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【薬剤師監修】竜胆瀉肝湯はどんな漢方?繰り返す排尿の不快感へのサポートと使い分け

2026 8/15
ブログ
2026年8月15日
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  3. 【薬剤師監修】竜胆瀉肝湯はどんな漢方?繰り返す排尿の不快感へのサポートと使い分け
水彩画風のタッチで描かれた「竜胆瀉肝湯」の解説用サムネイル画像。古い紙のような背景の中央に、湯気が立つ漢方薬が入った器が描かれている。上部には「【薬剤師監修】竜胆瀉肝湯はどんな漢方?」、下部には「繰り返す膀胱炎・排尿トラブルへの使い方と使い分け」というテキストが配置され、周囲には構成生薬や排尿トラブルをイメージさせるイラストが添えられている。
目次

「またあの不快感が…」繰り返すトイレの悩みでお困りではありませんか?

こんにちは。漢方薬局 太陽堂です。

「年に何度も、トイレのたびにツンとした不快感を繰り返してしまう」

「スッキリ出きらず、常に下腹部に残っているような違和感が取れない」

「病院のお薬(抗生物質)を飲んでいったん落ち着いても、しばらくするとまた同じサインが出る」

太陽堂には、このような「繰り返す・長引く排尿のゆらぎ」に関するご相談が数多く寄せられます。女性は体の構造上、どうしてもこうしたトラブルが起きやすく、冷えや疲れ、ストレスが重なることで、何度もぶり返してしまう方が少なくありません。

東洋医学(漢方)の視点で見ると、こうしたお悩みの根本には、体の下半身に「余分な熱と湿気」がドロドロと滞り、細菌などが繁殖しやすいジメジメとした環境が作られてしまっている状態が隠れていると考えます。

今回は、このように「繰り返す・長引く下半身のトラブル」を土台から掃除するために昔から使われてきた漢方薬「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」について、似た漢方薬(猪苓湯など)との使い分けも含めて、薬剤師が詳しく解説いたします。

【太陽堂が解説する「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」の特徴とサポート】

  • 漢方薬の主な働き: 竜胆瀉肝湯は、体の下半身にこもってしまった「余分な熱と湿気(湿熱)」を強力に冷まし、尿として外へスムーズに流し出すことで、下半身の環境をクリーンに整える働きが得意な漢方薬です。
  • 適した体質・サイン: 比較的体力がある方で、排尿時のツンとした違和感や残尿感、デリケートゾーンの不快感を「何度も繰り返してしまう」「慢性化している」といったサインを感じやすい体質の方に向いています。
  • 太陽堂でのサポート: この竜胆瀉肝湯をベースにしつつ、お一人おひとりの体質や日々の生活習慣に合わせて生薬のバランスを細かく調整し、根本的な体質からの見直しをサポートします。

【コラム】薬剤師 林の視点「泌尿器科のお薬(抗菌薬など)と漢方のアプローチの違い」

「トイレのたびにツンとした違和感や強い残尿感があり泌尿器科や内科を受診すると、『ニューキノロン系(レボフロキサシンなど)』や『セフェム系』といった抗生物質・抗菌薬が処方されることが一般的です。これらのお薬は、膀胱などに入り込んだ原因菌を直接殺菌し、今まさに起きている急性の炎症をスピーディに鎮めるために非常に優れており、不可欠なものです。

しかし、『なぜ何度も原因菌が繁殖してしまうのか』という根本の部分に目を向けると、体質的な『免疫力(バリア機能)の低下』や、下半身の『菌が好むジメジメした環境(湿熱)』が背景にあることが多々あります。

病院のお薬で原因菌をしっかりと叩きつつ、漢方で『内側からジメジメした熱を冷まし、トラブルを繰り返しにくいクリーンな土台』を育てていく併用スタイルは、いつまでも続くもぐらたたきのような状態から抜け出したい方に大変おすすめです。」

竜胆瀉肝湯とは?下半身の「湿気と熱」を大掃除する漢方

東洋医学では、繰り返す排尿のトラブルやデリケートゾーンの不快感の背景には、下半身にこもった「湿熱(しつねつ=余分な湿気と熱)」があると考えます。

お風呂場をイメージしていただくと分かりやすいのですが、温度(熱)が高く、ジメジメとした水気(湿気)が滞っている場所には、カビなどのトラブルが何度でも発生しやすくなります。体の中の下半身でも、これと全く同じことが起きているのです。

竜胆瀉肝湯は、この「湿熱」をスッキリと掃除するための生薬が見事に組み合わされています。

1. こもった熱を強力に冷ますグループ

代表的な生薬:竜胆(リュウタン)、黄芩(オウゴン)、山梔子(サンシシ)

主役である「竜胆(リンドウの根)」は非常に強い苦味を持つ生薬で、下半身にこもった強烈な熱(炎症の火元)をしっかりと鎮めます。

2. 湿気を尿として外へ流すグループ

代表的な生薬:沢瀉(タクシャ)、木通(モクツウ)、車前子(シャゼンシ)

熱によってドロドロになった余分な水分を、尿と一緒に体の外へスムーズに洗い流します。

「冷ます」と「流す」の二段構え。今あるサインを抑え込むだけでなく、こもった環境そのものを大掃除してリセットするという組み立てが、竜胆瀉肝湯の最大の持ち味です。

【コラム】薬剤師 前原の視点「“慢性化への対応力”がこの漢方の強みです」

「急に始まった排尿の違和感(初期のサイン)であれば、まずは『猪苓湯(ちょれいとう)』という別の漢方薬を考えます。竜胆瀉肝湯の本当の出番はその先——『お薬を飲んでいったん落ち着いても、またすぐに繰り返す』『残尿感がずっと抜けない』という、慢性化した段階です。

