
「風邪を引いた後から、ご飯のにおいや味が全く分からなくなってしまった…」
「耳鼻科でステロイドの点鼻薬やビタミン剤をもらったが、数ヶ月経っても回復しない…」
「においがしないため、食事が砂を噛んでいるようで全く美味しくない…」
「ガスや焦げたにおいが分からないことがあり、日常生活に不安を感じる…」
「慢性副鼻腔炎が長引き、常に鼻の奥が詰まっていてにおいを感じにくい…」
ある日突然、あるいはジワジワと「におい(嗅覚)」が失われてしまう「嗅覚障害」。
特に近年は、風邪やウイルス感染(コロナウイルス等)の後遺症として嗅覚を失う方が急増しています。においが分からないと、「風味」も感じられなくなるため食欲が大きく落ち込み、生活の質(QOL)や生きる楽しみが著しく低下してしまいます。
耳鼻科の治療でも数ヶ月〜年単位で長引くことが多く、深い焦りと不安を抱えられている方が非常に多い疾患です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、外からの点鼻薬や一時的なビタミン剤だけに頼るのではなく、「なぜ鼻の奥の神経がダメージを受け、回復できないのか」という根本的な『血流の滞り(瘀血)』や『鼻の奥にこもった熱(湿熱)』に着目し、体の内側から嗅覚神経にたっぷりと栄養を届ける、健やかな体づくりを漢方で優しくサポートいたします。
嗅覚障害とは?西洋医学的な原因と他疾患との違い
【太陽堂における嗅覚障害の漢方サポートまとめ】
- 漢方での原因の捉え方:西洋医学では「鼻粘膜の腫れや嗅覚神経のダメージ」とされるが、東洋医学では根本原因を、鼻の奥に停滞した老廃物と熱「湿熱(しつねつ)」や、嗅覚神経に栄養を届ける血流の滞り「瘀血(おけつ)」、栄養そのものの不足「血虚(けっきょ)」と捉える。
- 太陽堂のアプローチ:漫然と点鼻薬を続けるのではなく、鼻の奥にこもった炎症の火種を鎮めつつ、滞った「血(けつ)」を鼻の奥深くまで巡らせるオーダーメイドの煎じ薬で、神経の回復を助ける体内環境づくりをサポート。
- 取り組む期間の目安:発症からの期間やダメージの深さによるが、早い方で1~3ヶ月程度で「強いにおいが一瞬分かった」「鼻の通りが良くなった」と感じ、数ヶ月〜年単位でじっくりと日常のにおいや食事の風味を楽しめる土台を育てていくケースが多い。
嗅覚障害は、大きく分けて2つの原因があります。
1つは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎によって鼻の通り道が塞がり、においの分子が奥まで届かない「気導性(きどうせい)嗅覚障害」。
もう1つは、風邪のウイルスなどによって、においを感じ取るセンサー(嗅細胞)や神経そのものがダメージを受ける「感冒後(神経性)嗅覚障害」です。
「副鼻腔炎」や「アレルギー性鼻炎」との違い
鼻のトラブルはいくつかありますが、においを感じない理由やメインの症状が異なります。
| 疾患名 | 嗅覚障害との関連と主な症状 | 他疾患との違い・関係性 |
| 嗅覚障害 | においが分からない、風味がしない。(鼻づまりがないのににおわない事も多い) | 神経のダメージ(感冒後など)が原因の場合、鼻づまりがなくてもにおいが消えます。 |
| 副鼻腔炎・蓄膿症 | ドロドロの黄色い鼻水、顔の痛み。 | 鼻の奥が膿で塞がることで嗅覚障害(気導性)を引き起こします。 |
| アレルギー性鼻炎 (花粉症) | サラサラの鼻水、くしゃみ、鼻づまり。 | 粘膜の腫れによって一時的ににおいが分かりにくくなります。 |
| 後鼻漏(こうびろう) | 鼻水が喉の奥に垂れ落ちて不快。 | 副鼻腔炎と併発しやすく、鼻の奥の強い炎症が嗅覚に影響することがあります。 |
嗅覚障害は、鼻の局所的な問題だけでなく、胃腸の弱りや全身の血流、ストレスバランスと深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
耳鼻科では、鼻の炎症を抑える「ステロイド点鼻薬(リンデロンなど)」や、神経の修復を助けるビタミンB12製剤(メチコバール)が処方されます。また、最近では西洋医の先生が血流を良くする目的で漢方薬(当帰芍薬散など)を処方するケースも増えています。
さらに、アロマなどの強いにおいを嗅いで神経を刺激する「嗅覚刺激療法」が指導されることもあります。しかし、数ヶ月経っても「全くにおいが戻らない」「ある程度のところで回復が止まってしまった」と行き詰まる方が多いです。
【薬剤師コラム①】ステロイド点鼻薬と「処方漢方」の限界
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
