
「健康診断で悪玉コレステロールや中性脂肪の数値を指摘されて、気づいたら病院の薬を飲む生活が始まっていた」
「お医者さんには『薬をやめたらまた数値が上がるよ』と言われたけれど、この薬、一生飲み続けることになるのかな」
「薬を飲み始めてから、なんとなく身体のだるさが抜けなかったり、筋肉の違和感やこわばりが気になったりする」
「できれば薬だけに頼らず、食事や運動、体質改善で身体を根本から変えていきたい」
こんにちは。新宿の漢方薬局「太陽堂」です。
コレステロールを下げるお薬(スタチン:クレストールやリピトールなどの名前で知られています)は、健診で数値を指摘されたことをきっかけに、自覚症状がないまま服用が始まることが非常に多いお薬です。
太陽堂の店頭でも、「この薬を飲んでいる」という患者さまは本当に多く、その中で「一生飲み続けることへの漠然とした不安」や「薬を飲み始めてから感じる筋肉の違和感」についてお話をうかがうことが頻繁にあります。
このページでは、スタチンというお薬との付き合い方・限界を分かりやすく整理したうえで、太陽堂が受け持つ「解毒の力を立て直し、油の流れを促す」漢方の考え方と、今日からできる生活の工夫を、薬剤師の視点から詳しくお話しします。
※【ご注意】お薬をやめる・減らすご判断は、自己判断で行わず、必ず主治医のドクターと相談しながら進めてください。また、お薬を飲んでいる間に「強い筋肉痛・手足の脱力感・赤褐色の尿」に気づいたときは、横紋筋融解症という副作用の大切なサインですので、すぐにお薬を処方している先生に連絡してください。
【この記事の結論:「コレステロールの薬の不安」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因): 西洋医学では肝臓での合成過剰とされますが、漢方では、ストレスや老化による「肝(解毒・代謝の要)」の機能低下と、ドロドロの血流や老廃物(水毒・痰湿)が身体に滞っている状態と考えます。
- 漢方の解決策: 西洋薬で数値を管理するのと並行して、漢方で①肝臓の解毒の力(処理能力)を立て直し ②滞った油と老廃物の流れを促す——という2本柱で、数値が上がりにくい体質を根本から育てます。
- 対象となる主な疾患・お悩み: 脂質異常症、高コレステロール血症、スタチン(クレストール・リピトール等)を一生飲むのが不安な方、薬による筋肉のだるさ・こわばりが気になる方、薬に頼らず体質を変えたい方
スタチンとは?——「一生飲むの?」と感じやすい理由
スタチン系の西洋薬は、肝臓でコレステロールが作られる働きを抑えるお薬です。心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化を防ぐ目的で使われる、現代医療において非常に大切で効果的なお薬です。
しかし、スタチンはあくまで「一時的に作りにくくする(数値を下げる)」お薬であって、「あなたの数値が上がりやすい体質・生活習慣そのもの」を変えるお薬ではありません。
そのため、体質や生活習慣が変わらないままお薬をやめれば、当たり前ですが元の体質どおりに作られ、数値はすぐに元に戻ってしまいます。これが、ドクターが「やめたら上がりますよ」と言う理由であり、患者さまが「一生飲むのかな」という深い不安につながりやすい最大の原因なのです。
スタチンによる「筋肉の違和感」について
また、スタチンにはだるさ・筋肉のこわばり・筋肉痛といった症状が副作用として知られています。店頭でも「そういえば飲み始めてから、ふくらはぎや肩が少し重だるい」とおっしゃる方が何人かいらっしゃいます。
感じ方には個人差がありますので、気になるときは我慢せず、まずは処方している主治医の先生に伝えてください。 そして繰り返しになりますが、「歩けないほどの強い筋肉痛・手足の脱力感・コーラのような赤褐色の尿」は、横紋筋融解症(筋肉の細胞が壊れる病気)というお薬の説明文書にも記載されている重大なサインです。気づいたら、次の診察を待たずに、すぐ処方医の先生に連絡してください。
【薬剤師コラム①】「飲みながら整える」が、いちばん現実的です
担当薬剤師:石川
「漢方薬を始めるなら、病院のお薬は一旦やめたほうがいいですか?」と聞かれることがよくありますが、私の答えは明確に「いいえ」です。
スタチン系の西洋薬と漢方薬の併用に、特に心配な組み合わせ(禁忌)はありません。
むしろ、「病院のお薬はドクターの指示どおりに続けたまま、漢方薬で身体の側(体質)を根本から整えていく」——この形がいちばん現実的で、安全で、そして結果的に一番近道になります。
体質が整い、生活が変わり、血液検査の数値が安定して下がってきたときに、「じゃあ、お薬の量を半分に減らしてみましょうか」「お薬を一旦やめて様子を見てみましょうか」と判断し、決めるのは、あなたのお身体の数字を見ているドクターです。
