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【立秋の養生】暦の上ではもう秋。残暑疲れを癒やす「酸味」のパワー(お酢・梅干し)

2026 8/31
ブログ-季節の養生法
2026年8月6日2026年8月31日
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  4. 【立秋の養生】暦の上ではもう秋。残暑疲れを癒やす「酸味」のパワー(お酢・梅干し)
木のテーブルの上に、素朴なベージュの横手急須と、その隣に白い小ぶりな湯呑みが置かれている様子を描いた、繊細な水彩画。急須の注ぎ口からは暖かな湯気が立ち上っており、窓からは庭の柔らかい緑と木の枠組みが見える。静かで落ち着いた和のひとときを思わせる作品。

8月8日頃は、二十四節気の「立秋(りっしゅう)」です。

暦の上では秋の始まりですが、実際には一年で最も気温が高くなる時期でもあり、厳しい「残暑」が続きます。

この時期になると、「なんとなく体が重い」「食欲が戻らない」といった、長引く暑さによる「残暑疲れ」を感じる方が増えてきます。今回は、東洋と西洋の視点から、残暑疲れを癒やし、スムーズに秋を迎えるための体質づくりについて解説します。

【この記事のまとめ:立秋の不調対策と養生】

  • 不調の原因: 長引く暑さによる自律神経の疲労と、大量の汗で体の潤い(水分)とエネルギーが奪われた状態。
  • 今日からできる対策: 失われた潤いを逃さず、エネルギー代謝をサポートする「酸味」を毎日の食事に取り入れる。
  • おすすめの食養生: お酢、梅干し、レモンなどの柑橘類。冷やしすぎず、常温や温かい料理にプラスするのがポイント。
  • お薬・漢方の活用: 栄養ドリンクやビタミン剤(西洋薬)で一時的にエネルギーを補いつつ、長引くだるさには漢方で「潤いを蓄え、秋の乾燥に備える体質づくり」を目指す。
目次

1. なぜ残暑に「酸味」?西洋と漢方、2つの視点から

立秋の時期に積極的に取り入れたいのが、お酢や梅干しなどの「酸味」です。この理由について、西洋医学の栄養学的な知識と漢方の視点の両方から、薬剤師・前原が解説します。

薬剤師:前原 信太郎

「暑い時期にお酢や梅干しを食べたくなるのには、しっかりとした理由があります。

まず、西洋の栄養学的な視点で見ると、お酢や梅干しに含まれる『クエン酸』が非常に重要な働きをします。クエン酸は、食べたものをエネルギーに変換する体内サイクル(TCA回路)をスムーズに回すサポートをしてくれます。だるさを感じる時に、ドラッグストアでクエン酸配合のビタミン剤などを活用するのも、このエネルギー代謝を助けるためです。

一方、漢方の視点では、酸味には『収斂(しゅうれん)作用』があると考えます。これは『引き締めて、漏れを防ぐ』働きのことです。長引く暑さでダラダラと汗をかき続けると、体の潤い(津液)や気(エネルギー)まで外に漏れ出てしまいます。酸味を取り入れることで、毛穴を適度に引き締め、体内の潤いをキープする土台づくりに役立つのです。」

2. あなたの「残暑疲れ」チェックリスト

今のあなたの体がどのような状態にあるか、以下の表でチェックしてみましょう。当てはまるものが多いほど、秋に向けて体の潤いやエネルギーが不足しているサインです。

チェック症状(自覚サイン)漢方的な体の状態
□いくら寝ても疲れが取れず、朝から体が重い「気(エネルギー)」が不足し、体を動かす原動力が低下している。
□口やのどの渇きが強く、肌の乾燥も気になり始めた汗をかきすぎて「津液(体の潤い)」が枯渇しているサイン。
□冷たいものの食べ過ぎで、食欲がなく胃がもたれる胃腸(脾)が冷えて働きが落ち、栄養を吸収しづらくなっている。
□夕方になると微熱っぽく感じたり、寝汗をかく潤い不足により、体内の余分な熱を冷ませていない状態。

3. 胃腸をいたわる「酸味」の食養生テクニック

酸味が体に良いとはいえ、摂り方には少し注意が必要です。日々の食事に取り入れやすい工夫について、薬剤師・林が解説します。

薬剤師:林

「酸味を取り入れる際、特に注意していただきたいのは『胃腸への負担』です。夏バテで胃腸が弱っている時に、お酢の原液や強い酸味を空腹時に摂ると、胃を刺激しすぎてしまいます。

おすすめは、食事に優しく取り入れること。例えば、温かいご飯に梅干しを添える、炒め物やスープの仕上げに黒酢を少し垂らすといった工夫です。加熱することでお酢のツンとした酸味が飛び、まろやかになります。

また、トマトやブドウ、レモンなどの自然な酸味と甘みを持つ食材も、体の潤いを補ってくれる優れた食養生アイテムですよ。」

4. 立秋の養生・よくある質問(FAQ)

お酢のドリンクを毎日飲んでいますが、冷たくして飲んでも良いですか?

お酢の成分自体は素晴らしいですが、氷を入れたり冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で飲み続けると、胃腸を冷やして消化機能を落とす原因になります。なるべく常温のお水やお湯で割って、食事と一緒に少しずつ飲むことをおすすめします。

市販のビタミン剤(ビタミンCやB群)と、体質改善の漢方は一緒に飲めますか?

基本的には併用可能です。ビタミン剤などの西洋のアプローチで不足しがちな栄養素をダイレクトに補給しつつ、漢方で「栄養をしっかり吸収して巡らせる体の土台」を整えていくのは、とてもバランスの良い方法です。具体的な飲み合わせについては、いつでも私たち薬剤師にご相談ください。

まとめ:残暑を乗り切り、実りの秋を迎える準備を

立秋は、厳しい暑さに耐えてきた体を癒やし、これからやってくる「乾燥の秋」に向けて潤いを蓄え始める大切な時期です。

だるさや食欲不振をそのまま放置してしまうと、秋から冬にかけての不調(咳や肌荒れ、気分の落ち込みなど)に繋がりやすくなります。「酸味」の力を上手に借りながら、まずは胃腸を休ませてあげましょう。

「毎年この時期になると、疲れが抜けずに寝込んでしまう」

「秋になるといつも体調を崩すので、早めに体質を整えたい」

そんなお悩みがある方は、ぜひ太陽堂へご相談ください。

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記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

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記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
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