太陽堂では、湿熱がこもりやすい体質のサインとして、『肌が浅黒く見える』『手のひらや足の裏に汗をかきやすい』『便秘気味である』といった特徴も目安にしています。表面のサインだけでなく、体質ごとまるごと見るからこそ、『繰り返す』という悪循環を断ち切る組み立てをご提案できるのです。」

【比較表】排尿トラブルの漢方、太陽堂の使い分け

同じ「排尿時の違和感・残尿感」というご相談でも、太陽堂ではその方の状態や体質によって、ここまで細かく漢方薬を使い分けています。

その方の状態・体質・サイン選ばれることが多い漢方薬
体力があり、慢性化・繰り返しタイプ。
肌が浅黒く見える、手のひらに汗、便秘気味
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
※環境そのものを大掃除します
尿の濁りや、ドロッとしたものが目立つ五淋散(ごりんさん)の加減
※熱を冷まし、痛みを和らげます
急な排尿トラブルの始まり(急性期)猪苓湯(ちょれいとう)
※スッと熱を冷まし、尿の出を良くします
慢性化して、血が混じることがある猪苓湯合四物湯(ごうしもつとう)
※不足した栄養を補いながら流します
体力がなく、胃腸も弱い。頻尿気味で気分も沈む清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
※心を落ち着け、優しく巡らせます

表に出てきた漢方薬のうち、くわしい解説があるものはこちらです。

猪苓湯をくわしく
四物湯をくわしく(合四物湯の材料)
五淋散をくわしく
清心蓮子飲をくわしく

※ご注意:尿に血が混じる、激しい痛みがある、背中や腰が痛むといった場合は、必ず先に医療機関(泌尿器科)を受診してください。腎臓や膀胱の重大な病気が隠れていないかの検査が最優先となります。

デリケートゾーンの悩みと、日々の養生

【コラム】薬剤師 林の視点「デリケートゾーンのゆらぎと、食事の見直し」

「竜胆瀉肝湯は、排尿の違和感だけでなく、かゆみやおりものの変化といった『デリケートゾーンの慢性的なお悩み』にも古くから使われてきました。これらもすべて、下半身にこもった湿熱(ジメジメ環境)という共通の原因から来ることが多いためです。

言い出しにくいデリケートなご相談こそ、一人で悩まずに体質から一緒に見直していきましょう。

漢方と併せて意識していただきたいのが、日々の養生です。下半身を締め付けない・通気性の良い下着(綿など)を選ぶこと。そして何より、甘いお菓子や脂っこい食事、アルコールを控えることです。これらは体の中に『ドロドロとした湿熱』を直接生み出す原因になります。食事の工夫も、クリーンな環境を保つための立派なサポートになります。」

竜胆瀉肝湯についてのよくあるご質問(FAQ)

猪苓湯(ちょれいとう)とどちらを選べばいいですか?

一番の目安は「急に始まったか、繰り返しているか」です。冷えや疲れから急にツンとした違和感が出た初期の段階には「猪苓湯」が選ばれやすく、治っては繰り返す・スッキリしない違和感が長引くといった慢性タイプには「竜胆瀉肝湯」が候補になります。実際には体力や胃腸の強さ、お通じの状態なども細かく確認して判断しますので、迷ったらご相談ください。

病院の抗生物質と一緒に使っても大丈夫ですか?

病院で抗生物質・抗菌薬による治療を受けている場合、原因菌を叩くためのその治療が最優先となります。漢方薬は、「抗生物質で落ち着いたあとに、もう二度と繰り返さないための体質づくり(環境整備)」の担当として併用・あるいはリレーされるケースが多くあります。安全のため、お薬手帳をお持ちのうえ、必ず薬剤師にご確認ください。

胃腸が弱いのですが、飲んでも大丈夫ですか?

竜胆や黄芩、当帰など、苦味が強かったり胃に重たくのしかかったりする生薬がしっかり入っているため、もともと胃腸がとても弱い方(すぐにお腹を下す方など)には向かない場合があります。胃にもたれてしまう場合は、「清心蓮子飲」など、胃腸に優しく働きかける別の組み立てを考えますので、ご相談の際に胃腸の状態も併せてお聞かせください。

まとめ:「繰り返す」を断ち切るのは、ジメジメ環境の掃除から

「繰り返す排尿のトラブルをサポートする竜胆瀉肝湯」について解説しました。

ポイントは以下の3つです。

  • 何度も繰り返す不快感は、下半身にこもった「湿熱(ジメジメ)」が原因かも
  • 竜胆瀉肝湯は、熱を冷まし、湿気を尿として外へ大掃除するのが得意
  • 急性期の「猪苓湯」とは異なり、慢性化した状態への対応力が大きい

「またあの違和感が出たらどうしよう」「ずっとスッキリしなくて気分が沈む」と不安を抱えている方は、一人で悩まずに、ぜひお気軽に太陽堂へご相談ください。

(※感じ方や必要な期間には個人差があります)

あなたのお身体のサインを丁寧に読み解き、繰り返しの原因を体質から見直して、一番適したオーダーメイドの漢方をご提案させていただきます。

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

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