「耳鼻科でステロイドの点鼻薬を何ヶ月も続けていますが、一向ににおいが分かりません」「病院で当帰芍薬散を出されましたが、胃がもたれてしまって続けられませんでした」というご相談を非常によくお受けします。
ステロイド点鼻薬は粘膜の腫れを引かせるのには有効ですが、ウイルス等で傷ついた「神経そのもの」を元気に修復するお薬ではありません。
また、当帰芍薬散は確かに血を補いながら血流を良くする漢方ですが、もともと胃腸が弱い方や、体内に「熱(炎症)」がこもっている方が飲むと、胃もたれを起こしたり、逆に炎症を悪化させたりして体質に合わないことが多々あります。
東洋医学では、お一人おひとりの「胃腸の強さ」や「炎症の有無」を細かく見極めます。ただ血流を良くするだけでなく、まずは胃腸を整え、こもった熱を冷ましてから神経に栄養を届けるという、きめ細やかなオーダーメイドのアプローチをご提案しています。
太陽堂の漢方アプローチ|鼻の「熱」を冷まし、「血」を巡らせる
東洋医学(漢方)では、嗅覚障害の根本原因を、
鼻の奥にこもった慢性的な炎症「湿熱・熱毒(しつねつ・ねつどく)」
嗅覚神経に栄養を届ける血液の不足・滞り「血虚(けっきょ)・瘀血(おけつ)」
胃腸の弱りによるエネルギー不足「脾虚(ひきょ)」
と捉え、お身体の状態に合わせてアプローチします。
| お悩みのタイプ | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 副鼻腔炎が長引いている 黄色い鼻水や、鼻の奥の熱感がある | 鼻の奥にこもった炎症と老廃物(湿熱) 処理しきれなかったドロドロとした熱(炎症の火種)が鼻の奥深くに停滞し、においのセンサーを物理的に塞いでいる状態。 | 【こもった熱を冷まし、老廃物を流す漢方】 鼻の奥に鬱滞した過剰な熱を穏やかに冷まし、不要な老廃物(膿や粘液)をスッキリと排泄させて通り道を確保します。 |
| 風邪やコロナ後ににおいが消えた 鼻づまりはないのににおわない | 嗅覚神経への栄養不足と血行不良(血虚・瘀血) ウイルスのダメージで神経が傷つき、さらに鼻の奥深くの細い血管にドロドロの血液(瘀血)が詰まって栄養が届かない状態。 | 【血流を促し、神経に栄養を届ける漢方】 滞った「血(けつ)」をサラサラと流し、鼻の奥の神経の隅々にまで新鮮な酸素と栄養を届けて、回復しやすい環境を作ります。 |
| 食欲がない・疲れやすい においがしないストレスで気分が沈む | 胃腸の弱りと気力の低下(脾虚・気滞) 食事が美味しくないことで胃腸(脾)の働きが落ち、全身のエネルギー(気)が不足して回復力が低下している状態。 | 【胃腸を助け、巡りを整える漢方】 胃腸を優しく保護して生命力を底上げし、自律神経の緊張を解きほぐすことで、体全体の回復力(自然治癒力)を高めます。 |
【薬剤師コラム②】「嗅覚神経」の回復には時間がかかる
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
嗅覚障害のサポートにおいて、患者様にお伝えしたい最も大切なことは「神経の修復にはどうしても時間がかかる」ということです。
皮膚のすり傷が数日で治るのとは違い、一度ダメージを受けた「神経細胞」が再び伸びて機能を取り戻すには、数ヶ月から、場合によっては年単位の時間がかかります。
東洋医学では、神経を養うのは「血(けつ)」であると考えます。鼻の奥という非常に細い血管が密集する場所に、たっぷりの「血」を持続的に送り込み続けることが、神経修復の最大の鍵となります。
「漢方を飲み始めて、一瞬だけコーヒーのにおいが分かった気がする」といった些細な変化は、神経が繋がり始めている素晴らしいサインです。焦らず、ご自身の体の回復力を信じて、私達と一緒にじっくりと血流を育てる土台づくりに取り組んでいきましょう。
この内容以外にも「太陽堂が考える鼻疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
嗅覚障害のお悩みを和らげる漢方の症例
ステロイド点鼻薬で回復が頭打ちになっていた方が、漢方を取り入れることで「食事が美味しいと感じられる日常」を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 40代女性|風邪を引いた後からの「完全な無嗅覚」
3ヶ月前にひどい風邪(上気道炎)を引いてから、全くにおいが分からなくなりました。鼻づまりはないのに、コーヒーやカレーのにおいすら感じません。耳鼻科でステロイド点鼻薬とメチコバールを処方されて毎日使っていましたが、全く変化がなく、食事が美味しくないため体重も落ちてしまいご相談に来られました。
