
ひき始めを過ぎてもスッキリしない。「風邪のなごり」に悩んでいませんか?
「風邪をひいてから1〜2週間たつけど、微熱とだるさがずっと抜けない」
「ひき始めに葛根湯や麻黄湯を飲んだけれど、途中からスッキリしなくなった」
「熱は下がったのに食欲が戻らず、なんとなく胃のあたりも重苦しい」
太陽堂には、このような「こじれて長引く風邪のなごり」に関するご相談が数多く寄せられます。仕事や家事が忙しい現代人は、少し具合が悪くても無理をしてしまいがちです。その結果、体が完全に回復する前に体力を使い果たしてしまい、ズルズルと不調を引きずってしまう方が非常に多いのです。
東洋医学(漢方)の視点で見ると、こうしたお悩みの根本には、体の表面にまだ少し「寒気」が残っている状態と、体の内側(胃腸などの深い部分)に余分な「熱」がこもり始めている状態が、同時に起こっている(こじれている)と考えます。
今回は、そんな「こじれた段階の風邪」の場面で選ばれることが多い漢方薬「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」について、葛根湯などのひき始めの漢方との使い分けを含めて、薬剤師が詳しく解説いたします。
【太陽堂が解説する「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」の特徴とサポート】
- 漢方薬の主な働き: 柴胡桂枝湯は、体の内側にこもり始めた余分な「熱」を優しく冷まして胃腸の働きを助けつつ、体の表面に残った「寒気」をバランスよく発散させる働きが得意な漢方薬です。
- 適した体質・サイン: 風邪のひき始めを過ぎてもスッキリせず、微熱やだるさ、食欲の低下、軽い吐き気や胃の重だるさといったサインが数日以上続いている「こじれた段階」の方に向いています。
- 太陽堂でのサポート: この柴胡桂枝湯をベースにしつつ、お一人おひとりの現在の体力や胃腸の強さ、風邪の経過段階に合わせて生薬のバランスを細かく調整し、こじれを長引かせないための根本的な体質からの見直しをサポートします。
【コラム】薬剤師 林の視点「病院のお薬(総合感冒薬など)と漢方の風邪へのアプローチの違い」
「風邪が長引いて内科を受診すると、『解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンやロキソプロフェン)』で熱や痛みを抑えたり、『咳止め(デキストロメトルファンなど)』や『去痰薬(カルボシステイン)』で辛い症状をコントロールする、いわゆる対症療法のお薬が処方されます。これらのお薬は、今ある辛い症状を素早く抑え込み、日常生活への影響を最小限にするために非常に優れています。
しかし、『なぜいつまでも微熱が続き、食欲が戻らないのか』という根本の部分に目を向けると、体質的に『戦うためのエネルギー(気)が枯渇している』『内側に熱がくすぶっている』という背景があることが多々あります。
お薬で辛い症状をしっかりカバーしつつ、漢方で『内側にくすぶる熱を冷まし、自らの力で回復するための土台』を育てていく併用スタイルは、長引くもぐらたたきのような状態から抜け出したい方に大変おすすめです。」
柴胡桂枝湯とは?2つの名薬が合体した「合方(ごうほう)」
柴胡桂枝湯の最大の特徴は、2つの有名な漢方薬がそのまま合体した「合方(ごうほう)」と呼ばれる組み立てになっている点です。
① 「桂枝湯(けいしとう)」の部分
桂枝湯は、漢方薬の基本とも言えるマイルドな処方です。体の表面(頭痛・寒気・節々の軽い痛みなど)に残っている風邪のなごりを、優しく発散させる働きを担います。
② 「小柴胡湯(しょうさいことう)」の部分
小柴胡湯は、長引く不調の定番として知られる処方です。体の表面を通り越して、体の内側(胸から脇、胃のあたり)にこもり始めた熱を冷まし、弱った胃腸の働きを力強く助けます。
つまり柴胡桂枝湯は、「まだ表面の寒気や痛みも少し残っているけれど、内側の胃腸にもこじれ始めている」という“またぎ”の段階に特化した漢方薬なのです。風邪の経過でいうと、ひき始めと治りかけの「中間」で最も活躍します。
【比較表】風邪の「段階」で変わる、漢方のリレー
東洋医学では、風邪は時間の経過とともに「段階」が少しずつ奥へと変化していくと考えます。そのため、ずっと同じ漢方薬を飲み続けるのではなく、段階ごとに漢方薬をバトンタッチ(乗り換え)していくのが鉄則です。
| 風邪の段階 | 主なサイン(状態) | 選ばれることが多い漢方薬 |
| ① ひき始め(汗なし) | ゾクゾクする強い寒気、まだ汗をかいていない、節々の違和感 | 麻黄湯・葛根湯 |
| ② ひき始め(汗あり) | じんわり汗をかいている、体力に自信がない、マイルドな寒気 | 桂枝湯 |
