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生理前・更年期の頭痛に「川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)」|イライラと痛みをスッキリ流す漢方

2026 3/03
ブログ
2026年3月3日
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  3. 生理前・更年期の頭痛に「川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)」|イライラと痛みをスッキリ流す漢方
漢方薬「川芎茶調散」の解説画像。「生理前・更年期のズキズキ頭痛に」「滞った血と気を、お茶の力でスッキリ流す」というテキストと共に、お茶の爽やかな湯気が頭痛を表す赤紫のモヤを吹き飛ばす水彩風のイラストが描かれています。

「生理が近づくと、決まって頭がガンガン痛くなる」
「更年期に入ってから、頭痛の回数が増えて辛い」

女性の体はとてもデリケートです。毎月の生理や更年期など、ホルモンバランスの急激な変化は体にとって大きなストレスとなり、ひどい頭痛を引き起こす原因になります。

「ホルモンの時期だから仕方ない…」と、鎮痛剤で誤魔化していませんか?

実は漢方には、そんな「女性特有のゆらぎ」からくる頭痛を得意とする「川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)」という漢方薬があります。

今回は、女性の頭痛の強い味方となるこの漢方薬について、太陽堂の薬剤師が詳しく解説します。


目次

なぜ「川芎茶調散」がホルモンバランスの頭痛に効くの?

川芎茶調散は、もともとは風邪の引き始めの頭痛などに使われるお薬ですが、実は「血(けつ)」と「気(き)」の巡りを良くする力が非常に強いため、女性の悩みにも最適なのです。

女性の聖薬「川芎(センキュウ)」の力

この漢方薬の主役である生薬「川芎(せんきゅう)」は、古くから当帰芍薬散などの婦人科系の漢方薬には必ずと言っていいほど配合されている重要な生薬です。 川芎には以下の働きがあります。

  • 血の巡りを改善する: ホルモンバランスの乱れによる血行不良(瘀血)を流します。
  • 気を巡らせる: ストレスやPMSによるイライラ(気滞)を発散させます。
  • 痛みを止める: 頭痛に対して強力な鎮痛作用を持っています。

生理前や更年期は、血の巡りが悪くなったり、気が滞って頭に熱がこもったりしがちです。川芎茶調散は、この滞りをスッキリ解消することで頭痛を和らげます。

ストレス・イライラ頭痛(PMS)にも対応

生理前(PMS)や更年期には、「イライラして頭が痛い」「頭が張るような感じがする」といった症状が出ることがあります。

川芎茶調散には、ミント(薄荷:ハッカ)など、香りの良い生薬が多く含まれています。

アロマテラピーのように香りの力で気の巡りを良くし、高ぶった神経を鎮めてくれるため、ストレスからくる緊張型頭痛にも大変効果的です。

【コラム】薬剤師 石川先生の豆知識「実はお茶で飲む漢方!?」

「『茶調散』という名前、不思議に思いませんか?実はこの漢方、昔は『食後に緑茶(清茶)で飲む』のが正式な作法とされていました。

緑茶には、頭に昇った熱をスッと冷まして下げる働きがあります。川芎などで血流を良くしつつ、緑茶の力で頭の熱(痛み)を冷ます。非常に理にかなった、面白い漢方薬なんですよ。」

川芎茶調散が頭痛を改善するメカニズムの図解。気や血が滞って頭に熱がこもり下半身が冷えた状態から、川芎・薄荷(ミント)・緑茶の働きによって巡りが改善し、全身がポカポカ・スッキリするまでの変化を3ステップで表しています。

【チェック表】あなたの頭痛はどの漢方?

頭痛に効く漢方はいくつかあります。ご自身の頭痛のタイプに合わせて使い分けることが重要です。

頭痛のタイプおすすめの漢方特徴・痛みの出方
ストレス・生理前型川芎茶調散おでこ〜側頭部が痛む。イライラや肩こりを伴う。風邪の引き始めにも。
冷え・吐き気型呉茱萸湯
(ごしゅゆとう)
こめかみの痛み。ズキズキと激しく痛み、吐き気や嘔吐を伴う。首や肩がガチガチに冷えている。
天気痛・むくみ型五苓散
(ごれいさん)
雨の前や台風の時に痛む。頭が重だるく、めまいや体のむくみがある。