- お悩み: 感冒後嗅覚障害、食欲不振、点鼻薬が効かない焦り。
- サポート内容: ウイルスによる神経ダメージと、神経を養う血の不足・滞り(血虚・瘀血)と見立て、①胃腸を助けて「血」を作り出す漢方薬、②鼻の深くまで血流を促す漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: においの変化はまだありませんが、胃腸の調子が良くなり、「食べよう」という意欲が少し湧いてきました。
- 3ヶ月後: 柔軟剤の強いにおいが、一瞬だけ「フワッ」と分かった日がありました。
- 半年後: 鼻の奥が通るようなスッキリ感があり、食事の際に「温かい味噌汁の風味」を感じられるようになりました。
- 10ヶ月後: 以前の8割程度まで嗅覚が戻り、食事が「美味しい」と感じられる日常を取り戻されました。ご本人も自信を取り戻され、無事に服用終了(卒業)となりました。
事例② 50代男性|慢性副鼻腔炎からの「においの鈍弱と鼻の奥の熱感」
長年、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を患っており、最近になってにおいが極端に分かりにくくなりました。鼻の奥が常に詰まって熱を持っている感覚があり、耳鼻科で抗生物質を飲んでもスッキリしません。味覚も鈍くなり、料理の味付けが濃くなってしまっているとご家族に心配されてご来局されました。
- お悩み: 副鼻腔炎による嗅覚障害、鼻の奥の熱感と詰まり、抗生物質での限界。
- サポート内容: 鼻の奥にこもった慢性的な炎症と膿(湿熱)がにおいのセンサーを塞いでいると見立て、鼻の奥の熱を冷まし、老廃物を排泄させる漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 鼻をかんだ時に、奥の方からドロッとした黄色い鼻水が出るようになり、鼻の奥の「熱っぽい重さ」が和らいできました。
- 3ヶ月後: 鼻の通りが格段に良くなり、それに伴って「ご飯が炊けるにおい」が分かるようになってきました。
- 半年後: 炎症の火種が消えたことで、嗅覚がしっかりと戻ってきました。料理の味付けも元に戻り、ご家族にも喜ばれたとのことです。副鼻腔炎の体質改善も兼ねて、現在も良い状態を維持するために服用を継続されています。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 鼻疾患(鼻炎・花粉症・蓄膿症))
どうぞ参考にされて下さい。
嗅覚障害・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
耳鼻科のステロイド点鼻薬やビタミン剤と一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
はい、もちろん併用可能です。
病院のお薬で外側から粘膜の腫れを抑えつつ、漢方薬で「内側から神経に栄養(血)を届ける体質づくり」を行うのは非常に理想的なアプローチです。
漢方で回復の土台が整ってくれば、医師と相談しながらお薬を減らしていくことが期待できます。お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
発症してから1年以上経っていますが、漢方でにおいは戻りますか?
発症から時間が経過しているほど、神経の修復にはどうしても時間がかかります。
しかし、嗅覚神経は人間の神経細胞の中でも「再生能力がある」珍しい細胞です。
漢方で血流を促し、神経が働きやすい環境を根気よく整えることで、数ヶ月〜年単位で少しずつにおいを感じられるようになった方は多くいらっしゃいます。諦めずにご相談ください。
漢方薬を飲み始めて、どのくらいでにおいが分かりますか?
神経のダメージ具合によりますが、数週間でにおいが完全に戻るケースは稀です。
多くの場合、1〜3ヶ月程度で「胃腸の調子が良い」「鼻の通りがスッキリした」といった全身の変化が先に現れ、その後、「強いにおいが一瞬分かった」というサインを経て、半年〜年単位で徐々に嗅覚が定着していくケースが一般的です。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。
関連するお悩み(鼻・自律神経の不調)
嗅覚障害は、鼻の局所的な問題だけでなく、胃腸の弱りや全身の血流、ストレスバランスと深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。





