
「春先や秋口など、季節の変わり目になると決まって胃が痛くなる」
「急に冷え込んだ日や、寒暖差の激しい日にひどい胃もたれがする」
「病院で検査をしても異常はないのに、天候によって胃の調子が乱れる」
気温の変化が激しい時期に、このような胃腸の不調を感じていませんか?「何か悪いものを食べたわけでもないのに…」と不思議に思うかもしれませんが、実はこの胃もたれや胃痛、「寒暖差による自律神経の乱れ」が大きく関わっています。
この記事では、新宿の漢方薬局「太陽堂」が、季節の変わり目に胃腸の調子を崩しやすい西洋医学的なメカニズムと、乱れた自律神経を整え胃腸を労わる漢方アプローチについて解説します。
【この記事の結論:季節の変わり目に胃が痛む理由と対策】
- 現状の悩み: 季節の変わり目や寒暖差が激しい日に、胃もたれや胃痛が起こる。
- 西洋医学の視点: 急激な温度変化がストレスとなり自律神経が乱れ、胃腸の働きをコントロールしている副交感神経の働きが低下することで、胃の動きが悪くなる。
- 漢方の視点: ストレスや環境変化によって自律神経を司る「肝(かん)」が昂り、消化器官である「脾(ひ)」を攻撃してしまう「肝気犯胃(かんきはんい)」という状態。
- 解決へのアプローチ: 一時的な胃薬に頼るだけでなく、漢方で「気」の巡りをスムーズにしてリラックスを促し、胃腸がのびのびと働けるベースアップ(体質サポート)を行う。
※検査で異常がないのに長引く胃の不調や、自律神経の乱れによる胃もたれに対する太陽堂の具体的な漢方アプローチについては、こちらの【機能性ディスペプシア(FD)の漢方根本改善ページ】もあわせてご覧ください。
1. 寒暖差が胃腸をストップさせる?(西洋医学の視点)
私たちの体には、気温の変化に合わせて体温を一定に保とうとする機能が備わっています。この調整を行っているのが「自律神経」です。
自律神経には、活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」があります。胃腸が活発に動いて食べ物を消化するのは、副交感神経が優位になっている時です。
しかし、季節の変わり目などで「寒暖差(気温差が前日比で5度以上など)」が激しくなると、体はそれに適応しようと交感神経を過剰に働かせてしまいます(いわゆる「寒暖差疲労」)。
交感神経が優位な状態が続くと、胃腸への血流が減り、胃の動きがピタッと止まってしまいます。その結果、食べたものがいつまでも胃に残り「胃もたれ」を起こしたり、胃酸の分泌バランスが崩れて「胃痛」を引き起こしたりするのです。
【要注意】頭痛と胃痛が併発した時の「ロキソニン」に注意
季節の変わり目は、気圧や寒暖差の影響で頭痛(天気痛)を伴う方も多いです。その際、頭痛を抑えるためにロキソニンなどの鎮痛剤(NSAIDs)を安易に飲むのは注意が必要です。鎮痛剤は胃の粘膜を保護するバリア機能を低下させる副作用があるため、自律神経の乱れですでに弱っている胃腸にさらなるダメージを与え、胃痛を悪化させてしまう恐れがあります。
2. 【太陽堂コラム】漢方で紐解く「肝気犯胃(かんきはんい)」
ここで、太陽堂の薬剤師2名に、東洋医学(漢方)の視点から「寒暖差や環境変化による胃の不調」について解説してもらいましょう。今回は薬剤師の前原と石川がお答えします。
【薬剤師コラム①】自律神経(肝)が胃腸(脾)をいじめる状態
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
「春先などの季節の変わり目は、気候の変化だけでなく生活環境も変わりやすく、心身ともにストレスがかかりやすい時期です。漢方では、自律神経を司る『肝(かん)』が環境変化でストレスを受けて昂ると、隣り合う消化器官『脾(ひ)』を攻撃して働きを止めてしまうと考えます。これを『肝気犯胃(かんきはんい)』と呼びます。胃が悪いからといって胃薬を飲むだけではなく、根本にある『肝』の緊張をほぐしてあげることが大切なのです。」
【薬剤師コラム②】滞った「気」を巡らせてリラックスを
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
