
「布団に入ると、目が冴えてしまう」
「羊を数えても、スマホを見ても、余計に眠れない」
「早く寝なきゃと焦るほど、時間が過ぎていく」
眠れない時間は、たった数時間でも永遠のように長く、辛いものです。
新宿の漢方薬局「太陽堂」の薬剤師が、「今日からできる睡眠のための工夫(養生)」と「あなたの不眠の原因を見つけるヒント」をまとめました。
まずは深呼吸をして、リラックスして読み進めてみてください。
眠れないのは「スイッチ」が切れていないから
人は本来、夜になると副交感神経(リラックス)が優位になり、自然と脳のスイッチが切れて眠くなるようにできています。
今あなたが眠れないのは、日中のストレスや生活習慣によって、「交感神経(興奮・戦闘モード)」のスイッチがONのまま固定されている状態です。
車で言えば、エンジンをふかしたまま駐車しているようなものです。
無理に眠ろうとする必要はありません。
まずはこの「スイッチを切る」ことだけを意識してみましょう。

今日からできる「快眠のコツ」3選
漢方の知恵を取り入れた、体に優しいセルフケアです。
薬に頼る前に、まずは体を「眠るモード」に整えてあげましょう。
1. お風呂は「寝る90分前」に済ませる
人は、一度上がった体温が「急激に下がる時」に強烈な眠気を感じます。
40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かり、お風呂から出て90分ほど経つと、ちょうど体温が下がって自然な寝つきが訪れます。
- ポイント: 熱すぎるお湯(42度以上)は交感神経を刺激して目が覚めてしまうので逆効果です。
2. 「思考のゴミ捨て」をする
「あれもしなきゃ」「これが不安だ」と頭がグルグルしてしまう時は、一度布団から出てください。
そして、不安なことやタスクを紙に書き出しましょう。
頭の中にあるものを外(紙)に出すことで、脳は「あ、これはもう書き留めたから考えなくていいんだ」と安心して、休息モードに入ることができます。
3. ツボ押し「内関(ないかん)」と「失眠(しつみん)」
布団の中でできる簡単なツボ押しです。痛気持ちいい強さで、ゆっくり5秒押して離すのを繰り返してください。
- 内関(ないかん): 手首の内側、シワから指3本分下の場所。イライラや不安を鎮めます。
- 失眠(しつみん): 足の裏、かかとの中央にある少し凹んだ場所。ここを温めたり押したりすると、気が下に降りて眠りやすくなります。

それでも眠れない時は?(悩み別ガイド)
生活習慣を変えても眠れない場合、体の中で「自律神経の乱れ」や「栄養不足」が起きている可能性があります。
その場合は、根性で寝ようとせず、原因に合った対処が必要です。
あなたの今の状態に近いものを選んでください。詳しい解決法(漢方の解説)へご案内します。
| 今のあなたの状態 | 考えられる原因 | おすすめの記事 |
| 夜中に何度も目が覚める 「眠りが浅い」「夢が多い」 | 血虚・心虚 眠り続けるためのスタミナ(血)が不足しています。 | [不眠症の解説へ] (熟眠感を出す方法) |
| 漠然とした不安がある 「明日のことが心配」「理由もなく怖い」 | 気滞(きたい) 不安で神経が高ぶり、リラックスできていません。 | [不安神経症の解説へ] (不安を鎮める方法) |
| 動悸がして怖い 「心臓がドキドキして眠れない」 | 気逆・奔豚気 エネルギーが胸に突き上げ、興奮しています。 | [パニック障害の解説へ] (動悸を止める方法) |
| 朝、体が動かない 「夜眠れず、朝起きられない」 | 自律神経のズレ 体内時計が逆転し、朝のスイッチが入りません。 | [起立性調節障害へ] (お子様・若手の方) |
眠りに関するよくある質問(FAQ)
お酒を飲むとよく眠れる気がするのですが…?
「寝つき」は良くなりますが、「眠りの質」は劇的に下がります。
アルコールは睡眠を浅くし、夜中に目が覚める(中途覚醒)原因になります。
また、「寝酒」は習慣化しやすく、徐々に量が増えて肝臓を傷めるリスクもあるため、睡眠薬代わりにするのは避けましょう。
昼寝はしてもいいですか?
「30分以内」ならOKです。
短い昼寝(パワーナップ)は脳の疲れを取り、午後のパフォーマンスを上げます。
ただし、30分以上寝てしまうと、夜の睡眠圧(眠気)が減ってしまい、夜眠れなくなる悪循環になるので注意してください。30分以内であれば分割して何度か寝て頂いても大丈夫です。
寝る前のスマホはやっぱりダメですか?
できれば寝る1時間前からは見ないのが理想です。
スマホのブルーライトは、脳を昼間だと勘違いさせ、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を止めてしまいます。
どうしても見る場合は、画面を一番暗くするか、ブルーライトカットモード(ナイトモード)を活用しましょう。
市販の睡眠改善薬(ドリエルなど)と漢方は違いますか?
目的が全く違います。
市販薬の多くは「抗ヒスタミン剤」といって、風邪薬の副作用(眠気)を利用して一時的に強制的に眠らせるものです。
漢方は「自律神経を整えて、自然に眠くなる体質に戻す」ことが目的なので、一時しのぎではなく、根本から治したい方に向いています。
漢方薬剤師からのアドバイス
「眠れない」ということ自体を、あまり自分を責めないであげてください。
眠れないのは、あなたが今日一日、それだけ一生懸命に頭と心を使って頑張った証拠でもあります。
ただ、もしその状態が1ヶ月以上続いていたり、日中の生活が辛いようであれば、それは体が「もう自力ではスイッチを戻せないよ、助けて」と言っているサインです。
そんな時は、無理せず漢方の力を頼ってください。
太陽堂では、あなたの高ぶった神経を優しく解きほぐし、子供の頃のように自然なあくびが出る毎日を取り戻すお手伝いをしています。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。