勝手に薬をやめるのではなく、「ドクターと相談して薬を減らせる土台を、漢方で作っておく」。この順番で進めていくのが、太陽堂から患者さまへの一番のお願いです。
漢方の考え方——「作らせない」ではなく「処理する力」を立て直す
太陽堂では、数値の異常に対して「ただ体重を落とす」のではなく、以下の2本柱で身体の内側から体質を整えます。
①解毒の力(肝の働き)の低下を改善する
漢方では、数値が高くなる背景には、「肝(肝臓)」の解毒の力=『身体の処理能力の低下』が深く関わっていると考えます。 ストレスや過労、加齢で弱った肝臓を保護して働きを支え、身体に溜まった老廃物を排出しやすくする漢方薬を用いることで、「入ってきたものをしっかり処理して外に出せる身体」を目指します。
②油の流れを促す
もうひとつの大きな柱が、身体の中に滞った「油と血の流れ」を促すことです。 血流を整え、余分な脂肪や水分が身体に居座らないようにする方向で組み立てを行います。後ほどご紹介する実例の男性も、まさにこの「老廃物の排出 + 肝臓の保護と血流」の2本柱が漢方組み立ての軸になっています。
【薬剤師コラム②】数値の管理は病院で、体質と生活は太陽堂で
担当薬剤師:林
薬剤師として、正直に皆様にお伝えしておきたいことがあります。太陽堂は、「この漢方薬を飲めば、必ずコレステロールが下がります」というお約束はしません。数値は自覚症状がないため、あくまで病院の血液検査の客観的な数字で確かめるものだからです。
私たちの本当の受け持ちは、検査の「数値の裏側」にある体質——あなたの肝臓の解毒の力と、ドロドロの油の流れ——を整えること、そして、毎日の生活習慣(養生)をアドバイスして一緒に伴走することです。
漢方薬で体質が変わり、生活習慣が見直されてくると、検査のたびにドクターと「先生、今回数値が良かったです。薬を減らせませんか?」と相談できる具体的な材料がどんどん増えていきます。
「一生このまま薬を飲むのかな」という漠然とした不安と諦めを、「次の検査でどう数字に出るか、試すのが楽しみだ」という前向きなモチベーションに変えていきましょう。私たちが全力でサポートします。
ご自宅でできるセルフケア——「運動」と「お通じ」が二大柱
- 有酸素運動を習慣にする: ウォーキング、軽いジョギング、水泳などの有酸素運動は、脂肪を燃やし血流を促すため、店頭でも必ずおすすめしている最大の柱です。息が少し弾む程度の運動を、週に3日以上、無理なく続けましょう。
- 「便秘」に気をつける(これが超重要です): 意外に思われるかもしれませんが、コレステロールは肝臓で胆汁酸に変わり、最終的に『便に吸着されて』身体の外へ出ていきます。つまり、便秘は「その出口を塞いでしまう」ことになります。お通じを毎日整えることが、そのまま大切な数値対策になるのです。
- 食物繊維をたっぷり摂る: 便秘を防ぎ、コレステロールの吸収を穏やかにする「食物繊維(野菜、海藻、きのこ類)」を毎回の食事で意識しましょう。店頭では、お通じの味方になる熟した果物などもおすすめしています。
【改善実例】数値と体調が一緒に変わっていったエピソード
※以下は、実際に太陽堂へご相談いただいた脂質異常症(中性脂肪・コレステロール異常)の方の実例です。効果の感じ方や必要な期間には個人差があり、数値の確実な変化を保証するものではありません。治療方針は主治医の先生とご相談ください。
【疲労倦怠感・脂質異常症】40代 男性|1年3ヶ月で中性脂肪が基準値内に
【ご相談時の状態】 半年前から体調の優れない日が続き、病院の検査で「脂質異常症」と診断された働き盛りの男性です。「病院の薬は飲まずに、自分の体を変えていきたい」とご相談に来られました。疲労倦怠感・体重増加・脂肪肝が気になり、中性脂肪の数値は「180前後(高値)」とのことでした。
【太陽堂の提案】 ①老廃物(痰湿)を排出しやすくする漢方薬 ②肝臓を保護して血流を整える(活血する)漢方薬 をお渡ししました。まさにコラムでお伝えした「解毒の力」と「油の流れ」の2本柱です。
- 3ヶ月後: 漢方をコツコツ続けていただき、少しずつ疲労倦怠感が和らいできたとのことでした。
- 6ヶ月後: 血液検査で、中性脂肪の数値が「150前後」まで下がっていたとのこと。
- 10ヶ月後: 体重にも減少傾向が見られ、倦怠感もほぼなくなっているとのことでした。
- 1年3ヶ月後: 血液検査で、中性脂肪が「基準値内」に収まっているとのご報告。ご本人も食事や運動によく気を配っておられました。
よくあるご質問(FAQ)
スタチン(病院の薬)と漢方薬は併用できますか?
