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半夏白朮天麻湯はどんな漢方?フワフワするめまい・頭痛への働きと向く体質を薬剤師が解説

2026 10/17
ブログ
2026年4月14日2026年10月17日
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  3. 半夏白朮天麻湯はどんな漢方?フワフワするめまい・頭痛への働きと向く体質を薬剤師が解説
フワフワめまいや繰り返す頭痛の悩みに「半夏白朮天麻湯」を提案するアイキャッチ画像。左側にはパソコン作業中にめまいや頭痛に悩む女性が暗いモヤと「水毒」の文字とともに描かれています。中央には温かい湯気が立つ漢方薬の器が置かれ、右側ではピンク色の温かいモヤに包まれて胃腸が整い、ホッとした笑顔を浮かべる女性へと変化しています。「ストレスによる『めまい・頭痛』に」「鎮痛剤を飲む前に。胃腸から巡りを整える根本ケア」というキャッチコピーと、半夏、天麻、白朮、人参などの構成生薬のイラストが配置されています。
目次

繰り返すめまいや頭痛、薬でごまかしていませんか?

  • 「疲れやストレスが溜まると、体がフワフワと宙に浮いているような感覚になる」
  • 「頭がスッキリせず、帽子をかぶっているような重だるい頭痛が続く」
  • 「めまい止めの薬やロキソニンを飲んでも、スッキリしない・すぐ繰り返す」
  • 「もともと胃腸が弱く、食が細かったり、冷え性だったりする」

このようなお悩みで病院を受診すると、自律神経の乱れなどを指摘されることが多いかもしれません。

「今すぐフラつきを抑えたい」「痛みをどうにかしたい」という時には、病院で処方される抗めまい薬や、市販の鎮痛剤(ロキソニンやイブなど)が非常に頼りになります。

しかし、薬の力で一時的に症状を抑え込んでも、根本的な「体質」が変わらなければ、またストレスがかかった時に同じ不調を繰り返してしまいます。

東洋医学(漢方)では、このような繰り返す不調の原因を「胃腸の弱り(脾虚:ひきょ)」と「体内の余分な水分(水毒:すいどく)」にあると考えます。


【コラム】薬剤師 前原先生の視点「『めまい』に対する西洋薬と漢方のアプローチ」

西洋薬の抗めまい薬は、内耳の血流を改善したり、神経の興奮を抑えたりして『今起きているフラつき』を素早く鎮めることに優れています。鎮痛剤も同様に、痛みのサインを素早くブロックします。

一方で漢方は、局所ではなく『体全体の水はけの悪さ』に注目します。胃腸の働きが落ちると、飲んだ水分をうまく処理できず、体内に不要な水(水毒)がチャポチャポと溜まります。これが頭部や耳の奥で悪さをすることで、めまいや頭痛が起きると考えるのです。

対症療法の西洋薬と、根本の胃腸・水はけを整える漢方薬。これらを上手に使い分ける(あるいは併用する)ことが、不調から抜け出す論理的な近道と言えます。


半夏白朮天麻湯の効果・飲み方・副作用の早見表

「半夏白朮天麻湯」で調べて来られた方に、基本を先にまとめます。くわしい考え方は下の節で説明しています。

項目内容
効果・効能胃腸が弱く、足が冷えやすい方の「フワフワするめまい」「頭痛・頭重感」「吐き気」。水の巡りの滞りが原因のめまいに使われます。
向く人立ち上がると頭がフワフワする、雨の日や疲れた日にめまいが強い、胃もたれや食欲不振を伴う、冷えると悪化する方。
向かない人急に起きた強い回転性のめまい、のぼせや顔のほてりが強い方は、別の処方が合うことがあります(下の「めまいの種類」の表)。
飲み方食前または食間に、1日2〜3回(製品の説明書どおり)。温かいお湯に溶かして飲むと胃腸にやさしいです。
効果が出るまでめまいや頭痛の軽さは数日〜2週間で気づく方が多く、土台の胃腸の弱りは2〜3か月を目安に見ます。
副作用・注意発疹・かゆみ・胃の不快感が出たら中止して相談してください。甘草を含まない処方なので、むくみや血圧の心配は少ないほうです。他の漢方薬や病院の薬との併用は薬剤師に確認。
市販との違い市販(第2類医薬品)もありますが、漢方薬局では体質を見て、生薬の量や組み合わせを調整します。

あなたの「めまい」はどのタイプ?

