
「雨が降る前日になると、頭がフワフワしてめまいが起こる」
「季節の変わり目は、立ち上がった瞬間にクラクラして目の前が暗くなる」
「病院でメリスロンをもらっているけれど、薬をやめるとまた再発してしまう」
台風や梅雨時期、あるいは寒暖差が激しい季節の変わり目になると、このような「めまい」のご相談が急増します。
気圧の変動による頭痛を伴うことも多く、とりあえず市販のロキソニン等の鎮痛剤で痛みを抑えつつ、めまいには耐え忍んでいる…という方も少なくありません。
今回は、時期的に増える「めまい」の原因と、西洋薬(病院のお薬)の役割、そして根本的に「めまいを起こしにくい体」を作るための漢方アプローチについてお話しします。
なぜ、季節の変わり目や気圧の変化で「めまい」が起きるの?
私たちの耳の奥には、体のバランスを保つ「内耳(ないじ)」という器官があります。この内耳にはリンパ液(水分)が満たされており、気圧の変化や寒暖差といった強い外部ストレスがかかると、自律神経が乱れて内耳の水分代謝が滞ってしまいます。
つまり、内耳が「水ぶくれ」のような状態になり、脳へ正しいバランス情報が伝わらなくなることで、ぐるぐると回るようなめまいや、フワフワと雲の上を歩くようなめまいが引き起こされるのです。
病院のお薬(西洋薬)の限界と役割の違い
めまいで耳鼻科や内科を受診すると、以下のようなお薬が処方されることが一般的です。
- メリスロン・セファドールなど(抗めまい薬): 内耳の血流を改善し、めまいを抑える。
- アデホスコーワ: 脳や内耳の血流を良くし、エネルギー代謝を活発にする。
- トラベルミン: 吐き気を伴うめまいや、自律神経の興奮を鎮める。
- ロキソニン等の鎮痛剤: めまいに伴う気圧頭痛(天気痛)を一時的に抑える。
これらのお薬は「今起きている辛いめまいや吐き気を、スッと鎮める」という点においては非常に優秀です。
しかし、これらはあくまで「対症療法(症状を一時的に抑える治療)」であり、内耳に水が溜まりやすい、血流が悪くなりやすいといった「根本的な体質」を変えるものではありません。
そのため、「お薬を飲んでいる間はいいけれど、季節の変わり目になるとまた再発する」「一生この薬を飲み続けなければいけないの?」と不安を抱え、当薬局にご相談に来られる方が後を絶たないのです。
【薬剤師コラム①】「とりあえずお薬」で根本解決を先送りにしていませんか?
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
調剤薬局に勤務していた頃、毎月のようにめまいのお薬や、頭痛薬(ロキソニンなど)をもらいに来られる患者様を数多く見てきました。
西洋薬は「火事(症状)が起きた時の強力な消火器」として絶対に必要です。しかし、そもそも「火事が起きやすい家(体質)」のままであれば、少しの気圧の変化やストレス(火種)で、何度もめまいを繰り返してしまいます。
お薬に頼りきりになるのではなく、お薬の量を減らしても揺らがない「根本的な土台づくり」を始めることが、長年のめまいから抜け出す一番の近道です。
比較表:西洋薬と漢方サポートのアプローチの違い
| 特徴 | 病院のお薬(メリスロン、アデホスなど) | 太陽堂の漢方アプローチ |
| 目的 | 今ある「めまい・吐き気」を素早く鎮める(対症療法) | めまいを繰り返さない「体質」を育てる(根本サポート) |
| 得意なこと | 急激な回転性めまいや、強い吐き気などを一時的に抑え込むこと | 気・血・水のバランスを整え、気圧やストレスに負けない体を作ること |
| 持続性 | 薬の成分が切れると、再び症状が出やすい(再発しやすい) | 体質から見直すため、お薬を卒業しても良い状態を保ちやすい |
| 副作用 | 眠気、口の渇き、胃腸障害などを伴うことがある | 自然の生薬を用いるため、体に優しく負担が少ない(体質に合わせるため) |
太陽堂の漢方アプローチ:「気・血・水」を巡らせて水はけを良くする
