
「全身性エリテマトーデス(SLE)と診断され、腎臓にも炎症が起きていると言われた…」
「ステロイド(プレドニン)の量が多く、ムーンフェイスや体重増加など外見の変化が辛い…」
「免疫抑制剤(セルセプトなど)を飲んでいるが、感染症が怖くて人混みに出られない…」
「薬を減らすと尿たんぱくが再燃してしまうため、一生強い薬をやめられないのではと不安だ…」
「数値は落ち着いてきているのに、微熱や関節の痛み、鉛のようなだるさが抜けない…」
本来は外敵から体を守るはずの免疫システムが、自分自身の全身の臓器を攻撃してしまう指定難病「全身性エリテマトーデス(SLE)」。そのSLEの免疫異常が「腎臓」で起こり、深刻なダメージを与えてしまうのが「ループス腎炎」です。
20代〜40代の若い女性に多く発症し、進行すると透析が必要になることもあるため、西洋医学ではステロイドパルス療法(大量投与)や強力な免疫抑制剤を用いて、一気に免疫の暴走を抑え込む治療が行われます。
しかし、命と腎臓を守るために不可欠な治療である一方で、「若い女性にとってあまりにも残酷な副作用(外見の変化、脱毛、不眠)」や、「薬を減らすと再燃してしまうジレンマ」に直面し、孤独に深く悩まれている方が非常に多い疾患です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、ステロイドをただ忌み嫌うのではなく、「なぜ免疫が暴走し、腎臓に過剰な熱(炎症)がこもり続けているのか」という根本的な『潤いの枯渇(陰虚)』や『血液のドロドロ(瘀血)』に着目し、体の内側から免疫バランスを整え、ステロイドをスムーズに減らしていくための強固な土台づくりを漢方でサポートいたします。
ループス腎炎とは?西洋医学の限界と他疾患との違い
【太陽堂におけるループス腎炎(SLEに伴う腎炎)の漢方サポートまとめ】
- 原因: 西洋医学では「自己抗体(抗DNA抗体など)の沈着による腎臓の炎症」とされるが、漢方では根本原因を、免疫の暴走と薬の負担で潤いが干上がった「陰虚火旺(いんきょかおう)」や、全身の血流が滞った「瘀血(おけつ)」と捉える。
- アプローチ: 腎臓にこもった過剰な熱(炎症の元)を穏やかに冷まし、枯渇した潤いをたっぷりと補う生薬を用いた煎じ薬で、根本的な体質改善を目指す。
- 目安期間: ステロイドの量やSLEの活動性によるが、早い方で1~3ヶ月程度で「異常なだるさが抜けた」「よく眠れる」と感じ、数ヶ月〜年単位でじっくりと、減薬しても尿たんぱくが再燃しにくい穏やかな状態を育てていくケースが多い。
ループス腎炎は、SLEという「全身の病気」の一部として腎臓に炎症が起きている状態です。そのため、腎臓の症状(尿たんぱく、血尿、むくみ)だけでなく、発熱、関節痛、顔の赤い発疹(蝶形紅斑)、強い倦怠感など、全身の症状を伴うことが特徴です。
「IgA腎症」や「ネフローゼ症候群」との違い
同じように尿たんぱくや血尿が出る疾患でも、大元の原因が大きく異なります。
| 疾患名 | 主な症状と特徴 | ループス腎炎との違い・関係性 |
| ループス腎炎 | 若い女性に多い。尿異常に加え、発熱や関節痛などの全身症状がある。 | 原因が「全身性エリテマトーデス(SLE)」という全身の自己免疫疾患である点です。 |
| IgA腎症 | 尿潜血と尿たんぱく。風邪などの後に悪化しやすい。 | 免疫の異常が「腎臓単独」で起きていることが多い疾患です。 |
| ステロイド依存性 ネフローゼ症候群 | 大量のたんぱく尿と激しいむくみ。ステロイドを減らすと再発する。 | ループス腎炎の炎症が強く、大量のたんぱくが漏れ出て「ネフローゼ症候群」の状態を引き起こすこともあります。 |
| 慢性腎臓病(CKD) | クレアチニン値が上昇し、腎機能(eGFR)が落ちている状態。 | ループス腎炎の治療が遅れると、最終的にCKDへと進行してしまいます。 |
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
腎生検でループス腎炎の「クラス(重症度)」が診断されると、ステロイド(プレドニゾロン)の大量投与が開始されます。重症な場合は、免疫抑制剤である「セルセプト(ミコフェノール酸モフェチル)」や「エンドキサン(シクロホスファミド)」、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)などが併用されます。
これらの強力なお薬によって、現在では多くの方が寛解(症状が落ち着いた状態)を迎えられるようになりました。しかし、ステロイドの減量中や、風邪・過労をきっかけに「再燃(再発)」してしまうことが多く、「いつまでこの強い薬と副作用に耐えればいいのか」という行き場のない不安から、自分自身の免疫力を根本から整える漢方アプローチを求めてご来局される方が多くいらっしゃいます。