はい、基本的には併用可能です。特に心配な組み合わせはありません。
病院のお薬はドクターの指示どおりに続けたまま、漢方薬で「お薬を減らせる体質側」を整えていく形が最も安全でおすすめです。飲んでいるお薬(クレストール、リピトール、リバロなど)は、ご相談の際にお薬手帳でお知らせください。
薬を飲み始めてから、だるさや筋肉の違和感があります。薬のせいでしょうか?
スタチン系の薬には筋肉の症状(だるさ・こわばり・筋肉痛など)が副作用として知られていますが、薬のせいかどうかの判断は処方している主治医の先生の受け持ちです。
自己判断で薬をやめず、気になる感覚をそのまま次回の診察で伝えてください。特に、「歩けないほどの強い筋肉痛・手足の脱力感・赤褐色の尿」に気づいたときは横紋筋融解症のサインの可能性があるため、次回の診察を待たずにすぐに病院へ連絡してください。
薬をやめたいのですが、「やめると数値が戻る」と聞きました。
やめる・減らすの判断は、検査の数字を見ているドクターと相談しながら進めてください。
スタチンは「コレステロールを作りにくくする」お薬なので、ご自身の体質と生活習慣がそのままの状態で薬だけをやめれば、数値は元の高い状態に戻りやすいのです。だからこそ、薬を飲んで数値が落ち着いている間に、漢方と生活養生で『体質の側(土台)』を整えておくことに大きな意味があるのです。
漢方薬を飲めば、コレステロールは必ず下がりますか?
薬剤師として、「必ず下がります」というお約束はできません。数値はあくまで病院の血液検査で確かめるものです。
漢方薬の最大の受け持ちは、数値の裏側にあるあなたの体質——肝臓の解毒の力と、ドロドロの油の流れ——を根本から整えることです。実例の男性のように体調の良さと数値が一緒に変わっていった方もいらっしゃいますが、個人差があります。病院の検査はきちんと受けながら、焦らず体質の側を育てていきましょう。
まとめ——薬と検査は病院と、体質と生活は太陽堂と
「この薬を一生飲むのかなと、ふと不安になる」
「数値だけを薬で下げるのではなく、身体の根本そのものを変えていきたい」
その不安と前向きな思いに、今日からできることを整理しましょう。
- スタチンは「作りにくくする」薬。やめる・減らす判断は自己判断せず、ドクターと相談しながら進める。
- 筋肉の症状(だるさ等)は副作用の可能性があります。強い筋肉痛・脱力感・赤褐色の尿が出たら、すぐに処方医へ連絡を。
- 漢方薬は「解毒の力」と「油の流れ」を整え、生活習慣では「有酸素運動」と「便秘解消(お通じ)」を徹底し、体質側の土台を育てましょう。
数値とお薬の不安は、どうぞ一人で抱え込まずに太陽堂へご相談ください。
直近の検査の数値、お薬の内容、日々の食事や運動の状況を丁寧にお伺いし、あなたの体質にピタリと合わせた漢方ケアをご提案いたします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
【ご相談をご希望の方へ】
脂質異常症そのものの基礎知識や漢方アプローチは、こちらの専門ページで詳しく解説しております。
関係性の深いお悩み;ご相談も多数いただいております。
健診の数値やお薬に関するお悩みは、以下のページもあわせてご覧ください。
高尿酸血症・痛風健診で尿酸値も指摘された方に。
狭心症のお薬と漢方の併用心臓のお薬も飲んでいる方に。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。







