
「何年も当たり前にできていた動きが、急に思うようにできなくなった…」
「字を書こうとすると、手がこわばったり、ふるえたりする…」
「楽器を弾く時だけ、指が勝手に丸まってしまう…」
「練習すればするほど悪くなる気がして、どうしていいか分からない…」
スポーツや演奏、書字など、くり返し練習してきた動作が、ある時から思いどおりにできなくなる。これが「イップス」と呼ばれる状態です。
背景に、特定の動作の時だけ筋肉が勝手にこわばる「局所性ジストニア」という神経の病気が関わっていることもあります。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、「気持ちの弱さ」で片づけず、心と体の両方の緊張に目を向けます。
病院での診察や治療と併用しながら、高ぶった神経と筋肉のこわばりを体質から整えるお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「イップス・局所性ジストニア」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「心理的な重圧」と「同じ動作のくり返しによる、脳の運動の指令の誤作動」の両面があるとされます。漢方では、心身の過度な緊張と、筋肉を養う血の不足が背景にあるととらえます。
- 漢方の考え方:動作そのものの再学習は専門の治療が担います。漢方は、緊張をゆるめ、筋肉を養い、眠りを整えることで、体がしなやかに動きやすい土台を養います。
- 対象となる主なお悩み:特定の動作の時だけ出るこわばり・ふるえ、本番前の強い緊張、眠りの浅さ、不安。
イップス・局所性ジストニアとは?西洋医学の原因と病院での治療
イップスは、ゴルフや野球、弓道、卓球などのスポーツ、楽器の演奏、字を書く動作などで起こります。
原因として、次の2つの面があると考えられています。
- 心理的な面: 失敗への不安、重圧、過度な集中
- 神経の面: 同じ動作をくり返すうちに、脳からの運動の指令に誤作動が起こる(局所性ジストニア)
字を書く時だけ手がこわばるものは「書痙(しょけい)」、演奏家に起こるものは「音楽家のジストニア」と呼ばれます。
本人の努力不足や気持ちの弱さが原因ではありません。
病院での検査とお薬の分類
局所性ジストニアが疑われる場合は、脳神経内科が相談先になります。
治療には、筋肉の緊張をやわらげる飲み薬、こわばる筋肉への注射(ボツリヌス療法)、動作を学び直すリハビリテーションなどがあります。
心理的な面が強い場合は、心療内科やスポーツ心理の専門家によるサポートが行われます。
どちらの面が強いかは人によって違うため、専門の先生に相談することが大切です。
漢方は、これらの治療と併用しながら、心身の緊張をゆるめ、筋肉を養う土台づくりをお手伝いします。
漢方での考え方|心と体の「過度な緊張」をゆるめる
漢方では、筋肉のなめらかな動きは「肝(かん)」が受け持ち、肝はストレスの影響をもっとも受けやすいと考えます。
緊張が続くと巡りが滞り、筋肉を養う血も消耗して、こわばりやふるえとして現れやすくなります。
| 漢方のとらえ方 | あなたの主な症状・体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 緊張とストレスによる滞り 「肝気鬱結(かんきうっけつ)」 | 本番や人前で悪化する。イライラ、ため息、胸や喉のつかえ、首肩のこり。 | 【気の巡りを整え、緊張をゆるめる漢方薬】 張りつめた心身をゆるめ、力みが抜けやすい状態を目指します。 |
| 筋肉を養う血の不足 「血虚(けっきょ)」 | 練習量が多く疲れがたまっている。筋肉がつりやすい、目が疲れる、眠りが浅い。 | 【血を補い、筋肉をやわらげる漢方薬】 筋肉と神経を養う血を補い、しなやかに動かしやすい土台を作ります。 |
| 不安と心の消耗 | 失敗の場面が頭から離れない。動悸、寝つきが悪い、食欲が落ちる。 | 【心を落ち着け、眠りを整える漢方薬】 不安で消耗した心身を養い、深い眠りをとりやすい状態を支えます。 |
| 神経の高ぶりによるふるえ | 手や指がふるえる、力が入りすぎる。緊張すると汗や動悸が出る。 | 【高ぶりをしずめる漢方薬】 高ぶった神経をしずめ、ふるえやこわばりが起こりにくい状態を目指します。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。ご相談のうえで最適な組み合わせをご提案いたします。
【薬剤師コラム①】「気持ちの問題」で片づけません
担当薬剤師:前原(調剤薬局での勤務経験あり)
「もっと練習すれば」「気持ちを強く持てば」と言われ、自分を追い込んでこられた方も多いのではないでしょうか。
ですが、イップスや局所性ジストニアは、努力や根性で乗り越えるものではなく、心と神経と筋肉の状態を整えていくものだと考えています。
特定の動作の時だけ筋肉が勝手にこわばる場合は、神経の病気が隠れていることがあります。まずは脳神経内科で相談していただくことをおすすめします。
そのうえで漢方は、過度な緊張をゆるめ、筋肉を養い、眠りを整えるという体質の側を受け持ちます。
【薬剤師コラム②】できなくなったことより、今日できたことを
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
思うように体が動かない時は、「できなくなったこと」ばかりに目が向きやすくなります。
ですが、その焦りそのものが神経を高ぶらせ、症状をさらに出やすくしてしまう悪循環につながることがあります。
「今日は力まずにできた」「昨日より眠れた」といった、小さな変化を一緒に数えていきましょう。
病院での治療や専門家のサポートはしっかり続けながら、体質の側を漢方が受け持つ。この役割分担で取り組んでいければと考えています。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 自律神経疾患) どうぞ参考にされて下さい。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、次の点に気をつけると、心と体の緊張をゆるめやすくなります。
- いったん練習量を減らし、体と神経を休ませる時間をつくります。
- 睡眠をしっかりとります。疲れと寝不足は、こわばりを強めます。
- ゆっくり長く息を吐く呼吸で、力みをほどきます。
- 湯船につかり、首や肩、腕の筋肉をゆるめます。
- カフェインのとりすぎを控えます。
よくあるご質問(FAQ)
病院のお薬や注射の治療を受けていますが、漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。
お薬手帳など、今の治療内容が分かるものをお持ちください。飲み合わせを確認したうえでご提案します。競技をされている方は、ドーピング検査の対象かどうかも、あらかじめお知らせください。
どのくらいの期間で変化を感じられますか?
緊張のしやすさや眠り、筋肉のこわばりの変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。
動作そのものの回復には、リハビリや練習の見直しとあわせて時間がかかります。焦らず、3〜6ヶ月の単位で見ていきます。
どのような時に病院を受診すべきですか?
急に手足が動かしにくくなった、ろれつが回らない、顔の片側が下がる時は、脳卒中の可能性があります。すぐに救急を受診してください。
特定の動作の時だけでなく、ふだんからこわばりやふるえが出るようになった場合は、早めに脳神経内科でご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお聞かせください。
まとめ|力みを手放せる体と心の土台づくりを
イップスや局所性ジストニアは、真剣に取り組んできた方ほど深く悩まれるお悩みです。
専門の治療やサポートを土台に、過度な緊張をゆるめ、筋肉を養い、眠りを整えていく。それが漢方の役割だと考えています。
一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。





