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葛根湯加川芎辛夷はどんな漢方?鼻づまり・慢性副鼻腔炎への効果と辛夷清肺湯との使い分けを薬剤師が解説

2026 9/22
ブログ
2026年8月14日2026年9月22日
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  3. 葛根湯加川芎辛夷はどんな漢方?鼻づまり・慢性副鼻腔炎への効果と辛夷清肺湯との使い分けを薬剤師が解説
目次

スッキリしない鼻の違和感、頭のボーッとする重だるさにお悩みですか?

「鼻づまりがずっと続いていて、頭までボーッとして集中できない」

「病院で慢性的な鼻の奥の不快感(副鼻腔炎など)と言われ、お薬を続けているけれどスッキリしない」

「風邪のときの葛根湯は知っているけれど、『葛根湯加川芎辛夷』って何が違うの?」

太陽堂には、このような「長引く鼻のゆらぎや不快感」に関するご相談が数多く寄せられます。鼻の違和感は、ただ息苦しいだけでなく、睡眠の質を下げたり、頭の重だるさを引き起こしたりと、日々の生活に大きな負担となってしまいます。

東洋医学(漢方)の視点で見ると、こうしたお悩みの根本には、首から上の巡りが滞り、鼻の奥に余分な「水分」や「熱」がこもって抜け出せなくなっている状態が隠れていると考えます。

今回は、鼻の悩みの定番として知られる漢方薬「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」について、どんな方に合うのか、そして鼻の状態によってどう漢方を使い分けるのかを、薬剤師が詳しく解説いたします。

【太陽堂が解説する「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」の特徴とサポート】

  • 漢方薬の主な働き: 葛根湯加川芎辛夷は、首から上の滞った「血(栄養)」の巡りをスムーズに整えながら、鼻の通りを開き、こもった不快感を外へ優しく発散させる働きが得意な漢方薬です。
  • 適した体質・サイン: 比較的体力がある方で、鼻づまりや鼻の奥の重苦しい違和感、それに伴う頭の重だるさといったサインを感じやすい体質の方に向いています。
  • 太陽堂でのサポート: この葛根湯加川芎辛夷をベースにしつつ、お一人おひとりの体質や日々の生活習慣に合わせて生薬のバランスを細かく調整し、根本的な体質からの見直しをサポートします。

【コラム】薬剤師 林の視点「病院のお薬(抗生物質など)と漢方のアプローチの違い」

「長引く鼻の奥の不快感や黄色いドロッとしたもので耳鼻咽喉科を受診すると、『マクロライド系などの抗生物質』を少量ずつ長期間飲む治療(マクロライド少量長期療法)や、炎症を抑える『ステロイド点鼻薬』、粘膜の働きを助ける『カルボシステイン(ムコダインなど)』が処方されることが一般的です。これらのお薬は、原因菌を抑え込み、今ある辛い通りにくさをコントロールするために非常に優れています。

しかし、『なぜ何度も鼻の奥にドロッとしたものが溜まりやすいのか』という根本の部分に目を向けると、体質的な『首から上の巡りの悪さ』や『水分の滞り』が背景にあることが多々あります。

お薬でしっかりと症状をカバーしつつ、漢方で『内側から巡りを整え、余分なものが溜まりにくい土台』を育てていく併用スタイルは、いつまでも続く不快感から抜け出したい方に大変おすすめです。」

葛根湯加川芎辛夷とは?風邪の「葛根湯」との違い

この舌を噛みそうな長い名前の漢方薬は、実はとてもシンプルな構成でできています。

ベースになっているのは、風邪のひき始めでおなじみの「葛根湯(7種類の生薬)」です。そこに、以下の2つの特別な生薬が加わることで、「鼻のためのチューニング」が施されています。

  • 川芎(センキュウ): 血の巡りを力強く助け、頭部や顔まわりの滞りをスムーズに流す生薬です。
  • 辛夷(シンイ): モクレンのつぼみを乾燥させた生薬で、古くから「鼻の通りを開く」働きで知られています。

体を温めて首から背中にかけての巡りを良くする土台(葛根湯)に、鼻へ向かって道を開く2つの生薬を乗せたもの——と考えると、イメージしやすいと思います。

葛根湯がベースになっているため、もともと「体力が比較的ある方」で、「鼻の奥が詰まるような不快感」が目立つ方に選ばれることが多いのが特徴です。

【比較表】鼻の状態・体質で変わる、太陽堂の使い分け

太陽堂では、同じ「長引く鼻の不快感」のご相談でも、鼻水の状態や経過の長さ、そしてその方の体質によって、選ぶ漢方を細かく変えています。葛根湯加川芎辛夷はあくまで「鼻の漢方の入口」の一つにすぎません。

