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【初夏の寝苦しさ】急な暑さで眠れない?寒暖差で乱れた自律神経を整える漢方の知恵

2026 5/06
ブログ
2026年5月6日
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  3. 【初夏の寝苦しさ】急な暑さで眠れない?寒暖差で乱れた自律神経を整える漢方の知恵
「初夏の『寝苦しさ』」「寒暖差で乱れた自律神経を整える!」というタイトル文字。ベッドの中で寝苦しそうに汗をかきながら寝返りを打っている女性の水彩イラスト。女性の周りには、睡眠を妨げるNG習慣(×印のスマホと氷入りの冷たい飲み物)と、自律神経を整えるおすすめの習慣(〇印のトマト・キュウリなどの夏野菜と漢方薬)のイメージが描かれている。右下に「漢方薬局 太陽堂」のロゴ。

ゴールデンウィークが過ぎ、日中は汗ばむほどの夏日になる日が増えてきましたね。

しかし、いざ夜になってベッドに入ると「なんだか寝苦しい」「途中で何度も目が覚めてしまう」「体がほてって眠れない」といったお悩みを感じていませんか?

実は、5月中旬から梅雨入りにかけての時期は、1年の中でも特に「睡眠の質」が下がりやすいタイミングです。

今回は、初夏特有の「寝苦しさ」の原因を西洋医学と東洋医学の両面から紐解き、乱れがちな自律神経のバランスを優しくサポートする養生法をご紹介します。


目次

【薬剤師 石川の視点】睡眠導入剤の役割と、漢方が得意な「土台づくり」

こんにちは、薬剤師の石川です。

この時期、「夜うまく眠れない」というご相談を受けることが非常に多くなります。病院を受診し、マイスリー(ゾルピデム)やベルソムラなどの睡眠薬・睡眠導入剤を処方されて飲んでいる、という方もいらっしゃるでしょう。

西洋医学の視点:寒暖差疲労と交感神経の過緊張

日中は真夏のように暑く、朝晩は冷え込むという「寒暖差」が激しいこの季節。私たちの体は、体温を一定に保とうとして自律神経(交感神経と副交感神経)をフル稼働させています。

この状態が続くと「寒暖差疲労」を起こし、夜になってもリラックスモード(副交感神経)に切り替わらず、脳が興奮したままになってしまいます。

睡眠導入剤は、「今すぐ強制的に脳を休ませる(スイッチを切る)」という点で非常に優れており、一時的な対処としては有効な選択肢です。

漢方の視点:「陰虚(いんきょ)」による熱のこもり

一方で漢方では、初夏の寝苦しさを「陰虚(いんきょ)」という状態と捉えることがよくあります。

急な暑さで汗をかき、体の中の「潤い(陰)」が不足すると、まるでラジエーターの冷却水が減ったエンジンのように、体に「熱」がこもってしまいます。この余分な熱が夜間に上半身や頭にのぼることで、ほてりや寝苦しさを引き起こすのです。

漢方は「眠らせる薬」ではありません。体に潤いを補い、こもった熱を優しく冷ますことで、「自然な眠りにつきやすい体質の土台(バランス)」を整えることを得意としています。

【図解】漢方で考える寝苦しさの正体「陰虚(いんきょ)」を解説する水彩イラスト。画面左側(正常なバランス):体の下半分に青色の「潤い(冷却水)」がたっぷりあり、上半身の熱とバランスが取れて穏やかに眠れている状態。画面右側(潤い不足で熱が暴走!):汗などで体の潤いが減り、抑えきれなくなった熱が上半身や頭にのぼって、ほてりや寝苦しさで目が冴えてしまっている「陰虚」の状態。右下に「漢方薬局 太陽堂」のロゴ。

初夏の睡眠を妨げる「3つのNG習慣」と対策

良質な睡眠をサポートするためには、日常のちょっとした習慣を見直すことが大切です。

① 熱いお風呂での「長湯」

日中の疲れを取ろうと、40度以上の熱いお湯に長く浸かっていませんか?

