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【薬剤師監修】胃腸が弱く疲れやすい方に。元気を根本から補う漢方「四君子湯」

2026 5/15
ブログ
2026年5月15日
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  3. 【薬剤師監修】胃腸が弱く疲れやすい方に。元気を根本から補う漢方「四君子湯」
和風水彩画調で描かれた漢方薬「四君子湯(しくんしとう)」の解説サムネイル画像。和紙のような質感の背景に、上部には「【薬剤師監修】胃腸が弱く疲れやすい方に。元気を根本から補う。」というキャッチコピーと、中央に大きな文字で「四君子湯」の名称が配置されている。中央には湯気が立ち上る煎じ薬の器があり、その周囲を構成生薬(人参、白朮、茯苓、陳皮、生姜、大棗)のイラストと名称が囲んでいる。下部には「体力が低下し、食欲不振、胃もたれ、だるさのある方に。」と記載されている。
目次

その「抜けない疲れ」、胃腸の弱さが原因かもしれません

「しっかり寝ているはずなのに、朝から体がだるい」
「食欲があまりわかず、脂っこいものを食べるとすぐに胃もたれする」
「顔色が白っぽく、声が小さくなりがち」

太陽堂には、このような「慢性的な疲労感」や「胃腸のデリケートさ」に関するご相談が数多く寄せられます。

東洋医学では、私たちが活動するためのエネルギーを「気(き)」と呼び、この気を作り出す最も重要な工場が「胃腸」であると考えます。つまり、胃腸が弱っていると十分なエネルギーを作り出せず、全身が「気虚(ききょ=エネルギー不足)」の状態に陥ってしまうのです。

今回ご紹介する「四君子湯(しくんしとう)」は、この弱った胃腸(エネルギー工場)の働きを優しく立て直し、体の中から「気」をしっかりと生み出せるようサポートする、非常に大切なベースとなる漢方薬です。


【コラム】薬剤師 石川の視点「西洋薬(胃薬・栄養ドリンク)と漢方の違い」

胃の調子が悪い時、西洋医学では胃酸の分泌を抑える『ガスター(ファモチジン)』や、消化を助ける消化酵素の薬がよく使われます。また、疲れた時は栄養ドリンクやビタミン剤に頼る方も多いですよね。

これらは『今起きている胃の不快感』を素早く抑えたり、『一時的にエネルギーを外から注入する』のには非常に優れています。

一方、漢方の四君子湯は、『そもそも自分の胃腸で、食べたものからしっかり栄養(エネルギー)を作り出せる体づくり』を目指します。西洋薬で辛い症状をしのぎつつ、漢方で『疲れにくい・胃もたれしにくい土台』を作っていくアプローチは、非常に理にかなっているんですよ。


四君子湯とは? 穏やかに寄り添う「4つの生薬」

四君子湯という名前は、配合されている4つの生薬が、まるで「君子(徳が高く、穏やかで立派な人)」のように、体に優しく穏やかに働きかけることに由来しています。

四君子湯を構成する4つの生薬と役割

生薬名東洋医学的なアプローチ期待される役割
人参(ニンジン)胃腸を元気にし、「気」を補う四君子湯の主役です。弱った胃腸の働きを助け、全身のエネルギー不足を内側から底上げします。
白朮(ビャクジュツ)※余分な水をさばき、胃腸を助ける胃腸に溜まった不要な水分を取り除き、消化吸収をスムーズにするサポートをします。(※蒼朮の場合もあります)
茯苓(ブクリョウ)水の巡りを整え、心を落ち着かせる白朮と一緒に働き、チャプチャプとした胃の水分バランスを整え、穏やかなコンディションへ導きます。
甘草(カンゾウ)胃腸を整え、全体を調和させる他の生薬の働きを優しくまとめ上げ、緊張をほぐして胃腸のコンディションを和らげます。

※実際の漢方には、これらに加えて生姜(ショウキョウ)や大棗(タイソウ)が配合され、さらに胃腸を労わる工夫がされているものが多いです。


多くの漢方薬の「ベース(土台)」

四君子湯は、そのまま単独で飲まれることもありますが、実は「エネルギーを補う基本のベース」として、他の様々な漢方薬の土台になっています。

例えば、四君子湯に「陳皮(チンピ)」と「半夏(ハンゲ)」という、吐き気や胃のつかえを和らげる生薬を足すと、有名な「六君子湯(りっくんしとう)」になります。(ストレスや胃のチャプチャプ感が強い方によく用いられます)

また、血と潤いを補う「四物湯(しもつとう)」と合体させると、気と血の両方を強力に補う「八珍湯(はっちんとう)」となり、さらに生薬を足すことで、病後や産後の体力回復をサポートする「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」へと変化します。

四君子湯は、漢方の世界における「元気の源」とも言える存在なのです。


【コラム】薬剤師 前原の視点「漢方とセットで見直したい『食事の摂り方』」

胃腸が弱い『気虚』タイプの方は、せっかく漢方を飲んでも、冷たい飲み物や脂っこい食事ばかりでは、エネルギー工場がうまく機能しません。

四君子湯を飲む際は、『よく噛んで食べる(唾液には消化を助ける働きがあります)』『氷の入った飲み物を控え、温かいものを摂る』といった、胃腸を冷やさない工夫をぜひ一緒に取り入れてみてください。漢方と生活習慣の両輪で、体は少しずつ応えてくれますよ。


四君子湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院の胃薬(胃酸を抑える薬や整腸剤など)と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には併用可能です。病院の胃薬で急性的な不快感をケアしながら、四君子湯で胃腸の根本的な働き(消化吸収の力)をサポートしていく使い方はよく見られます。安全のため、お薬手帳をご用意の上、専門家にご相談ください。

どのくらい飲み続ければ変化を感じられますか?

四君子湯は即効性で症状を抑え込む薬ではなく、体質改善の土台を作る優しいお薬です。そのため、胃腸の調子や疲れやすさの変化を感じるまでには、数週間から数ヶ月単位でじっくりと向き合っていただくことをおすすめしています。

体力がしっかりある人が飲んでも良いですか?

四君子湯は「エネルギーが不足している(気虚)」、「胃腸が弱く疲れやすい」方向けのお薬です。普段から胃腸が丈夫で、体格が良く、熱がこもりやすいタイプ(実証)の方が飲むと、かえって胃がもたれたり、体に合わなかったりすることがあります。ご自身の体質に合うかどうかの見極めが重要です。


まとめ:胃腸から「元気」を作り出せる体へ

「四君子湯」について解説しました。

「君子」のように穏やかに、しかし確実に胃腸の働きを立て直し、私たちが毎日を生きるためのエネルギー(気)を作り出すサポートをしてくれる、非常に頼もしい基本の漢方薬です。

「休日は疲れて寝てばかりいる」
「胃腸が弱くて、食べる楽しみが減ってしまった」

そんなお悩みは、体が「エネルギー工場を休ませて」とサインを出しているのかもしれません。一人で悩んだり、栄養ドリンクに頼り続けたりする前に、ぜひ太陽堂へご相談ください。

東洋医学の知恵を用いて、あなたの胃腸が本来の力を取り戻し、イキイキとした毎日を過ごせるようお手伝いをさせていただきます。

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

薬剤師紹介

「担当薬剤師」 前原 信太郎

「学術発表 実績」 
2017年 2021年 2025年 学術発表

調剤薬局の薬剤師として6年間勤めました。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

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