東洋医学(漢方)では、めまいの原因を「水毒(すいどく:余分な水分の滞り)」や「血虚(けっきょ:栄養不足)」、「気の乱れ」として捉えます。
特に季節の変わり目や梅雨に悪化する方は、体に余分な水分が溜まりやすい「水毒」タイプが非常に多いです。
太陽堂では、お一人おひとりの体質を丁寧に紐解き、以下のようなアプローチで体を優しくサポートします。
- 水はけを良くし、内耳の圧力を整える胃腸の働きを高めながら、体内に滞った余分な水分を尿として排出する漢方薬を用います。内耳の水ぶくれを根本から解消していくことで、ぐるぐる・フワフワするめまいを起こしにくい環境を作ります。
- 血を補い、巡りを良くする立ちくらみやクラクラするめまいが強い方には、良質な「血」をたっぷりと補い、脳の隅々まで栄養を届ける漢方薬をご提案します。
- 自律神経の緊張を解きほぐす気圧の変化やストレスで過敏になった神経を穏やかに鎮め、不安感を取り除くサポートを行います。
【薬剤師コラム②】「めまい」と「胃腸」の意外な関係。水はけの良い体は胃腸から!
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
めまいでお悩みの方にお話を伺うと、「実は昔から胃腸が弱くて…」「雨の日は胃もたれや食欲不振が起きやすい」という方がとても多いです。
実は東洋医学では、水分代謝をコントロールしているのは「胃腸」だと考えます。胃腸の働きが落ちると、体の中の余分な水分をうまく処理できず、それが「水毒」となって耳の奥に溜まり、めまいを引き起こすのです。
私自身もかつて胃腸の不調に悩まされ、漢方で体質を改善した経験があります。めまいのお薬で症状を抑えつつ、漢方で「胃腸」からしっかり立て直していくことが、実はめまい改善の大きな鍵になります。お一人で悩まず、ぜひ私たちにご相談くださいね。
▼さらに詳しい「めまいの種類」や「漢方の改善事例」については、こちらの本疾患ページをご覧ください。
めまいに関するよくある質問(Q&A)
今、耳鼻科でメリスロンやアデホスをもらっていますが、漢方と併用できますか?
はい、併用していただけます。
最初は病院のお薬で辛い症状をコントロールしながら、同時に漢方で「水はけの良い体質づくり」を進めます。漢方の効果で体の土台が整ってきたら、主治医の先生と相談しながら、少しずつ西洋薬を減らしていくステップをご提案しています。
気圧の変化で頭痛もひどく、ロキソニンを手放せません。めまいと関係ありますか?
深く関係していることが多いです。
漢方では、気圧による頭痛(天気痛)もめまいも、根底にある原因は同じ「水の巡りの悪さ(水毒)」や「自律神経の乱れ」と考えます。
そのため、めまいの漢方サポートを続けるうちに、気づけば「ロキソニンを飲む回数も減っていた」とおっしゃる方がとても多いですよ。
漢方薬は長く飲み続けないとダメですか?
体質や症状の深さによりますが、まずは数ヶ月〜半年を目安に体質改善を進めます。
「お薬を一生飲み続ける」のではなく、「最終的にお薬(漢方も含む)に頼らなくても、自分の力でバランスを保てる体」を目指すのが太陽堂のゴールです。
まとめ:気圧や季節に振り回されない、穏やかな日常へ
「またあの激しいめまいが来たらどうしよう…」
お薬を持ち歩きながら、常に再発の恐怖と戦う毎日は本当に心細く、お辛いですよね。
めまいは、あなたの体が発している「巡りが滞っているよ」というサインです。そのサインをただお薬で消し去るだけでなく、体の内側から優しく整えてあげませんか?
「お薬を減らしていきたい」「季節の変わり目も安心して外出したい」と強く願う方は、ぜひ一度、新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。
私たち薬剤師が、あなたの体質にぴったりの漢方と養生法をご提案し、穏やかな日常を取り戻すまで全力で伴走いたします。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。





