
あちこちで繰り返す不快なサイン。それは「体質」からのSOSかもしれません
こんにちは。漢方薬局 太陽堂です。
「若い頃から、肌のトラブルがずっと続いていてスッキリしない」
「肌だけでなく、鼻の奥のグズグズや喉の違和感も、あちこちで繰り返しがち」
「周りの人から、肌の色が浅黒い・くすんでいると言われることがある」
太陽堂には、このような「なかなか落ち着かない肌や鼻のゆらぎ」に関するご相談が数多く寄せられます。一時的に良くなったと思っても、季節の変わり目や疲れが溜まった時に、また別の場所で不快なサインが出てしまう……。そんな終わりの見えない繰り返しに、心まで疲れてしまう方は少なくありません。
東洋医学(漢方)の視点で見ると、こうしたお悩みの根本には、体に余分な「熱」がこもりやすく、かつ皮膚や粘膜を健やかに保つための栄養(血)が不足しているという「体質的な土台の乱れ」が隠れていると考えます。
今回は、このように「体質ごとゆらぎを繰り返している方」のために昔から使われてきた漢方薬「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」について、似た漢方との使い分けも含めて薬剤師が詳しく解説いたします。
【太陽堂が解説する「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」の特徴とサポート】
- 漢方薬の主な働き: 荊芥連翹湯は、体にこもった余分な「熱」を優しく冷まして不快なサインを鎮めつつ、不足している「血(栄養)」を補い、皮膚や鼻・喉にこもったものを外へ発散させる働きが得意な漢方薬です。
- 適した体質・サイン: 肌の色が浅黒く見える方で、若い頃から肌のゆらぎや、鼻・喉の不快感をあちこちで繰り返しがちな体質の方に向いています。
- 太陽堂でのサポート: この荊芥連翹湯をベースにしつつ、お一人おひとりの体質や日々の生活習慣に合わせて生薬のバランスを細かく調整し、根本的な体質からの見直しをサポートします。
【コラム】薬剤師 林の視点「病院のお薬(抗生物質・ステロイド等)と漢方のアプローチの違い」
「長引く肌のブツブツや、鼻の奥のドロッとした不快感で皮膚科や耳鼻咽喉科を受診すると、『マクロライド系などの抗生物質』で細菌を抑え込んだり、『ステロイド外用薬』で強い赤みをブロックしたり、『抗ヒスタミン薬』でアレルギー反応を和らげたりするお薬が処方されます。これらのお薬は、今起きている『火事』をスピーディに消し止めるために非常に優れています。
しかし、『なぜ何度も火事が起きてしまうのか』という根本の部分に目を向けると、体質的に『熱がこもりやすい』『バリア機能となる栄養が不足している』という背景があることが多々あります。
お薬で外側や原因菌にしっかり対処しつつ、漢方で『内側から余分な熱を冷まし、火事が起きにくい土台』を育てていく併用スタイルは、いつまでも続くもぐらたたきのような状態から抜け出したい方に大変おすすめです。」
荊芥連翹湯とは?「冷ます・補う・発散する」の三段構え
荊芥連翹湯は、17種類もの生薬が配合された非常にダイナミックな漢方薬です。別名「解毒(げどく)剤の系統」とも呼ばれ、古くから体内の滞りをクリアにするために用いられてきました。
生薬の数が多いですが、その働きは大きく「3つのグループ」に分けることができます。
1. こもった熱を冷ます(清熱:せいねつ)
代表的な生薬:黄連(オウレン)、黄芩(オウゴン)、山梔子(サンシシ)など
体の中にこもってしまった余分な熱は、赤みやドロッとした不快感の原因になります。これらの生薬が、繰り返すゆらぎの「火元」をしっかりと鎮めます。
2. 血(栄養)を補い巡らせる(補血・活血:ほけつ・かっけつ)
代表的な生薬:当帰(トウキ)、地黄(ジオウ)、川芎(センキュウ)、芍薬(シャクヤク)など
実は、この組み合わせは「四物湯(しもつとう)」という有名な漢方と同じです。長引く熱によって消耗し、カラカラに乾いてしまった皮膚や粘膜にたっぷりの栄養(血)を届け、肌の土台を立て直します。
3. 滞りのもとを外へ発散する(発表:はっぴょう)
代表的な生薬:荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、防風(ボウフウ)、薄荷(ハッカ)など
名前の由来にもなっている「荊芥」と「連翹」を中心に、皮膚の表面や鼻・喉にこもってしまった余分なものを、風に乗せるように外へ優しく追い出します。
「冷ます」だけでもなく、「補う」だけでもない。三方向から同時に働きかけるからこそ、あちこちで不調を繰り返す複雑な「体質」に対して選ばれてきたのです。
【コラム】薬剤師 前原の視点「実は“皮膚のサイン”で使うことが多い漢方です」
「荊芥連翹湯は、一般的には『慢性の鼻づまり』や『鼻の奥の不快感(蓄膿など)』の漢方薬として紹介されることが多い処方です。しかし、太陽堂の店頭では、どちらかというと『長引く皮膚のご相談』でお出しすることの方が多いのです。
私たちが目安にしているのは、出ているサイン(症状)そのものよりも『体質』です。『肌の色が浅黒く見えて、若い頃から肌や鼻・喉のゆらぎをずっと繰り返してきた』——そんな方に、体質ごと整える狙いでお出しします。一つのサインだけを見ていると、この漢方の本当の良さは見えてきません。」
