
その体重増加、「脂肪」だと諦めていませんか?
お正月が明けて3週間。「そろそろ体重を戻さなきゃ」と思いつつ、鏡を見てため息をついていませんか?
「あんなに食べたから、全部脂肪になっちゃった…」
ちょっと待ってください。 漢方の視点で見ると、今のあなたの体重増加の正体は、まだ頑固な「脂肪」になりきっていない可能性があります。
その正体はずばり、「胃腸疲れによる、未消化物の滞り(むくみ)」です。
お正月の暴飲暴食で胃腸という「工場」がストップし、作りかけの製品やゴミが溜まっている状態。
これを「脂肪だ!」と勘違いして、無理に食事を抜いたり激しい運動をしたりすると、疲れた工場はさらに動かなくなってしまいます。
今回は、最短で体をスッキリさせるための「胃腸リセット術」をご紹介します。
なぜ太った? 原因は「胃のオーバーワーク」
漢方には「食積(しょくせき)」という言葉があります。
食べたものが処理しきれずに、お腹の中に積み上がっている状態です。胃腸が元気なら、食べたものをすぐにエネルギーに変えて燃やせます。
しかし、お餅(粘り気)、お酒(湿気)、夜更かし(気不足)のトリプルパンチを受けた今、あなたの胃腸はヘトヘトです。
処理能力が落ちた胃腸には、余分な水分や老廃物(漢方では「湿(しつ)」と呼びます)が溜まります。
今のぽっこりお腹は、脂肪というより「水を含んだスポンジ」のようにむくんでいる状態なのです。
これで解決! 一般的なダイエット vs 漢方流リセット
「痩せなきゃ」と思ってやりがちな行動が、実は今の時期には逆効果なことが多いです。
正しいリセット法と比較してみましょう。
| 項目 | × よくあるNGダイエット | ◎ 漢方流・胃腸リセット |
| 食事量 | 一切食べない(断食) | 消化の良いものを腹八分目 |
| 野菜 | 生野菜サラダを食べる (体を冷やして代謝ダウン) | 温野菜・スープで食べる (大根、キャベツが最強) |
| 水分 | 水を大量に飲む (むくみを悪化させる) | 温かいお茶を飲む (プーアル茶、黒豆茶) |
| 運動 | いきなり激しい筋トレ | 散歩やストレッチ |
| 考え方 | カロリーを減らす | 「出す力(排泄)」を高める |
焦ってサラダばかり食べたり、冷たい水をガブ飲みしたりするのは、疲れた胃腸を冷やしてさらに動きを止めてしまうため厳禁です。
「脂肪」に変わる前に! 3つのリセット食事法
「食積」を解消し、止まったベルトコンベアを動かすための具体的なルールです。
1. 「白い食材」で消化を助ける
この時期、最強のリセット食材は「大根」と「キャベツ」です。
- 大根(ジアスターゼ): 天然の消化剤です。おろして食べたり、温かいスープに入れたりして摂りましょう。
- お粥・湯豆腐: 胃腸への負担が最も少ないメニューです。夕食を3日間だけ「お粥」にするだけでも、お腹のサイズが変わります。
2. 「苦味」と「お茶」で油を流す
溜まった油汚れを洗い流すには、少し苦味のあるお茶が有効です。
- プーアル茶・ウーロン茶: 脂肪分解作用があります。
- 陳皮(ちんぴ): みかんの皮です。気の巡りを良くし、お腹の張りを取ります。ジャスミン茶などもおすすめです。
3. 「夕食」は寝る4時間前に終わらせる
これが一番重要です。
寝ている間は、胃腸も休ませてあげなければいけません。食べてすぐ寝ると、その食べ物は全て「ゴミ(湿)」になります。
どうしても遅くなる日は、固形物を避けてスープだけにしましょう。

押すだけで巡る! 胃腸リセットのツボ
デスクワーク中でもできる、消化を助けるツボをご紹介します。
- 中脘(ちゅうかん): おへそとみぞおちのちょうど中間。
- 食べ過ぎによる胃の不快感、張り解消の特効ツボです。
- 足三里(あしさんり): 膝のお皿の外側から、指4本分下がったところ。
- 胃腸の働きを活性化させ、全身の疲れも取ってくれます。
正月太り解消に関するよくある質問(FAQ)
1日1食やファスティング(断食)をしたほうが早く痩せますか?
胃腸が弱い方はおすすめしません。
健康な方が行う分には良いですが、暴飲暴食で胃腸が弱っている時に完全な断食をすると、胃腸を動かすエネルギー(気)まで不足し、逆に代謝が落ちて「痩せにくい体」になることがあります。全く食べないのではなく、「お粥」などの消化に良いものでエネルギーを補給しながら休ませるのが漢方流です。
サウナで汗をかけば、むくみは取れますか?
一時的には取れますが、根本解決にはなりません。
サウナで出る汗は体の水分ですが、漢方でいう「湿(老廃物を含んだドロドロの水)」は、胃腸を整えて尿や便として出さないと減りません。サウナも良いですが、まずは食事でお腹の中から水をさばく力をつけましょう。
お餅がまだ余っています。どう食べれば太りませんか?
大根おろしと一緒に食べてください。
お餅はエネルギー補給に優秀ですが、粘り気が強く消化しにくいのが難点です。「からみ餅(大根おろし)」にすることで消化を助け、胃もたれを防げます。また、朝食や昼食に食べ、夜は控えるのが鉄則です。
まとめ:まずは「工場」を再稼働させよう
「痩せなきゃ!」と焦る気持ちは分かりますが、まずは酷使した胃腸を労り、「出せる体」に戻すことが先決です。
まだ今の段階なら、それは「脂肪」ではなく「むくみ」です。
今日から3日間、温かいお粥や大根スープで胃腸を休ませてあげてください。驚くほど体が軽くなるはずです。
「食欲が暴走して止まらない」
「むくみが痛いほどひどい」
そんな場合は、漢方薬で代謝のサポートをするのが効果的です。脂肪として定着してしまう前に、ぜひ太陽堂にご相談ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
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「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。