【薬剤師コラム①】ステロイドの「減薬」を成功させるための土台づくり
担当薬剤師:石川(調剤薬局での勤務経験あり)
「先生の指示通りにプレドニンを減らしているのに、10mgを切ると尿たんぱくがプラスになり、また薬を増やされて振り出しに戻ってしまいます」というご相談を非常によくお受けします。
ステロイドや免疫抑制剤は、暴走している免疫細胞を「強力に押さえつけるフタ」の役割を果たします。フタをしている間は炎症(尿たんぱく)は治まりますが、体の内側で「免疫が暴走しやすい体質(熱や滞り)」そのものが変わっていなければ、薬(フタ)を減らした途端にまた炎症が吹き出してしまうのは当然です。
東洋医学(漢方)の役割は、西洋薬がフタをしてくれている間に、「内側の過剰な熱を冷まし、免疫が暴走しない平和な体内環境(土台)を作っておくこと」です。
漢方でこの土台がしっかりと出来上がっていれば、医師の指導のもとでステロイドを減らしていった際にも、再燃(リバウンド)しにくい状態を目指すことができるのです。
太陽堂の漢方アプローチ|過剰な「熱」を冷まし、「潤い」を補う
東洋医学(漢方)では、ループス腎炎の根本原因を
免疫の過剰な攻撃とステロイドの影響によって体を潤し冷ます冷却水が干上がった「陰虚火旺(いんきょかおう)」
炎症によって腎臓内の微細な血管が詰まった「瘀血・熱毒(おけつ・ねつどく)」
長期の闘病で生命力そのものが低下した「脾腎両虚(ひじんりょうきょ)」
と捉え、病気の活動期か寛解期かに合わせてアプローチを変化させます。
| お悩みのタイプ・時期 | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 【ステロイド服用中・減薬期】 不眠、イライラ、手足のほてり 薬を減らすと微熱が出やすい | 潤いの枯渇と過剰な熱(陰虚火旺) SLE自体の熱と、強力なステロイドの影響で、体内の「陰(潤い)」が極度に不足し、不自然な熱(虚熱)が暴走している状態。 | 【たっぷりと潤いを補給し、熱を冷ます漢方】 体に「陰」を補給してステロイドの副作用(ほてりや不眠など)を和らげ、免疫のバランスを整えて減薬をスムーズにする土台を作ります。 |
| 【活動期・再燃時】 尿たんぱくや血尿が出ている 関節が痛む、顔に赤みがある | 激しい炎症と血流の滞り(熱毒・瘀血) 免疫システムが猛烈に腎臓や関節を攻撃し、局所に激しい熱(炎症)と古い血液の滞り(微小血栓など)を引き起こしている状態。 | 【炎症を鎮め、血流を促す漢方】 体にこもった強力な熱をマイルドに冷まし(清熱解毒)、腎臓の微細な血流を促してフィルターの目詰まりを防ぎます。 |
| 【慢性期・数値安定時】 数値は良いのに極度にだるい 足がむくむ、冷えが強い | 生命力と胃腸の低下(脾腎両虚) 長期間の病気とお薬の負担によって、全身のエネルギーを作る胃腸(脾)と、生命力の源(腎)が大きく消耗している状態。 | 【胃腸と腎を温め、活力を補う漢方】 疲弊した胃腸を優しく立て直し、「腎」にエネルギーを補給することで、感染症に負けない自己免疫力と日々の活力を取り戻します。 |
【薬剤師コラム②】「ムーンフェイス」の辛さと心身一如
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
ループス腎炎は20代〜30代の女性に多いため、ステロイドによる「ムーンフェイス(顔の丸み)」「体重増加」「脱毛」といった副作用は、患者様の心に計り知れないダメージを与えます。「鏡を見るのが辛い」「誰にも会いたくない」と深く思い悩み、うつ状態になってしまう方も少なくありません。
東洋医学には「心身一如(しんしんいちにょ=心と体は繋がっている)」という言葉があります。過度なストレスや悲しみは「気」の巡りを滞らせ、さらに免疫バランスを崩してSLEを悪化させてしまうという悪循環を生みます。
太陽堂の漢方サポートでは、単に腎臓の数値を追うだけでなく、「ぐっすり眠れていますか?」「体がだるくて辛くないですか?」とお話を伺い、副作用による不快な症状を少しでも和らげることを大切にしています。
「漢方を飲んでから、不思議と心がゆったりして、焦らず治療に向き合えるようになりました」とおっしゃる方が多いのは、漢方が『気』を整え、心に安らぎを与えてくれるからです。
この内容以外にも「太陽堂が考える腎臓疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
ループス腎炎のお悩みを和らげる漢方サポートの症例
「薬を減らすと再燃する」「副作用が辛い」と苦しんでいた方が、漢方を取り入れることで「再燃せずに減薬でき、穏やかな日常」を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 30代女性|ステロイド減薬時の「尿たんぱくの再燃」