ひとくちに「めまい」と言っても、痛みの感じ方と同様にいくつかの種類があり、適したアプローチが異なります。半夏白朮天麻湯が特に得意とするのは「③フワフワするタイプ」です。

【表】めまいの種類と特徴

めまいの種類主な特徴・感じ方主な原因・適したアプローチ
①回転性めまい天井や景色がグルグル回る。
激しく、吐き気を伴うことが多い。
耳の奥(内耳)のトラブルが多い。
まずは耳鼻科への受診が推奨されます。
②立ちくらみ立ち上がった瞬間にクラッとする。
目の前が真っ暗になる(眼前暗黒感)。
脳への血流の一時的な低下。
血を補い、巡らせるサポートが必要です。
③浮動性めまい
(フワフワめまい)
雲の上を歩いているような感覚。
体がフワフワ、ユラユラ揺れる。
ストレス、自律神経の乱れ、水毒。
半夏白朮天麻湯が適しています。

※めまいに関する詳しい解説や、他のタイプのめまいに合う漢方については、太陽堂の専門ページもご覧ください。

めまい・メニエール病を漢方でサポート|繰り返すクラクラ・ぐるぐるの体質づくり | 新宿の漢方薬局【太陽…
「立ち上がると突然クラッとする」「耳鳴りと一緒にフワフワする」「いつ再発するか分からず不安」——めまい・メニエール病のお悩みに。新宿の漢方薬局…
新宿の漢方薬局【太陽堂】

胃腸から整える!「半夏白朮天麻湯」のメカニズム

「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」は、14種類(※一部異なる事も)もの生薬が組み合わさった、非常に構成の多い漢方薬です。

その最大のベースとなっているのは、胃腸を元気にする代表的な漢方薬「六君子湯(りっくんしとう)」です。

なぜ、めまいに「胃腸薬」がベースなの?

先ほど前原先生がお話しした通り、フワフワめまいや頭痛の大きな原因は「体内の水はけの悪さ(水毒)」です。東洋医学では、水分をさばくポンプの役割を果たしているのが「胃腸(脾)」だと考えます。

つまり、胃腸が弱ったままでは、いくら利尿作用のある生薬を入れても、またすぐに水が溜まってしまうのです。

  1. 六君子湯の成分(人参、白朮、茯苓など)で、まずは弱った胃腸の働きを立て直す。
  2. 天麻(テンマ)、半夏(ハンゲ)、沢瀉(タクシャ)などで、頭部周辺に停滞した「余分な水」をスッキリと流し、めまいや頭痛を和らげる。
  3. 黄耆(オウギ)、乾姜(カンキョウ)などで、冷えやすい体を温め、エネルギー(気)を補う。

このように、「胃腸の立て直し」と「水はけの改善」を同時に行うことで、ストレス性のフワフワめまいや頭痛、重だるさを根本からサポートするのが、半夏白朮天麻湯の素晴らしいところです。

※ベースとなっている「六君子湯」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。

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【コラム】薬剤師 石川先生の視点「フワフワめまいは、心と胃腸のお休みサイン」

強いストレスを感じたり、気を使いすぎたりすると、人の体は『気』が頭の方へ昇ってしまい、足元がおぼつかなくなる『フワフワ感』を感じやすくなります。また、ストレスは胃腸の働きを直撃します。

このような時は、体が『少し休んでね』とサインを出している状態です。冷たい飲み物や脂っこい食事は胃腸の負担になり、さらに水はけを悪くしてしまいます。温かいお茶(ほうじ茶や麦茶など)をゆっくり飲み、お腹を温めて、まずはホッと一息つく時間を作ってみてくださいね。


「めまいの定番」の苓桂朮甘湯を飲んでも変わらなかった——という方は、めまいの種類による見分け方を専用の記事でくわしく解説しています。

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半夏白朮天麻湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院でもらっている「めまいの薬」や「血圧の薬」と一緒に飲んでもいいですか?

基本的には併用可能です。

西洋薬で辛い症状を和らげつつ、漢方薬で根本的な「胃腸の働きと水分の巡り」を整えていくのは非常に理にかなったアプローチです。ご不安な場合は、お薬手帳をお持ちの上ご相談ください。

胃腸が弱くても漢方薬を飲んで胃もたれしませんか?

半夏白朮天麻湯は、そもそも「胃腸が虚弱な方」に向けて作られた漢方薬です。

胃腸を保護し、消化を助ける生薬(麦芽や神麹など)も含まれているため、胃腸が弱い方でも比較的負担が少なくお飲みいただけます。

どのくらい飲み続ければ変化を感じますか?

胃腸の不快感などは比較的早く落ち着くこともありますが、慢性的なめまいや頭痛、ストレスからくる不調の体質改善には、数ヶ月単位でじっくり向き合うことをおすすめしています。


まとめ:胃腸と水の巡りを整え、スッキリとした毎日へ

ストレス性のめまいや頭痛に用いられる「半夏白朮天麻湯」について解説しました。

  • フワフワとしためまいや頭重感は、胃腸の弱りと水毒(水分の停滞)が原因のことがある
  • 半夏白朮天麻湯は、胃腸を立て直しながら、余分な水を流すアプローチが得意
  • ストレスを受けやすく、体力がなくて冷え性の方に優しく寄り添う漢方薬

「病院に行っても原因が分からない」「めまいが怖くて外出が億劫になっている」「頭痛を根本から見直したい」という方は、ぜひ一度太陽堂にご相談ください。

漢方の専門家があなたの体質を見極め、心と体がホッと安らぐようなケアをご提案いたします。

めまい
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「自律神経の乱れ」でお探しの方へ

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

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ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。

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記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

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