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「なぜか夜中の2時に目が覚める…」春に多発する不眠と、睡眠薬に頼らない漢方の知恵

2026 2/25
ブログ-自律神経疾患(ストレス性疾患)
2026年2月25日
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真夜中の寝室。暗い部屋の中で、布団の中で目をパッチリ開けてしまい、スマホや時計の光を見て焦っている女性のイラスト。「夜中の2時、また目が覚めた…」の文字。

「布団に入って眠りにつけるのに、決まって夜中の2時や3時に目がパッチリ覚めてしまう」
「その後、朝まで眠れず悶々として、日中はひどい眠気とだるさに襲われる」
「嫌な夢ばかり見て、寝た気がしない…」

春先から年度末にかけて、このような「中途覚醒(ちゅうとかくせい)」や「早朝覚醒」のご相談が急増します。

「年のせいかな?」「ストレスのせいかな?」と悩み、病院で睡眠導入剤をもらう方も多いですが、薬を飲んでも「朝起きられない」「日中も頭がボーッとする」といった新たな悩みを抱えてしまうケースが少なくありません。

実は、春に特定の時間(夜中1時〜3時)に目が覚めてしまうのには、漢方の視点から見ると明確な理由があります。

今回は、脳を強制シャットダウンする睡眠薬ではなく、体の内側から「自然な眠り」を取り戻す漢方のアプローチについて解説します。

ベッドに座り込み、両手で顔を覆って「また眠れなかった」と悩んでいる女性の姿と、サイドテーブルに置かれた睡眠薬のボトルのイラスト。

目次

【薬剤師 林の視点】夜中1時〜3時は「肝臓の時間」です

こんにちは、薬剤師の林です。

なぜ、毎晩判を押したように「同じ時間」に目が覚めてしまうのでしょうか?

漢方には、1日の時間を臓腑の働きに当てはめた「子午流注(しごるちゅう)」という考え方があります。

この時計によると、【夜中の1時〜3時】は「肝臓(肝)」が最も活発に働き、血液を浄化し、自律神経のメンテナンスを行うゴールデンタイムとされています。

春は、植物が芽吹くように人間の体もエネルギーが上へ向かい、「肝」がフル稼働する季節です。

しかし、日中の強いストレスや、激しい寒暖差などで「肝」がオーバーヒート(炎症)を起こしていると、どうなるでしょうか?

夜中の1時〜3時になって肝臓の当番の時間が来たとき、オーバーヒートした熱がボワッと頭に昇ってしまい、「体が休みたいのに、脳が強制的に起こされてしまう」のです。

これが、春の不眠(中途覚醒)の正体です。

この熱が頭にこもっているため、眠りが浅くなり、焦りや怒りを感じるような「嫌な夢」をよく見るようになります。


【薬剤師 椙田の視点】睡眠薬は「スイッチを切る」だけ。熱を冷ましましょう

薬剤師の椙田です。

私は以前、病院で薬剤師として勤務していましたが、不眠の方には当然のように睡眠導入剤が処方されていました。

確かに薬は「脳のスイッチを強制的に切る」ので眠れますが、肝臓がオーバーヒートしたまま(エンジンが熱いまま)無理やりカバーをかけている状態なので、根本的な解決にはならず、薬を手放せなくなる方を多く見てきました。

漢方では、無理やり眠らせるのではなく、「睡眠を邪魔している熱(エンジンの熱)を冷ます」ことで、自然な眠りへと導きます。

今日からできる、夜の熱を冷まして朝までぐっすり眠るための「夜のルーティン」をまとめました。

【保存版】夜中の覚醒を防ぐ! 夜の行動OK・NGリスト

カテゴリ〇 おすすめ(熱を冷ます・リラックス)× やりがちなNG(熱を生む・覚醒する)
夕食セロリ、春菊、トマト、あさり
(香りで気を巡らせ、体の余分な熱を取る)
激辛料理、にんにくの過剰摂取
(体に熱がこもり、夜中に目が覚めます)
飲み物カモミールティー、ホットミルク
(高ぶった神経を鎮める)
寝酒(アルコール)
(寝付きは良くなりますが、数時間後に必ず中途覚醒します)
入浴38〜40度のぬるめのお湯に浸かる
(副交感神経を優位にする)
熱いお風呂(42度以上)にサッと入る
(交感神経が刺激され、戦闘モードになります)
目覚めた時暗い部屋でぼーっとする、白湯を飲む
(焦らず、リラックス状態を保つ)
スマホで時間を確認する
(強い光で脳が完全に「朝だ」と勘違いします)