数年前にループス腎炎と診断され、プレドニンとセルセプトで治療中。プレドニンを10mgから7.5mgに減らそうとすると、決まって尿たんぱくが(++)に再燃してしまい、減薬に失敗することを繰り返していました。「一生この薬をやめられないのか」という絶望感と、慢性的なだるさを抱えてご相談に来られました。
- お悩み: ステロイド減薬の失敗(再燃)、強いだるさ、将来への不安。
- サポート内容: 炎症を抑え込むための冷却水が不足した状態(陰虚火旺)と、血行不良(瘀血)と見立て、体に潤いを補い、腎臓にこもった熱を冷ます漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲み始めてから、夜中の手足のほてりがマシになり、朝起きた時の「鉛のようなだるさ」が少し軽くなってきました。
- 3ヶ月後: 尿たんぱくがマイナスで安定。主治医の判断で、再びプレドニンの減量にチャレンジすることになりました。
- 半年後: 以前は再燃してしまった「7.5mg」の壁を、今回は尿たんぱくマイナスのまま無事にクリアできました。「漢方で体の土台を作っておいたおかげです」と安心され、現在もさらなる減薬を目指して服用を継続されています。
事例② 20代女性|数値は安定しているが「極度の疲労感と不眠」が辛い
プレドニンとプラケニルのおかげでSLEの活動性は落ち着き、腎臓の数値も安定していますが、ステロイドの副作用からか夜全く眠れず、日中は極度の疲労感で仕事に行くのがやっとの状態でした。ムーンフェイスも気になり、心身ともに限界を感じてご来局されました。
- お悩み: 極度の疲労感、不眠、副作用への精神的ストレス、冷え。
- サポート内容: 長期の闘病による生命力と胃腸の低下(脾腎両虚)と、自律神経の過緊張(気滞)と見立て、まずは神経をリラックスさせて睡眠の質を高め、胃腸を温める漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲むとお腹が温まり、夜、途中で目を覚まさずにぐっすりと眠れる日が増えてきました。
- 3ヶ月後: 睡眠がしっかりとれるようになったことで日中の疲労感が劇的に抜け、休日にお出かけを楽しめるまでに体力が回復しました。
- 半年後: 疲労感が抜け、心に余裕が生まれたことで、ムーンフェイスのむくみも少しずつスッキリしてきました。主治医からも「状態がとても良いですね」と褒められ、「自分の体を取り戻せた気がします」と笑顔を取り戻されました。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 腎臓疾患)
どうぞ参考にされて下さい。
ループス腎炎・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
病院で処方されているセルセプトやプレドニンと一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
はい、もちろん併用可能です。
西洋薬で過剰な自己免疫の暴走(自己抗体)を強力に抑え込みながら、並行して漢方薬で「免疫が暴走しにくい穏やかな体質(土台)づくり」を行うのは、ループス腎炎治療において非常に理にかなった理想的なアプローチです。
漢方で体内環境が整ってくれば、医師と相談しながらお薬をスムーズに減薬していくことが期待できます。お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
漢方薬を飲めば、ステロイドを完全にやめる(ゼロにする)ことができますか?
SLEは指定難病であり、完全にステロイドをゼロにできる方もいれば、ごく少量(2〜5mg程度)を維持量として飲み続ける方が再燃を防げて安全なケースもあります。
私たちの目標は「無理にゼロにすること」ではなく、「ムーンフェイスなどの副作用に悩まされることなく、腎臓の機能を守り、以前のような活力ある日常を送れること」です。
漢方はそのための強力なサポートとなります。
漢方薬を飲み始めて、どのくらいで変化を感じられますか?
腎臓の炎症度合いやステロイドの量によりますが、早い方であれば1~3ヶ月程度で「異常なだるさが抜けた」「よく眠れる」「足のむくみがマシになった」といった全身のサイン(体質改善の兆し)を先に感じられる方が多いです。
ステロイドを減らしても尿たんぱくが再燃しない強固な土台が定着するには、数ヶ月〜年単位でじっくりと腰を据えて取り組むことをお勧めしています。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み(自己免疫・腎臓・疲労の不調)
ループス腎炎は、腎臓局所の問題だけでなく、全身の免疫バランスや自律神経、お薬の副作用と深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