熱いお湯は交感神経を刺激し、さらに体力を消耗させてしまいます。

【対策】

初夏は「38度のぬるめのお湯に10〜15分」が理想です。お風呂上がりはすぐにパジャマを着ず、少し体の熱を逃がしてからベッドに向かいましょう。

② 寝る直前の「スマホ・冷たい飲み物」

ブルーライトが脳を覚醒させるのはもちろん、お風呂上がりに冷たいビールや水を一気飲みすると、胃腸が冷えて自律神経に負担がかかります。

【対策】

寝る前の水分補給は「常温の水」か「白湯」に。スマホは就寝30分前には手放し、間接照明などでリラックスする環境を作りましょう。

③ 夏用寝具への「早すぎる衣替え」

「今日は暑かったから」と、薄いタオルケット1枚や冷感シーツに急に切り替えると、明け方の冷え込みで体が無意識に緊張し、中途覚醒(夜中に目が覚める)の原因になります。

【対策】

この時期は「長袖のパジャマ」+「薄手の掛け布団」など、温度調節がしやすいレイヤード(重ね着)の工夫がおすすめです。


【比較表】自律神経を整える!初夏の「OK・NG行動」まとめ

カテゴリ〇 おすすめ(自律神経を整え、潤いを補う)× 要注意(交感神経を刺激し、熱をこもらせる)
入浴38度のぬるま湯でリラックス
(副交感神経を優位にし、スムーズな入眠をサポート)
40度以上の熱いお風呂や長湯
(交感神経を刺激し、汗で体の潤いを奪います)
食事・飲み物常温の水、トマトやキュウリ(適量)
(体にこもった余分な熱を優しく冷まします)
激辛料理、寝る前の冷たいアルコール
(胃腸に負担をかけ、体に余分な熱を発生させます)
寝室の環境吸湿性の良いコットンやシルクのパジャマ
(寝汗を吸収し、快適な体感温度を保ちます)
急な冷感寝具への変更・裸で寝る
(明け方の冷えで体が緊張し、睡眠が浅くなります)

【薬剤師 林の視点】「潤い」を食べて、夜のほてりを鎮める

代表薬剤師の林です。

この時期、夜中に何度も目が覚めてしまう方は、夕食のメニューに少し気をつけてみてください。

東洋医学では、体に潤いを与えて熱を冷ます食材を意識して摂ることが、初夏の養生として推奨されます。

例えば、トマト、きゅうり、セロリなどの夏野菜は、体にこもった熱をスッと冷ましてくれます。ただし、生で大量に食べると胃腸が冷えすぎてしまうため、温かいスープに入れたり、常温でサラダにしたりする工夫が大切です。

逆に、唐辛子などの激辛料理や、脂っこい食事を夜遅くに食べると、体の中に「熱」が生み出され、それが頭にのぼって寝苦しさを悪化させてしまいます。

「なんとなく眠れないな」と感じる日は、夕食は消化に良く、体に優しいものを選び、胃腸を休ませてあげることも立派な睡眠ケアですよ。


初夏の睡眠・自律神経に関するよくある質問(FAQ)

病院の睡眠薬(導入剤)と漢方は一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には併用可能です。

「今夜はどうしても寝ないと辛い」という時は西洋薬で一時的に脳を休ませ、日中は漢方で「自律神経の乱れや体質のバランス(根幹)」を整える、というように役割を分けて活用される方は多くいらっしゃいます。

飲み合わせについてご不安な場合は、お気軽に専門家にご相談ください。

睡眠の質をサポートする代表的な漢方はありますか?

体質によって異なりますが「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」などが知られています。

心身が疲れ切っているのに眠れない、というバランスの乱れに対してよく用いられます。他にも、イライラが強ければ「加味逍遥散(かみしょうようさん)」など、お一人おひとりの「眠れない原因(熱がこもっているのか、気が足りないのか)」に合わせて最適なものをご提案します。

夜中に汗をかいて起きてしまいます。これも自律神経の乱れですか?

はい、その可能性が高いです。

急な気温の変化に体が追いつかず、体温調節機能がうまく働いていないサインです。

まずは寝具の調整を行い、日中に適度な運動をして「良い汗をかく(汗腺のトレーニング)」ことで、体が夏の準備(暑熱順化)をする手助けをしてあげましょう。


まとめ:体が夏に慣れるまで、無理せず優しいケアを

初夏に「よく眠れない」「疲れが取れない」と感じるのは、あなたの体が季節の変化に一生懸命適応しようと頑張っている証拠です。

  • ぬるめのお風呂でリラックスする
  • 寝る前のスマホや冷たい飲み物を控える
  • 食事から優しく「潤い」を補う

まずはこのような日常のケアから、乱れがちな自律神経を労わってあげてください。

「色々と試してもスッキリ眠れない」「日中のだるさや頭痛も辛い」という場合は、漢方で体質からのアプローチを行うことも可能です。一人で悩まず、ぜひ太陽堂にご相談ください。あなたに合った健やかな毎日へのサポートをさせていただきます。


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当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

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