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【薬剤師監修】風邪に「とりあえず葛根湯」は間違い?時期で変わる漢方ケアの正解

2026 5/15
ブログ
2026年5月12日2026年5月15日
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  3. 【薬剤師監修】風邪に「とりあえず葛根湯」は間違い?時期で変わる漢方ケアの正解
和紙のようなテクスチャの背景に、漢方薬「葛根湯」の効能と構成生薬を解説するイラスト図解。 上部には「風邪の初期、肩こり、頭痛の味方。体の芯から温めて邪気を払う」というキャッチコピーがあり、中央に大きく「葛根湯」と書かれています。 中央には湯気の立つ薬湯が入った和風の茶碗が描かれ、その周囲に葛根湯を構成する6つの生薬(左側に桂皮、芍薬、生姜、右側に大棗、甘草、葛根・麻黄)のイラストが名称とともに配置されています。 下部には「体力がある、または中等度の方の、風邪、肩こり、筋肉痛に。」と適応症が記載されています。
目次

葛根湯の出番は「最初の数日間」だけ?

寒暖差が激しい季節や、空気が乾燥する時期。「ゾクゾクっと悪寒がする」「喉がイガイガする」といった不調を感じた時、真っ先に「葛根湯(かっこんとう)」を思い浮かべる方は多いでしょう。

葛根湯は非常に優れた処方ですが、実はもっとも力を発揮するのは「不調を感じた最初の数日間(引き始め)」に限定されます。時間が経って症状が変化しているのに、そのまま葛根湯を飲み続けるのは、かえって体に負担をかけてしまうこともあるのです。

東洋医学では、風邪の状態を「日数」と「症状」で細かく分け、その時々の体に一番寄り添うアプローチを選んでいきます。

【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬(ロキソニン等)と漢方の役割分担」

熱や喉の痛みが辛い時、病院では『PL配合顆粒』などの総合感冒薬や、炎症を抑える『ロキソニン(ロキソプロフェン)』、『カロナール』などがよく処方されます。

これら西洋薬の強みは、今起きている『辛い症状(熱・痛み)』をピンポイントで素早く和らげることです。

一方で漢方薬は、『体を温める』『巡りを整える』ことで、体自身のコンディションをサポートするのが得意です。『とにかく今の熱を下げたい』時は西洋薬に頼り、『長引かせないための体づくりをしたい』時は漢方を取り入れるなど、目的によって使い分けるのが賢いアプローチですよ。


進行ステージ別・漢方アプローチの選び方

風邪は時間の経過とともに、体の「どこに」ダメージがあるかが変化します。それぞれの時期に合わせた代表的なサポート方法をまとめました。

風邪の進行ステージ体の主なサイン代表的な漢方とアプローチ
① 引き始め(1〜2日目)ゾクゾクする寒気、首筋・肩のこわばり葛根湯・麻黄湯・桂枝湯
体を温めて発汗を促し、初期の不調をスッキリとさせるサポートをします。
② 中期(3〜5日目)熱っぽさが長引く、喉の違和感、口の苦み小柴胡湯・柴胡桂枝湯などの「柴胡剤」
不調が体の中に入り込んだ状態。熱感と寒気が入り交じる不快感を和らげます。
③ 後期(1週間〜)ずっとスッキリしない、微熱、重だるさ補中益気湯
体力が消耗した状態。「人参」などの生薬で、胃腸から元気を補うケアをします。
(番外編)咳が残る時コンコンと乾いた咳、痰が絡む麦門冬湯・半夏厚朴湯
呼吸器に潤いを与えたり、喉のつかえ感を和らげたりして、穏やかな呼吸を助けます。
桂枝湯
小柴胡湯
補中益気湯

注意!葛根湯が「合わない」体質の方もいます

「引き始めなら全員に葛根湯が合う」というわけではありません。葛根湯は体をしっかり温めて発汗させる力が強いため、もともと体力が充実している(実証の)方向けの漢方薬です。

  • 普段から体力がなく、すぐに汗をかいてしまう方
  • 胃腸が非常にデリケートな方

このような方が葛根湯を飲むと、汗をかきすぎて逆にグッタリしてしまったり、胃もたれを感じたりすることがあります。体質に自信がない方は、よりマイルドに体を温める「桂枝湯(けいしとう)」などを選ぶのが安心です。


【コラム】薬剤師 林の視点「あなたに合わせるオーダーメイドの強み」

市販の漢方薬を飲んでもスッキリしない…というご相談をよく受けます。太陽堂では、お一人おひとりの体質に合わせて、基本の漢方薬に『一味・二味』生薬を加えたり微調整を行っています。

例えば、葛根湯が合う時期でも『喉の赤みが強い』なら熱を冷ます生薬を少し足す、といった工夫ができるのがオーダーメイドの良さです。自分に合ったケアを知りたい方は、ぜひご相談くださいね。


漢方と風邪ケアのよくあるご質問(FAQ)

病院の風邪薬やロキソニンと一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には併用可能ですが、市販の総合感冒薬(風邪薬)の中には、すでに漢方成分や類似成分が含まれているものがあり、成分が重複してしまう可能性があります。

安全にお飲みいただくため、お薬手帳をご用意の上、事前に薬剤師へご相談ください。

葛根湯はいつ飲むのが一番良いですか?

漢方薬全般に言えますが、食前または食間の「空腹時」に、温かいお湯に溶かして飲むのがおすすめです。

特に引き始めのケアは、温かくして飲んだ後にしっかりと布団に入り、体を保温して休むことが大切です。

風邪の後にずっとだるさが抜けないのですが……

不調と戦った後は、体のエネルギー(気)がすっかり消耗してしまっています。

そんな時は、無理に動かず「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などの気を補う漢方で、胃腸の働きを助け、ゆっくりと活力を取り戻すケアがおすすめです。


まとめ:自分のステージに合ったケアで、健やかな毎日を

「風邪の不調には葛根湯」というイメージがありますが、それはあくまで「ひき始めの元気な状態」に限ったお話しです。

長引く不調に対して同じケアを続けるのは、体にとって負担になることもあります。今のあなたの状態がどのステージにあるのかを見極め、適切な漢方を選ぶことが、健やかなコンディションを保つ近道です。

「いつもの不調がなかなかスッキリしない」「自分に合う漢方を知りたい」という方は、ぜひ太陽堂にご相談ください。東洋医学の知恵を用いて、あなたが本来持っている健やかなリズムを取り戻すお手伝いをさせていただきます。

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

太陽堂について詳しく見る

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