
「お風呂から上がると、いつも体がフワフワ・クラクラする…」
「1日の疲れが溜まる夜になると、めまいが起きやすくてお風呂に入るのが怖い…」
「病院のお薬を飲んでいるけれど、入浴時に気をつけるべきことを知りたい」
1日の疲れを癒すはずのバスタイム。しかし、めまいにお悩みの方にとって、お風呂は「またぐるぐる回るのではないか」と不安を感じやすい場所でもあります。
実は、入浴時の急激な温度変化や水圧は、体にとって意外と大きな負担になり、自律神経や血圧のバランスを乱す引き金になりやすいのです。
新宿の漢方薬局「太陽堂」が、お風呂での不快なフワフワ感や立ちくらみを防ぎ、自律神経を優しく整えるための「正しい入浴法」と「夜の過ごし方」について解説します。
なぜお風呂でめまい(フワフワ・クラクラ)が起きるの?
入浴中にめまいが起きやすいのには、西洋医学・東洋医学(漢方)の両方の観点から明確な理由があります。
■ 西洋医学の視点:血圧の急変動と脳の「酸欠」
温かいお風呂に入ると全身の血管が広がり、血流が良くなります。しかし、急に立ち上がったり、熱すぎるお湯に長く浸かったりすると、血液が下半身に集中してしまい、脳への血流が一時的に不足します。これが「起立性低血圧(脳貧血)」と呼ばれる、目の前が真っ暗になるクラクラめまいの正体です。
また、発汗による水分不足は、内耳(耳の奥)のリンパ液のバランスを崩し、ぐるぐる回るめまい(メニエール病など)を誘発する原因にもなります。
■ 東洋医学の視点:熱による「気(エネルギー)」の逆上せ
漢方では、熱いお湯に浸かることで体内の「気(エネルギー)」や「熱」が頭の方へ急激にのぼってしまう状態(気逆:きぎゃく)が、フワフワとしためまいを引き起こすと考えます。また、1日の終わりに「疲れ」がピークに達していると、体を支えるエネルギー自体が不足しているため、入浴の負担に耐えられなくなってしまうのです。
【薬剤師コラム①】「メリスロン」などのめまい薬とお風呂
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
病院(耳鼻咽喉科)で、内耳の血流を良くする「メリスロン」や「アデホスコーワ」、吐き気を抑える「トラベルミン」などを処方されている方も多いと思います。「薬を飲んでいるから、長風呂しても大丈夫」と安心してしまうのは少し危険です。
西洋薬はめまいの症状を和らげてくれますが、入浴による「急激な血圧低下」や「発汗による脱水」まで完全に防いでくれるわけではありません。お薬で症状をコントロールしながら、同時に体への負担を減らす「入浴の工夫」を取り入れることが、再発を防ぐための第一歩になります。
ぐるぐる・フワフワを防ぐ!自律神経に優しい「正しい入浴法」
めまいを起こしにくい体質づくりのためには、自律神経(交感神経と副交感神経)のスイッチを急激に切り替えないことが大切です。以下の表を参考に、いつもの入浴習慣を見直してみましょう。
| 見直しポイント | NGな入浴法(めまいを起こしやすい) | OKな入浴法(自律神経に優しい) |
| お湯の温度 | 41℃以上の熱いお湯 交感神経を刺激し、血圧が急上昇・急降下しやすくなります。 | 38℃〜40℃のぬるめのお湯 副交感神経を優しく刺激し、心身の緊張(ストレス)を解きほぐします。 |
| お湯の量 | 肩までしっかり浸かる全身浴 心臓や肺への水圧の負担が大きく、のぼせやすくなります。 | みぞおちまでの半身浴 水圧の負担を減らし、下半身からじんわりと血流を巡らせます。 |
| お風呂上がり | 勢いよくサッと立ち上がる 重力で血液が下がり、クラッと立ちくらみ(脳貧血)を起こします。 | 湯船の縁につかまり、ゆっくり立ち上がる 血圧の急変動を防ぐため、動作は「スローモーション」を意識しましょう。 |
| 水分補給 | お風呂上がりに冷たい水をガブ飲み 冷えを招き、胃腸の働き(水はけ)を悪くしてしまいます。 | 入浴の「前後」に常温の水をコップ1杯 脱水を防ぎ、内耳のリンパ液のバランスを穏やかに保ちます。 |

自律神経を整える、お風呂上がりの「夜の過ごし方」
お風呂でリラックスした後は、その状態を保ちながらスムーズな睡眠へと繋げることが、翌朝のめまいを防ぐカギになります。
- 涼しい部屋で急激に体を冷やさない
脱衣所や部屋を冷やしすぎると、温まった血管が急激に収縮し、自律神経がパニックを起こします。扇風機などの風を直接体に当てず、常温に近い環境で自然に汗が引くのを待ちましょう。 - スマホやテレビは控えめに