特に「寝酒」は一番のNG行動です。

アルコールは体内で「熱」に変わるため、肝臓をさらにオーバーヒートさせ、夜中2時の目覚めを悪化させる最大の原因になります。

【あわせて読みたい】

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朝日を浴びてスッキリと目覚め、気持ちよく背伸びをしている女性の水彩イラスト。(改善後のイメージ)

【改善実例】毎晩2時に目が覚め、睡眠薬が手放せなかった(50代 女性)

「薬なしで朝まで眠れたのは何年ぶりだろう」

●ご相談内容

数年前から、春先になると決まって夜中の2時〜3時に目が覚め、その後朝まで眠れない日が続く女性。

病院で睡眠薬をもらっていましたが、「薬を飲むと翌日の午前中ずっと頭が重く、家事が手につかない」「このまま一生薬を飲み続けるのか不安」と太陽堂にご相談に来られました。日中も些細なことでイライラしやすくなっていました。

●漢方服用の経過

漢方薬: 「肝の熱を冷ます漢方薬」・「高ぶった神経を鎮める漢方薬」の2種類を使用。

  • 2ヶ月後:「夜中に目が覚める時間が、2時から4時くらいまで延びた」とご報告。イライラが減り、日中の頭の重さが取れてきた。
  • 6ヶ月後:睡眠薬を半分に減らしても、朝まで眠れる日が出てきた。「嫌な夢を見なくなり、ぐっすり深く眠れた感覚がある」と喜ばれる。
  • 1年後:ご本人の希望で睡眠薬を完全に卒業。漢方のみで朝までぐっすり眠れるようになり、「春が憂鬱ではなくなった」と笑顔でお話しされていました。

担当薬剤師より

この方は、まさに「肝の熱」が頭に昇って睡眠を邪魔している状態でした。

病院の薬を否定するわけではありませんが、漢方で「火元」を消火したことで、ご自身の力で自然な睡眠リズムを取り戻すことができました。


春の不眠 Q&A(良くある質問)

夜中に目が覚めてしまった時、どうすればいいですか?

時計を見ず、布団から出てリラックスしましょう。

一番やってはいけないのが「スマホで時間を確認する」ことと、「眠らなきゃ!と布団の中で焦る」ことです。布団=眠れない苦しい場所、と脳が学習してしまいます。

一度布団から出て、薄暗い部屋で温かいお白湯を飲んだり、静かな音楽を聴いたりして、再び眠気が来るのを待つのが正解です。

昼寝はしてもいいですか?

「30分以内」ならOKです。

夜眠れなかったからといって、夕方にガッツリ数時間寝てしまうと、夜の睡眠リズムが完全に崩れてしまいます。

日中どうしても眠い時は、座ったまま目を閉じる程度の「30分の仮眠(パワーナップ)」にとどめましょう。これだけでも脳の疲労はかなり回復します。

昼寝の10分は夜の1時間に相当すると言われ、脳障害の予防にもなりますよ。


まとめ:あなたの体は、薬がなくても眠れます

「また今日も夜中に目が覚めるかもしれない…」

夜が来るのが怖くなっている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、本来人間の体には「自然に眠り、自然に起きる」リズムが備わっています。

そのリズムを邪魔している「熱」や「ストレス」を漢方で優しく取り除いてあげれば、必ずまた、朝までぐっすり眠れる日はやってきます。

睡眠薬に頼りきりになる前に、ぜひ一度、太陽堂にご相談ください。

清々しい朝を取り戻すお手伝いをいたします。


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特徴その3.
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お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
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