その方の状態・体質選ばれることが多い漢方薬
体力が比較的あり、鼻づまりが中心葛根湯加川芎辛夷
(かっこんとうかせんきゅうしんい)
ドロッとした黄色い鼻水が多く、熱感がある辛夷清肺湯
(しんいせいはいとう)
肌が浅黒く見え、皮膚のゆらぎも出やすい体質荊芥連翹湯(※辛夷を加えることも)
(けいがいれんぎょうとう)
長期化しており、ドロッとしたものを持ちやすい・鼻茸がある排膿散及湯
(はいのうさんきゅうとう)
胃腸が弱く、体力に自信がない半夏白朮天麻湯(※川芎・辛夷を加える)
(はんげびゃくじゅつてんまとう)

全員に合う「一つの答え」はありません。状態が変われば、途中で処方を乗り換えていくのが太陽堂の考え方です。

【コラム】薬剤師 前原の視点「鼻茸ができかけている方への、太陽堂の工夫」

「鼻の奥に『鼻茸(鼻ポリープ)』のような余分なものができ始めているとご相談いただいた方には、太陽堂では原則として『薏苡仁(ヨクイニン)』という生薬を調合に加えます。

ヨクイニンはハトムギの種からとれる生薬で、肌のイボやザラつきのケアとして有名ですが、余分な水分と滞りをスッキリ流す働きがあるため、鼻茸のような『不要なものの滞り』への対策としても古くから使われてきました。

こうした細やかな足し引きができるのは、決まった粉薬(エキス剤)ではなく、生薬を一つずつ組み合わせて調合(煎じ薬)しているからこそです。同じ名前の漢方薬でも、その方の今の状態に合わせて中身を調整できる——ここが、既製品との一番の違いだと考えています。」

鼻の漢方と一緒に。太陽堂がお伝えしている「食事の見直し」

長引く鼻の不快感のご相談では、漢方薬をお渡しするだけでなく、毎日の食事の見直しを必ずお伝えしています。なぜなら、不要な水分やドロッとしたものを生み出しやすい食べ物を減らすことが、鼻の健やかな環境づくりの土台になるからです。

  • ⚠️ 控えめにしていただきたい食べ物:白砂糖(甘いお菓子など)、脂っこいもの、もち米(お餅・おこわなど)。これらは東洋医学で、体内に「ドロドロとした余分な熱と水分(湿熱)」を生み出しやすいと考えられています。
  • 🥦 積極的にとっていただきたい食べ物:ほうれん草や小松菜のような、濃い緑の葉物野菜

「甘いものを減らしたら、朝の鼻の調子が驚くほど良い」というお声は、店頭でも非常によくうかがいます。漢方薬だけに頼らず、出口(鼻)のケアと入口(食事)のケア、両方から整えていくのが、遠回りに見えて一番の近道です。

葛根湯加川芎辛夷についてのよくあるご質問(FAQ)

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)とどちらを選べばいいですか?

目安は「鼻水の状態」です。ドロッとした黄色い膿のような鼻水が多い方は、熱を冷ます働きが強い「辛夷清肺湯」が向いています。一方、鼻づまりが中心で体力が比較的ある方は「葛根湯加川芎辛夷」が選ばれることが多いです。ただし実際には、これまでの経過や胃腸の強さなども含めて判断しますので、迷ったらご相談ください。

病院のお薬(抗生物質やアレルギーの薬)と一緒に飲めますか?

基本的には併用できるケースが多いですが、お薬の組み合わせによって注意が必要な場合があります。安全のため、お薬手帳をお持ちのうえ、必ず薬剤師にご確認ください。飲む時間をずらすなどの工夫もご案内しています。

市販の葛根湯加川芎辛夷を飲んでいますが、変わりません。同じものではないのですか?

名前が同じでも、生薬の質や、その方に合わせた足し引きの有無で中身のバランスは変わります。また、上の比較表のように、そもそも「別の漢方が合う状態だった(胃腸が弱っていた等)」というケースも少なくありません。「飲んでいるのにスッキリしない」ときこそ、一度ご自身の状態を見直す良いタイミングです。

まとめ:鼻の状態が変われば、漢方も変わる

「鼻づまりや鼻の不快感をサポートする葛根湯加川芎辛夷」について解説しました。

ポイントは以下の3つです。

  • 葛根湯加川芎辛夷は、首から上の巡りを良くし、鼻の通りを開くのが得意
  • ドロッとしたものが多い、胃腸が弱いなど、体質やサインによって合う漢方は変わる
  • 漢方と合わせて、甘いものや脂っこいものを控える「食事の見直し」が近道

「市販や病院の漢方を飲んでいるのに、鼻がスッキリしない」「頭がボーッとするのをどうにかしたい」という方は、体質と状態の見直しから始めてみませんか。

(※感じ方や必要な期間には個人差があります)

太陽堂では、あなたのお身体のサインを丁寧に読み解き、一番適したオーダーメイドの漢方で、息通りの良いスッキリとした毎日を過ごせる身体づくりのサポートをさせていただきます。LINEやDMからのご相談も随時受け付けております。

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

太陽堂がはじめての方へ

ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。

初めての漢方相談ガイド
漢方の料金の正直な話
改善症例の一覧
開局10年の記録

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

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