【比較表】鼻に使うときは「組み合わせ」で力を発揮する
慢性の鼻のグズグズ感や、奥にドロッとしたものが溜まる不快感のご相談では、体質やサインによって選ぶ漢方が変わります。荊芥連翹湯が候補になるのは、やはり「肌が浅黒く見える体質の方」です。
| その方の状態・体質 | 選ばれることが多い漢方薬 |
| 体力が比較的あり、冷えを伴う「鼻づまり」が中心 | 葛根湯加川芎辛夷 (かっこんとうかせんきゅうしんい) |
| ドロッとした黄色い鼻水が多く、熱感がある | 辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう) |
| 肌が浅黒く見え、あちこちで不快なサインを繰り返す体質 | 荊芥連翹湯 (※鼻づまりが強い時は「辛夷」を加える) |
| 長期化しており、膿(うみ)を持ちやすい・鼻茸がある | 排膿散及湯 (はいのうさんきゅうとう) |
【コラム】薬剤師 林の視点「排膿散及湯との“併せ技”と生薬調整の妙」
「ドロッとしたものを持ちやすい方——たとえば鼻の奥のしつこい不快感や、化膿を伴うような肌のゆらぎを繰り返す方には、荊芥連翹湯と『排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)』を併せてお出しすることがよくあります。荊芥連翹湯が『熱を冷まして栄養を補う(体質の土台を整える)』働きをし、排膿散及湯が『今あるドロッとしたものの出口を作る』という見事な役割分担です。
また、鼻の通りがとくに気になるときは、鼻の通りを開く『辛夷(シンイ)』という生薬を加えることもあります。こうした併せ技や細やかな調整は、粉薬(エキス剤)ではなく生薬から調合しているからこそできることです。市販の荊芥連翹湯を飲んでみてあまり変化を感じられなかった方も、太陽堂での組み合わせ次第で景色が大きく変わることがあります。」
荊芥連翹湯についてのよくあるご質問(FAQ)
「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」とはどう違うのですか?
大まかには「今まさに起きているサイン」か「繰り返す体質」かで分かれます。赤みやジュクジュクとした肌のゆらぎが今まさに出ている場合は「十味敗毒湯」が選ばれやすく、若い頃から肌や鼻・喉の不快感を長期にわたって繰り返している浅黒い肌質の方には「荊芥連翹湯」が候補になります。実際には、お話を伺いながら体質を細かく確認して判断します。
胃腸が弱いのですが、飲んでも大丈夫ですか?
荊芥連翹湯には「地黄(ジオウ)」や「黄連・黄芩」など、胃腸に少し負担がかかりやすい重ための生薬が含まれています。そのため、もともと胃腸が弱く、食欲が落ちやすい方や下痢をしやすい方が飲むと、胃もたれを感じることがあります。太陽堂では、事前にお客様の胃腸の強さをしっかりとお伺いし、胃を助ける生薬を加えたりバランスを調整したりして、無理なく続けられるよう工夫してお作りしています。
どのくらいの期間、飲むものですか?
荊芥連翹湯は「繰り返す体質」の根本に向き合う漢方薬であるため、数日飲んでパッと変わるものではなく、数ヶ月単位でじっくりと土台を育てていくのが基本です。(※感じ方や必要な期間には個人差があります)。太陽堂では、定期的に体調の変化を確認しながら、その時に一番合う中身へと微調整を繰り返していきます。
まとめ:症状の「もぐらたたき」から、体質の立て直しへ
「繰り返す肌のゆらぎや鼻の不快感をサポートする荊芥連翹湯」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 肌・鼻・喉と場所を変えて繰り返すサインは、「熱のこもりと栄養不足」が原因かも
- 荊芥連翹湯は、熱を冷まし、血を補い、外へ発散させる3つのアプローチが得意
- 西洋のお薬と併用しながら、状態に合わせて生薬を調整し「土台」を立て直すことが大切
「昔から肌も鼻も弱くてスッキリしない」「あちこちの不快感がなかなか落ち着かない」というお悩みを一人で抱え込まずに、ぜひ一度、太陽堂へご相談ください。
出てきたサインを一つずつ追いかけるのではなく、その奥にある共通の土台に働きかけることで、あなたに一番合った組み立てをご提案いたします。LINEやDMからのご相談も随時受け付けております。
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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
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当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
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特徴その3.
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お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。