| ③ こじれた頃(中間) | 数日たっても微熱・だるさ・食欲低下が残る。表面の違和感も少しある | 柴胡桂枝湯 |
| ④ さらに長引く | 表面の寒気は消えたが、微熱・口の苦さ・胃の重さが長く続く | 小柴胡湯 |
【コラム】薬剤師 前原の視点「麻黄湯・葛根湯の“次”に来る漢方です」
「太陽堂の店頭で非常によくあるのが、『ひき始めに葛根湯で乗り切ろうとしたけれど、数日たってもスッキリしない』というご相談です。まさにその、葛根湯や麻黄湯の風邪から『次に移行してくる』のがこの柴胡桂枝湯——そんなイメージで捉えていただくと分かりやすいと思います。
ひき始めの漢方薬(葛根湯など)は『発汗させて外に追い出す』働きが中心なので、すでに汗をかいて長引いているこじれた段階で飲み続けても、うまく噛み合わず、かえって体力を消耗してしまうことがあります。『段階が変わったら、漢方薬も乗り換える』——これが、風邪の漢方を上手に活用する最大のコツです。」
こじれた風邪を長引かせないために。太陽堂からのお願い
漢方薬によるサポートと同じくらい大切なのが、ご自宅での過ごし方です。
【コラム】薬剤師 林の視点「“治りかけ”こそ無理をしない」
「風邪がこじれてしまう方に共通しているのは、『治りきる前(微熱やだるさがある状態)に、仕事などいつもの生活に戻ってしまうこと』です。
微熱やだるさが残っている段階というのは、体がまだ内側で懸命に戦っている最中です。ここで無理をしてしまうと、本来回復に使うはずの体力が削られ、ますます長引く原因になります。
この段階では、とにかく消化に優しい温かい食事(おかゆ・スープ・うどんなど)を摂り、いつもより早めの就寝を心がけてください。『食欲が自然と戻ってくること』が、こじれから抜け出すいちばん分かりやすいサインです。」
柴胡桂枝湯についてのよくあるご質問(FAQ)
葛根湯とはどう違うのですか?
一言でいうと、出番となる「段階」が違います。葛根湯は「ゾクゾクする寒気があって、まだ汗をかいていないひき始め」に特化した漢方薬です。一方の柴胡桂枝湯は、そこから数日たって寒気は和らいだけれど、微熱やだるさ、食欲の低下がしつこく残る「こじれた頃」に選ばれる漢方薬です。
病院のお薬(解熱剤・抗生物質など)と一緒に飲めますか?
併用されるケースはよくありますが、お薬の組み合わせによって注意が必要な場合があります。安全のため、お薬手帳をお持ちのうえ、必ず薬剤師にご確認ください。また、高熱でぐったりしている、呼吸が苦しい、水分が全く摂れないといった場合は、漢方薬の前に速やかに医療機関を受診してください。
名前が似ている「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」とは別のものですか?
はい、別の漢方薬です。柴胡桂枝乾姜湯は、乾姜(カンキョウ)や牡蛎(ボレイ)などが入った組み立てで、より体力が落ちた方の、年齢に伴う心身のゆらぎ(更年期の汗や不眠など)に使われることが多い漢方薬です。一文字違いでも役割が大きく違うため、名前だけで選ばず、ご自身の状態に合わせてお選びください。
まとめ:風邪の「段階」が変わったら、漢方も乗り換える
「こじれた風邪の微熱やだるさをサポートする柴胡桂枝湯」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 微熱や食欲不振が続くのは、熱が体の内側にこもって「こじれている」サイン
- 柴胡桂枝湯は、表面の寒気と内側の熱を同時にケアする「中間ランナー」
- ひき始めの漢方を飲み続けず、風邪の段階に合わせて漢方を乗り換えることが大切
「ずっと微熱があってスッキリしない」「胃が重くて食事が美味しくない」というお悩みを「ただの風邪の治りかけだから」と無理をせずに、ぜひ一度、太陽堂へご相談ください。
(※感じ方や必要な期間には個人差があります)
「自分の風邪はいまどの段階なのか分からない」という方もご安心ください。経過を丁寧におうかがいしながら、今のあなたのお身体に一番合った漢方の組み立てをご提案いたします。
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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
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そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
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「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。