寝る直前までの強い光(ブルーライト)は、脳を興奮させて交感神経を優位にしてしまいます。お風呂上がりは間接照明などで部屋を少し暗くし、目を休める時間を作りましょう。 - 首と肩の緊張を解く軽いストレッチ
首や肩のガチガチな凝りは、頭部への血流を妨げ、フワフワ感の原因になります。深呼吸をしながら、首をゆっくりと回したり、肩を上げ下げしたりして、その日の緊張をその日のうちにリセットしましょう。
【薬剤師コラム②】「お風呂が怖い」というストレスと漢方
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
過去にお風呂で激しいめまいを起こした経験があると、「また回るんじゃないか」という不安そのものが強いストレスになり、自律神経をさらに緊張させてしまいます。
漢方では、このような「不安感」や「神経の過緊張(気滞)」を優しく解きほぐすアプローチが非常に得意です。
精神的な緊張を和らげることで、「気付けばお風呂の時間が怖くなくなっていた」と笑顔を取り戻される方はたくさんいらっしゃいます。体の巡りだけでなく、心の緊張も一緒にケアできるのが漢方の強みです。
「私のめまい、どのタイプ?」気になる症状別の疾患
入浴法や夜の過ごし方を見直しても、特定のタイミングでめまいを繰り返す場合は、内耳などの疾患が隠れている可能性があります。ご自身の症状に近いページをご参照ください。
| 気になる主な症状・タイミング | 考えられる疾患(タイプ)と詳細ページ |
| 激しいぐるぐるめまい・耳鳴り・難聴を繰り返す | メニエール病 ▶︎ 漢方サポートの詳細はこちら |
| 朝起き上がる時や、寝返りを打った時に数秒〜数分ぐるぐるする | 良性発作性頭位めまい症(BPPV) ▶︎ 漢方サポートの詳細はこちら |
| 風邪を引いた後などに、突然激しいめまいが起きて数日続く | 前庭神経炎 ▶︎ 漢方サポートの詳細はこちら |
| 鼻をかんだり、重いものを持ったりした後にめまいや耳の詰まりを感じる | 外リンパ瘻(がいりんぱろう) ▶︎ 漢方サポートの詳細はこちら |
| 原因不明のフワフワ感、立ちくらみが続く | めまい全般(原因不明など) ▶︎ 漢方サポートの詳細はこちら |
めまいとお風呂に関するよくある質問(FAQ)
めまいが起きている真っ最中ですが、お風呂に入っても良いですか?
激しいめまいやフワフワ感が強く出ている時は、入浴は控えてください。
転倒の危険があるだけでなく、温まることで症状が悪化することがあります。
どうしても汗を流したい場合は、温かいタオルで体を拭くか、足元だけを温める「足湯」に留め、まずは安静を第一に考えましょう。
お風呂上がりにクラクラしてしまった場合の対処法は?
すぐにその場(脱衣所など)でしゃがむか、可能であれば横になって休んでください。
無理に歩こうとすると転倒のリスクがあります。頭を少し低くして血流を脳に戻し、落ち着いてから常温の水分をゆっくり摂りましょう。
漢方薬で「お風呂上がりの立ちくらみ」をケアすることはできますか?
はい、大いに期待できます。
お風呂上がりの立ちくらみは、全身に栄養や水分を巡らせる力が弱っているサイン(血虚や気虚)であることが多いです。漢方で胃腸の働きを助け、体にしっかりと「気(エネルギー)」と「血(栄養)」を補うことで、温度変化に負けない土台を作っていきます。
まとめ:1日の疲れをリセットし、不安のない夜を
お風呂は本来、1日の疲れを洗い流し、心身をリラックスさせるための大切な時間です。
「熱いお湯を避ける」「ゆっくり立ち上がる」「前後に水分を摂る」といった小さな工夫を取り入れるだけで、自律神経の乱れは防ぐことができます。
もし、生活習慣を見直してもフワフワ感や立ちくらみが続く場合や、「また起きるかもしれない」という恐怖で毎日が辛いという方は、ぜひ一度、新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。
私たち専門の薬剤師が、あなたの「疲れ」や「自律神経の乱れ」を根本から見つめ直し、お風呂の時間や夜のひとときを心からリラックスして過ごせるよう、漢方で優しくサポートいたします。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。