「『肝気犯胃』の状態になると、体の中を流れるエネルギーである『気』がみぞおち辺りでギュッと滞ってしまいます(気滞)。この気の詰まりが、胃のつかえ感や重苦しいもたれの原因になります。漢方では、香りの良い生薬などを用いて気の巡りをスムーズにし、自律神経の緊張をフワッと解きほぐすアプローチを得意としています。体がリラックスできれば、胃腸も自然と本来の働きを取り戻しやすくなります。」
3. あなたの胃もたれは寒暖差・ストレスから?チェック表
ご自身の不調が、単なる食べすぎなどによるものか、自律神経の乱れ(寒暖差やストレス)が影響しているのか、傾向をチェックしてみましょう。
| チェック項目 | 一般的な胃もたれ | 自律神経の乱れ・寒暖差の影響の疑い |
| 症状が出るタイミング | 食べ過ぎた時、脂っこいものを食べた時 | 季節の変わり目、急に冷え込んだ日、緊張した時 |
| 症状の特徴 | 胃が重い、胸やけがする | みぞおちが張る、つかえる感じ、ゲップが多い |
| 気分や体調の変化 | 胃の不快感のみ | イライラしやすい、憂鬱になる、不眠を伴う |
| 食事の量 | たくさん食べると苦しい | 少し食べただけですぐにお腹がいっぱいになる |
| 病院での検査 | 胃炎などが見つかることがある | 胃カメラを受けても「異常なし」と言われる |
※右側の項目に多く当てはまる方は、胃そのものの病気というより、自律神経の乱れによる機能低下(機能性ディスペプシア等)の可能性が高いため、体質からのサポートが必要です。
4. よくある質問(FAQ)
季節の変わり目だけ胃もたれがします。その時期だけ漢方を飲めば良いですか?
症状が出やすい時期に合わせて漢方を取り入れるのも一つの方法ですが、症状が出るということは「気候の変化に適応できないほどベースの体力が落ちている」サイン(未病)でもあります。症状が落ち着いている時期から胃腸(脾)を整え、環境変化に負けない体質を作っておくことが、根本的な解決に繋がります。
胃カメラで「異常なし」でしたが、胃が痛みます。気のせいでしょうか?
気のせいではありません。胃カメラで炎症や潰瘍が見つからなくても、自律神経の乱れによって胃の「動き」が悪くなったり、知覚が過敏になったりする状態を「機能性ディスペプシア(FD)」と呼びます。漢方では、目に見えない「気の滞り」や「働き」にアプローチできるため、こうした不調のケアを非常に得意としています。
寒暖差で胃の調子がおかしい時、自分でできる対策はありますか?
まずは「冷え」を防ぐことが第一です。カーディガンやストールなどで体温調節をこまめに行い、冷たい飲み物は避けて白湯や温かいお茶を飲みましょう。また、湯船にゆっくり浸かったり、深呼吸をしてリラックスする時間を作ったりすることで、交感神経の昂りを静めることが有効です。
まとめ:環境の変化に負けない、しなやかな胃腸を育てましょう
「季節の変わり目になるたびに胃薬を手放せない」
「病院で検査しても異常がないと言われ、どうしていいか分からない」
寒暖差やストレスで引き起こされる胃の不調は、「気の持ちよう」などではなく、自律神経と内臓が密接に連携しているからこそ起こる、体からの正直なサインです。
症状を市販薬で一時的に抑え込むのではなく、漢方の力で乱れた自律神経を優しく整え、環境の変化に左右されない「しなやかな胃腸」を育ててみませんか?
「自律神経の乱れからくる胃の不調を根本から見直したい」
「検査で異常がないと言われた不快感から解放されたい」
とお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。
私たちが、あなたの体質やストレスの状態を丁寧にお伺いし、心と体の両面にアプローチする漢方ケアをご提案いたします。
【ご相談をご希望の方へ】
検査で異常がない長引く胃もたれや胃痛、自律神経の乱れに対する具体的な漢方アプローチについては、こちらの【機能性ディスペプシア(FD)の漢方根本改善ページ】にて詳しく解説しております。全国対応のオンライン相談も承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
こちらでご紹介した病気だけでなく、さまざまな胃腸の不調についても、太陽堂では数多くのご相談をいただいております。気になる症状がある方は、以下のページもあわせてご覧ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。















