
慢性的な「肩の痛み・凝り」の原因とは?
「パソコン作業を続けていると肩が固まる」
「マッサージをしても数日で元に戻ってしまう」
というご相談を、太陽堂でも非常に多く伺います。
首から肩にかけての筋肉は、重い頭や腕を常に支えています。悪い姿勢やストレスで緊張状態が続くと、筋肉が固まり、血管を圧迫します。すると血流が滞り、酸素や栄養が筋肉に届かなくなる……という悪循環(血行不良のループ)に陥ってしまうのです。
この「巡りの悪さ」を放置すると、頭の重だるさや集中力の低下など、全身の不調につながることもあります。早めのケアで、心身ともに軽やかな状態を目指しましょう。
【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬と漢方、どう使い分ける?」
急激な肩の痛みに対して、市販の『ロキソニン』や『ボルタレン』といった鎮痛剤(NSAIDs)、あるいは湿布を使われる方は多いですよね。
西洋薬は『今ある痛み(炎症)』を素早く抑える力が非常に強力です。しかし、痛みの原因が『冷え』や『慢性的な血行不良』にある場合、薬の力が切れると痛みが戻ってしまうことがあります。
漢方は、『なぜ痛みが起きているのか』という原因(体質)にアプローチします。今ある辛い症状は西洋薬で、ぶり返さない体づくりは漢方で、という風に賢く併用するのも一つの手ですよ。
肩・首の痛みに。よく用いられる漢方薬 3選
東洋医学では、肩の痛みを「気・血・水」の巡りの乱れと捉えます。体質や原因に合わせて選ぶのがポイントです。
① 葛根湯(かっこんとう)
風邪のひき始めで有名ですが、実は「肩こりのファーストチョイス」としても知られています。
- 向いている方: 首筋から肩にかけてガチガチに張りがあるタイプ。
- アプローチ: 体を温めて表面の巡りを促し、強張った筋肉の緊張を和らげるサポートをします。
② 二朮湯(にじゅつとう)
特に「腕を上げようとすると痛い」という、いわゆる五十肩・四十肩のタイミングでよく使われます。
- 向いている方: 肩周辺に重だるさや、動かした時の鋭い痛みがあるタイプ。
- アプローチ: 体内の余分な「水分(水毒)」をさばき、関節まわりの巡りをスムーズにします。
③ 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流の滞り(瘀血:おけつ)が原因の不調に使われる代表的な処方です。
- 向いている方: 慢性的な肩こりがあり、血液の巡りの悪さを感じているタイプ。
- アプローチ: 古い血の滞りを流し、全身の血行を整えることで、肩周りの重だるさをケアします。
詳しい説明は各漢方薬のページをご覧になってみて下さい。
【比較表】あなたのタイプはどっち?
| 漢方薬名 | 特徴的なお悩み | 体質・状態の目安 |
| 葛根湯 | 首筋から肩がパンパンに張る | 比較的体力があり、冷えると悪化する |
| 二朮湯 | 肩が上がらない、関節が痛む | 水分の巡りが悪く、重だるい |
| 桂枝茯苓丸 | 慢性的に肩が重く、のぼせや冷えがある | 血の巡りが滞っている(瘀血タイプ) |
※実際の漢方相談では、これらをベースに一人ひとりの体質に合わせて配合を調整します。
【コラム】薬剤師 前原の視点「ライフスタイルと肩の関係」
肩の痛みは、実は寝具(枕の高さ)や冷えも大きく関係しています。特に妊活中の方や更年期世代の女性は、ホルモンバランスの変化で自律神経が乱れ、血管が収縮して肩こりを感じやすくなることもあります。
漢方で内側を整えるのと並行して、湯船にしっかり浸かる、長時間同じ姿勢を避けるといった日常の小さな積み重ねが、結果として改善のスピードを早めてくれますよ。
肩の悩みに関するよくあるご質問(FAQ)
病院で処方されたロキソニンと一緒に飲んでも大丈夫ですか?
基本的には併用可能です。西洋薬で今の痛みを和らげつつ、漢方で『凝りにくい体質』へ導くアプローチは非常に合理的です。不安な場合は、お薬手帳を持って薬剤師にご相談ください。
どのくらいの期間飲めばいいですか?
急性の筋肉の強張り(葛根湯タイプ)なら数日で変化を感じる方もいますが、慢性の肩こりや五十肩の場合は、数ヶ月単位でじっくり巡りを整えていくことをおすすめします。
運動もしたほうがいいですか?
激しい痛みがある時は安静が第一ですが、落ち着いてきたら無理のない範囲で肩甲骨を動かすストレッチを。漢方薬による血行促進と運動による筋肉のポンプ作用は、非常に相性が良いですよ。
太陽堂での改善事例(昭和52年生 女性)
1年ほど前から続く「肩と首の痛み」でご相談に来られた女性のケースです。マッサージに行ってもすぐにぶり返すことに悩まれていました。
太陽堂では、お体の状態を詳しく伺い、筋肉の緊張を和らげる「葛根湯」の成分と、血流を整える「桂枝茯苓丸」の成分をベースに、その方の体質に合わせたオーダーメイドの生薬を調合しました。
服用開始から3ヶ月後には、「肩の重さがなくなり、首もスムーズに回るようになった」と笑顔でご報告をいただき、無事に服用を卒業されました。
まとめ:その肩の重み、内側から軽くしませんか?
肩こりや首の痛みは、単なる筋肉疲労だけでなく、血流不足や水分バランスの乱れ、冷えなどが複雑に絡み合っています。
「いつものことだから」と諦める前に、まずはご自身の「巡り」の状態を知ることから始めてみませんか。
太陽堂では、漢方専門の薬剤師が一人ひとりの体質を丁寧に分析し、あなただけの最適なバランスで漢方薬を調合いたします。
※『肩の痛み相談希望』とお送りいただくとスムーズです。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 椙田 彩純

担当疾患;循環器、身体の痛み
臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。
大学卒業後、病院薬剤師として勤務。
対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。
現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。