婦人科系漢方(体質改善)との「合わせ技」も有効

「鎮痛剤を飲む回数を減らしたい」「生理痛と一緒に頭痛もケアしたい」という方には、普段飲んでいる体質改善の漢方薬に、痛い時だけ川芎茶調散を併用するのもおすすめです。

  • 当帰芍薬散(血の不足による冷え・貧血)+ 川芎茶調散
  • 加味逍遙散(PMSのイライラ・のぼせ)+ 川芎茶調散
  • 桂枝茯苓丸(血流悪化による重い生理痛)+ 川芎茶調散

このように、ベースの体質を整えながら頭痛をケアすることで、根本的な解決に繋がります。

当帰芍薬散
加味逍遥散
桂枝茯苓丸

【改善症例】長年の生理頭痛と動悸に悩む40代女性

実際に太陽堂でご相談をお受けし、川芎茶調散を使って改善した例をご紹介します。

【40代前半 女性】15歳から続く生理中の頭痛

お悩み: 15歳くらいから頭痛持ちで、特に生理の時は必ずひどい頭痛が起きる。生理の終わりかけに特に痛みが強くなり、鎮痛剤を手放せない。また、生理中は頭痛だけでなく「動悸」もしてしまい、とても気になるとのことでした。

漢方薬の選定: 生理の終わりかけに悪化すること、動悸がすることから、血の不足とホルモンバランスの乱れ(気の高ぶり)が原因と判断しました。 そこで、以下の2種類を組み合わせてお出ししました。

  1. 加味逍遙散(かみしょうようさん): ホルモンバランスを整え、動悸やイライラを鎮めるベースの薬。
  2. 川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん): 生理中のつらい頭痛をピンポイントで散らす薬。

改善の経過: この2つの漢方薬をしっかり継続していただいた結果、少しずつ鎮痛剤の出番が減っていきました。

そして漢方服用開始から2年半、「完全に頭痛が出なくなった!」とのことで、無事に服用終了(卒業)となりました。現在も体調良く過ごされているとのことです。

【コラム】薬剤師 前原先生の視点「痛み止めからの卒業」

「長年、市販の鎮痛剤(ロキソニンやイブなど)を飲み続けていると、薬が効きにくくなったり、胃腸を荒らしてしまうことがあります。

この方のように、加味逍遙散などで『頭痛が起きにくい体質の土台』を作りながら、川芎茶調散で『痛みを散らす』という合わせ技は、鎮痛剤を手放すための非常に有効なステップです。」


川芎茶調散に関するFAQ(よくある質問)

ロキソニンやイブなどの市販の鎮痛剤と一緒に飲んでもいいですか?

はい、基本的には併用可能です。

痛みが強くて我慢できない時は、市販の痛み止めと一緒に飲んでいただいて構いません。

ただし、最終的な目標は「痛み止めを飲まなくても良い体」を作ることです。漢方を続けることで、徐々に鎮痛剤を飲む回数や量を減らしていくことができます。

本当に「緑茶」で飲まないといけないのですか?

水や白湯(お湯)で飲んでいただいて全く問題ありません。

昔は緑茶で飲むのが良いとされていましたが、現代の製剤は水や白湯でも十分に効果が出るように作られています。もちろん、緑茶と一緒に飲んでいただいても構いません。

いつ飲むのが一番効果的ですか?

頭痛が「来そうだな」と思った時や、痛みの初期に飲むのがおすすめです。

生理前など、頭痛が起きるタイミングが分かっている場合は、その数日前から予防的に飲んでおくと痛みを和らげることができます。


まとめ:女性の「巡り」を整え、頭痛を手放そう

ホルモンバランスの乱れによる頭痛は、ただの痛みではなく、体からの「血や気の巡りが悪くなっていますよ」というサインです。

「川芎茶調散」は、女性にとって大切な血と気の巡りを整え、ズキズキする痛みを和らげてくれる頼もしい漢方薬です。 生理や更年期のたびに頭痛に悩まされている方は、ぜひ選択肢の一つに入れてみてください。

「自分の頭痛がホルモンによるものか、天気痛なのか分からない」 「他の薬との飲み合わせが心配」

という方は、お気軽に太陽堂までご相談ください。女性特有のお悩みに寄り添い、あなたにぴったりの漢方をご提案いたします。

慢性頭痛
薬剤性頭痛
緊張型頭痛
片頭痛
群発頭痛

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

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