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【清明の養生】新生活の緊張からくる頭痛・めまい・目の疲れを和らげる漢方の知恵

2026 9/24
ブログ-季節の養生法
2026年4月1日2026年9月24日
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  4. 【清明の養生】新生活の緊張からくる頭痛・めまい・目の疲れを和らげる漢方の知恵

4月5日頃は、二十四節気の「清明(せいめい)」です。

「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉を略したもので、すべてのものが清らかで生き生きと輝き、花が咲き、鳥が歌う、春爛漫の美しい季節です。

外の景色は明るくのどかなのに、ご自身の心と体はどうでしょうか?

「新しい環境で、無意識のうちに肩に力が入っている」
「夕方になると頭が締め付けられるように痛い」
「目がかすむ、ピクピクと痙攣する」

新年度が始まる4月は、期待と同じくらい「緊張」や「気疲れ」が溜まる時期です。

今回は、太陽堂の薬剤師2名が、春風とともにやってくる不調の原因と、五月病を防ぐための「ゆるめる養生法」を解説します。

目次

清明の不調のサインは「上(頭・目)」に現れる

漢方では、春はエネルギー(気)が下から上へと昇っていく季節と考えます。植物が上へ上へと芽を伸ばすのと同じです。

しかし、緊張やストレスが加わると、このエネルギーが勢いよく昇りすぎてしまい、頭部で渋滞を起こしてしまいます。これを「気逆(きぎゃく)」と呼びます。

循環器の専門家が教える「緊張と頭痛・めまい」のメカニズム

病院薬剤師の経験を持ち、循環器や痛みのケアを得意とする薬剤師・椙田先生が、春先の頭痛やめまいについて解説します。

薬剤師:椙田 彩純(担当:循環器・身体の痛み)

病院でも、4月に入ると『急にめまいがする』『緊張型頭痛がひどい』と受診される方が増えます。

新しい人間関係や業務など、気を張る場面(ストレス)が増えると、交感神経が優位になり、血管がギュッと収縮します。

漢方でいう『気逆』の状態になると、血液や熱が頭にばかり集まってしまい、首から上は熱いのに手足は冷たい、というアンバランスな状態になります。これが春特有のフワフワしためまいや、締め付けられるような頭痛の原因です。まずは『上に昇った気を下ろす』ケアが必要です。

新生活の「気張りすぎ」チェック

あなたの体は、新生活のストレスで悲鳴を上げていませんか?

以下の表で、今の状態をチェックしてみましょう。

チェック症状(サイン)漢方的な状態
□頭が締め付けられるように痛い、重い気が頭に昇りすぎて渋滞を起こしている(気逆)。
□目が疲れやすい、ピクピク痙攣する春に働く「肝」の血が不足し、目に栄養がいっていない。
□フワフワしためまいや耳鳴りがする上半身に熱がこもり、自律神経のバランスが崩れている。
□無意識に歯を食いしばっているストレスにより体が極度の緊張状態(交感神経優位)にある。
□ため息が無意識に出る胸に詰まった気(ストレス)を外に出そうとする防衛反応。
□風の強い日に体調を崩しやすい春特有の「風邪(ふうじゃ)」が体に入り込んでいる。
新生活の緊張による気の渋滞と熱の図解。デスクで手鏡を持つ女性の体(白いブラウスにネイビーのカーディガン、短い茶色の髪)から、上向きの矢印(気の昇り)が頭へ向かう。頭部は赤く、黄色く、激しい熱波を帯び、その中に頭痛、目の疲れ、めまいの小さなアイコンがある。デスクにはタスクと、飲まれていない菊花茶。窓の外は春ののどかな景色。水彩イラスト。

代表薬剤師が語る「五月病」を防ぐための春のルール

これらの緊張状態を放置したままゴールデンウィークに突入すると、糸がプツンと切れたように「五月病」を発症してしまいます。

月間900名以上の患者様と向き合ってきた太陽堂代表の林薬剤師は、4月の過ごし方についてこう警鐘を鳴らします。

管理薬剤師:林 泰太郎(太陽堂 代表)

4月は『ちゃんとやらなきゃ』『早く馴染まなきゃ』と、誰もが無理をしてしまう時期です。しかし、清明の時期に一番大切な養生は、『完璧を目指さず、適度にサボる(ゆるめる)こと』です。

漢方の古典にも、春は『髪をほどいてゆったり歩き、体を締め付けないようにしなさい』と書かれています。

心も体も窮屈な状態が一番良くありません。帰宅したら時計やアクセサリー、窮屈な下着はすぐに外し、物理的にも精神的にも自分を『解放』してあげる時間を作ってください。」

清明の養生:高ぶった気を鎮める3つの習慣

お二人のアドバイスをもとに、頭に昇った気を静め、目や頭の疲れを和らげる養生法をご紹介します。

1. 「目」を休めて肝をいたわる

漢方では、「肝の働きは目に現れる」と言われています。目を酷使すると、ただでさえ春にフル稼働している「肝」の血をさらに消耗してしまいます。

  • スマホやパソコンの時間を減らす。
  • 温かい蒸しタオルを目の上に乗せ、奥の緊張をじんわり解きほぐす。

2. 「香り」と「酸味」の食材で気を巡らせる

ストレスで滞った気を動かすには「香り」が、高ぶった気を引き締めて潤いを持たせるには「酸味」が効果的です。

  • 菊花茶、ジャスミン茶、ミントティー: 頭の熱を冷まし、目の充血や頭痛を和らげる「飲む目薬」です。
  • クコの実: 目の疲れを取り、血を補う最強の薬膳食材。スープやお茶に入れて。
  • 柑橘類、梅干し、お酢: キュッとした酸味が、散らかりがちな気を適度に引き締めます。

3. 足首を回して「気」を下へ降ろす

頭に昇った血や気を下へ降ろすには、足元に意識を向けるのが一番です。

座ったままで良いので、足首をゆっくりと大きく回したり、青竹踏みなどで足の裏を刺激してみてください。不思議と頭の重さがスッと引いていきます。

清明の養生・よくある質問(FAQ)

春風が吹く日は、決まって頭痛がします。予防法は何かありますか?

漢方では、春に吹く強い風を「風邪(ふうじゃ)」と呼び、百病の長(病気の原因のトップ)と考えます。

風邪は「首の後ろ」から体に入り込むとされているため、風の強い日は薄手で良いのでストールを巻き、首周りをガードしてお出かけください。

新しい環境で、毎日夕方になるとクタクタです。何かリフレッシュできる方法はありますか?

気遣いによる精神的な疲労(気疲れ)です。

体は動かしていなくても、エネルギー(気)を激しく消耗しています。夕食は消化に良い温かいスープなどにし、とにかく睡眠時間を長めにとることで「気」をチャージしてください。

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まとめ:春は「ゆるっと、のびのび」が一番の薬

清明は、本来であればのどかで心地よい季節です。

新しい環境で気を張ることも多いと思いますが、時にはふと立ち止まり、外の青空や咲き誇る花々を眺める余裕を持ってみてください。

「ため息ばかり出てしまう」
「頭痛やめまいで、せっかくの春を楽しめない」

もしそんなストレスや緊張からくる不調でお悩みなら、漢方薬で自律神経の緊張を解きほぐし、気の巡りを良くするサポートができます。

あなたがあなたらしく、のびのびと春を過ごせるように、ぜひ東京太陽堂にご相談ください。


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記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

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調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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