
「朝、ベッドから起き上がろうとした瞬間に、天井がぐるぐる回って動けなくなった…」
「顔を洗うために下を向いたり、寝返りを打ったりするたびにめまいが起きる…」
「病院で教えてもらっためまい体操をしているのに、疲れが溜まるとまた再発してしまう…」
ある日突然、特定の方向に頭を動かした時だけ激しい回転性のめまいに襲われる「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」。
めまいの原因として最も多い疾患であり、命に関わるものではないとされていますが、「またいつ回るか分からない」という恐怖から、寝返りを打つことすら怖くなり、首や肩がガチガチに固まってしまっている方も少なくありません。
今回は、BPPV特有のメカニズムと、お薬や体操だけでは何度も再発を繰り返してしまう理由、そして漢方による「根本的な体質サポート」について解説します。
BPPV特有の「朝の恐怖」と「耳石」のメカニズム
メニエール病などのめまいとBPPVが決定的に違うのは、「耳鳴りや難聴を伴わないこと」と、「頭を動かした時(数秒〜数十秒)だけ起こること」です。
私たちの耳の奥には、体の傾きを感じ取るためのカルシウムの結晶「耳石(じせき)」があります。この耳石が本来の場所から剥がれ落ち、体の回転を感じる「三半規管」の中に迷い込んでしまうのがBPPVの原因です。
寝返りや起き上がりで頭を動かすと、迷い込んだ耳石がコロコロと転がり、中のリンパ液をかき混ぜてしまうため、脳が「激しく回転している!」と錯覚してめまいを引き起こします。
運動療法(体操)やお薬で「再発」を防げないのはなぜ?
BPPVで耳鼻咽喉科を受診すると、迷い込んだ耳石を元の位置に戻すための運動療法(エプリー法などの耳石置換法)が行われます。また、めまいの不快感を和らげるために「メリスロン」などの抗めまい薬や、めまいの恐怖からくる首肩こり・緊張型頭痛に対して「ロキソニン」などの鎮痛剤が処方されることもあります。
これらは「今起きているめまい」を素早く鎮めるためには非常に有効です。
しかし、メリスロンやめまい体操は、「耳石が剥がれ落ちてしまう体質(原因)」そのものを解決するものではありません。
【薬剤師コラム①】カルシウム(耳石)の代謝とストレスの深い関係
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
「体操をして一度は良くなったのに、また再発した」とご相談に来られる方が非常に多いです。
耳石の主成分はカルシウムです。年齢とともに代謝が落ちたり、女性ホルモンが低下したりすると、耳石は脆く剥がれやすくなります。さらに、強いストレスや睡眠不足が続くと、自律神経が乱れて全身の血流が悪化し、「耳石が剥がれやすく、リンパ液の代謝も悪い」という悪循環に陥ってしまいます。
漢方相談では、めまいを抑えるだけでなく、この根本にある「ストレスのケア」や「生命力(気・血)を補うこと」を大切にしています。
メニエール病との違い・BPPVの漢方アプローチ比較
| 項目 | メニエール病の傾向 | 良性発作性頭位めまい症(BPPV)の傾向 |
| 主な引き金 | 強いストレス、過労(内耳の水ぶくれ) | 頭の動き、加齢、運動不足(耳石の剥がれ) |
| めまいの長さ | 30分〜数時間続くことが多い | 頭を動かした時の数秒〜数十秒 |
| 耳の症状 | 耳鳴り、難聴、耳の詰まり感を伴う | 伴わない(耳の聞こえは正常) |
| 太陽堂のアプローチ | 強力に「水」を抜き、自律神経を鎮める | 「水・血」を巡らせ、耳石の代謝(土台)を整える |
太陽堂が考える、BPPVを繰り返さないための3つのケア
東洋医学(漢方)では、BPPVが長引く背景には、体内の水分代謝の異常である「水毒(すいどく)」や、血行不良「瘀血(おけつ)」が隠れていると考えます。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、以下のポイントから再発しにくい体づくりをサポートします。
- 水はけを良くし、三半規管を落ち着かせる体内の余分な水分をスムーズに流し、耳の奥のリンパ液のバランスをマイルドに整えることで、耳石が動いた時の過敏なめまい感を和らげます。
- 滞った血流を促し、立ちくらみを防ぐ激しいめまいの後遺症や、恐怖による首肩のこわばりで悪化した「首から上の血行」を改善します。脳への血流不足による立ちくらみやフワフワ感を軽減します。
- 気を巡らせ、自律神経を整える「また回るかも」という不安感やストレスによる神経の高ぶりを穏やかに鎮め、心身をリラックスさせます。
【薬剤師コラム②】長時間のデスクワークやスマホも引き金に?
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
BPPVは以前はご高齢の方に多い疾患でしたが、最近では30〜40代の方のご相談も増えています。その背景にあるのが「長時間のデスクワーク」や「スマホの見過ぎ」です。
頭を動かさずに同じ姿勢を長く続けていると、耳石の代謝が滞り、剥がれ落ちやすくなると言われています。東洋医学の「血(けつ)の巡り」を良くする漢方薬は、このような現代人特有の首・肩回りの滞りをスムーズにするのが得意です。お薬でごまかすのではなく、内側から巡る体を作っていきましょう。
▼さらに詳しい「BPPVの漢方サポート事例」については、こちらの本疾患ページをご覧ください。
BPPV・漢方サポートのよくある質問(FAQ)
病院で「原因不明」「加齢のせい」と言われました。漢方で良くなりますか?
はい、年齢や原因不明と言われた方でも、漢方のアプローチで穏やかな生活を取り戻されている方は数多くいらっしゃいます。
検査で異常が出にくいのもめまいの特徴です。太陽堂独自の漢方と「めまいの養生メソッド」を取り入れることで、体の土台をしっかりとサポートします。
メリスロンやロキソニンを飲んでいても漢方は始められますか?
もちろんです。最初は病院のお薬でめまいや頭痛の辛さをコントロールしながら、同時に漢方で「再発しにくい体質づくり」を進めるのがお勧めです。
調子が安定してきたら、主治医と相談の上で少しずつ西洋薬を減らしていくステップをご提案します。
まとめ:寝返りを打つ恐怖から、安心できる朝へ
「明日の朝、起き上がる時にまた回ったらどうしよう…」
毎晩ベッドに入るたびに不安を感じ、ぐっすり眠れない日々は本当にすり減ってしまいますよね。
BPPVは、あなたの体が「巡りが滞っている」「血流が落ちている」と教えてくれているサインです。体操やメリスロンといった対症療法だけでなく、体の内側から「水・血・気」のバランスを整えることで、お薬に怯えない穏やかな日常はきっと取り戻せます。
「根本的に体質を見直したい」と強く願う方は、ぜひ一度、新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。私たち薬剤師が、あなたの体質にぴったりの漢方と養生法をご提案し、全力で伴走いたします。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。









