや果物(果糖)の摂りすぎは、肝臓でダイレクトに中性脂肪に変換されます。
- 有酸素運動を取り入れる: ウォーキングなどの有酸素運動や軽い筋トレは、筋肉でエネルギーを消費し、肝臓の脂肪を減らす助けになります。
- 質の良い睡眠をとる: 肝臓は私たちが眠っている間に細胞の修復を行います。睡眠不足は肝臓の大敵です。
よくあるご質問(FAQ)
特にお問い合わせの多い内容を「担当薬剤師の林」がお答えいたします。
病院では「痩せるしかない」「特効薬はない」と言われました。漢方薬で良くなるのでしょうか?
漢方薬で体質改善に取り組み、数値が落ち着いている方は多くいらっしゃいます。
病院では脂肪肝を直接治すお薬がないため「これ以上悪化しないよう様子を見る」方針をとることもありますが、漢方では「なぜ肝臓に炎症が起き、脂肪が代謝できないのか」という体質そのものにアプローチし、肝臓の働きをサポートすることをご提案していきます。
すでに肝硬変や腹水が出ていると言われましたが、相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
脂肪肝が進行して肝硬変に至った状態でも、残された肝臓の細胞を守り、腹水などの不快な症状を和らげることを目的とした漢方のサポートが可能です。腹水が減って利尿剤の量が減った方もいらっしゃいます。
病気と診断されてから数年経ちますが、今からでも間に合いますか?
かかっている期間が長いと、肝臓の組織が硬くなり始めている可能性があるため、その分変化を感じるまでに時間がかかることはあります。
ただ「期間が長いからもう手遅れ」ということはありません。肝硬変への進行を防ぎ、肝臓を守るために、一日でも早くケアを始めることが大切です。
病院で生活習慣病の薬(血圧やコレステロールの薬)を飲んでいますが、漢方薬は併用できますか?
はい、病院のお薬と併用していただけます。
飲み合わせを確認しますので、お薬手帳と直近の血液検査の結果をお持ちください。病院のお薬の減量や中止は、自己判断で行わず必ず主治医の先生にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。
どのような時は、すぐに病院を受診したほうがいいですか?
白目や皮膚が黄色くなった(黄疸)、お腹が急に張ってきた、吐血や黒い便が出た、意識がぼんやりするといった時は、肝臓の働きが大きく落ちている可能性があります。漢方のご相談より先に、すぐ医療機関を受診してください。
まとめ|「ただの脂肪肝」と油断せず、早めの体質改善を
「お酒を少し減らしたから大丈夫」
「太っているから仕方ない」
そう思って脂肪肝を放置していると、気づかないうちに肝臓の線維化(肝硬変)へと進んでしまうことがあります。
病院での定期的な検査や、食事・運動の見直しを土台にしながら、漢方薬で肝臓の炎症を鎮め、脂質の代謝を促し、ホルモンバランスを整える。
この両面からのアプローチで、肝臓への負担を減らし、疲れのないスッキリとした毎日を取り戻しましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

関係性の深い病気(ご相談も多数いただいております)
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




