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【薬剤師監修】抜けない暑さの疲れ・だるさに。潤いと元気を補う漢方「清暑益気湯」

2026 5/16
ブログ
2026年5月16日
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  3. 【薬剤師監修】抜けない暑さの疲れ・だるさに。潤いと元気を補う漢方「清暑益気湯」
和紙のような質感の背景を持つ、温かみのある水彩画調の漢方アイキャッチ。中央には温かい湯気が立ち上る煎じ薬の器が配置されている。その上に、大きな黒い筆文字で「清暑益気湯」と書かれている。上部には「【薬剤師監修】抜けない暑さの疲れ・だるさに。潤いと元気を補う漢方。」という小さな文字が、下部には「体力が低下し、食欲不振、下痢、夏バテなどがある方に。」という文字が、それぞれ配置されている。中央の煎じ薬を囲むように、以下の8つの構成生薬が水彩イラストで配置されている。左上から順に、人参(乾燥根)、五味子(乾燥した赤い果実)、陳皮(乾燥したミカンの皮)、甘草(乾燥した棒)、黄柏(乾燥した黄金色の皮)、麦門冬(乾燥した塊根)、当帰(乾燥したスライス)、黄耆(乾燥したスライス)。右下には様式化された星のような光のアイコンが配置されている。全体的に、暑さから解放され、元気を取り戻すような優しい色調と構成。
目次

汗と一緒に「元気」と「潤い」が逃げていませんか?

「冷たいものばかり飲んでしまい、食欲がわかない」
「少し動いただけで、どっと汗をかいてグッタリしてしまう」
「体が熱っぽく、スッキリしないだるさが続いている」

太陽堂には、このような季節特有の「バテ」や、長引く疲労感に関するご相談が数多く寄せられます。

東洋医学では、大量の汗をかくと、水分だけでなく私たちが活動するための「気(エネルギー)」も一緒に流れ出てしまうと考えます。つまり、エネルギー不足(気虚)と潤い不足(陰虚)が同時に起きている、非常に過酷な状態なのです。

今回ご紹介する「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」は、その名の通り「暑さによる熱をスッキリ(清)させ、気(エネルギー)を益す」漢方薬。乾いた体に潤いを与えながら、胃腸の働きを助けて元気を底上げするサポートをしてくれます。


【コラム】薬剤師 石川の視点「西洋のアプローチ(ロキソニンや点滴)と漢方の違い」

暑さで頭痛がしたり、夏風邪で熱が出たりした時、病院では『ロキソニン(ロキソプロフェン)』や『カロナール』といった西洋の鎮痛解熱剤がよく処方されます。また、著しい疲労にはビタミン点滴や、栄養ドリンク(エナジードリンク)に頼る方も多いですよね。

これら西洋のアプローチは、『今ある痛みや熱を素早く抑え込む』『外から強制的にエネルギーを注入する』という点で非常に優秀です。

一方で、漢方の清暑益気湯は、『ダメージを受けた胃腸を優しく立て直し、自分の体で栄養と潤いを作り出せる土台を取り戻す』ことを目指します。ロキソニン等で急場をしのぎつつ、漢方で『バテにくい体質』をコツコツと養っていく併用スタイルは、体への負担も少なく大変おすすめです。


清暑益気湯とは? 元気と潤いを補う生薬のチームワーク

清暑益気湯には、胃腸を元気にする生薬、潤いを保つ生薬、そして体にこもった微細な熱を冷ます生薬がバランス良く配合されています。

清暑益気湯を構成する代表的な生薬と役割

グループ配合されている生薬期待されるアプローチ
元気を補う(補気)人参(ニンジン)、黄耆(オウギ)暑さで弱った胃腸の働きを優しく助け、全身のエネルギー(気)を内側から底上げします。
潤いを保つ(生津)麦門冬(バクモンドウ)、五味子(ゴミシ)乾いた体に潤いを与え、ダラダラと出すぎる汗を引き締めて、水分の流出を穏やかに防ぎます。
こもった熱を冷ます黄柏(オウバク)体の奥にこもってしまった微細な熱や、だるさの原因となる炎症のサインを優しくクールダウンさせます。

※実際の漢方薬には、これらに加えて当帰(トウキ)や陳皮(チンピ)など、巡りを整える生薬も含まれており、全体で調和をとっています。


【コラム】薬剤師 前原の視点「有名な『補中益気湯』との使い分け」

『疲れの漢方』というと、以前ご紹介した『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』を思い浮かべる方も多いかもしれません。どちらも胃腸を助けて元気を補うお薬ですが、得意分野が違います。

補中益気湯は、一年を通して『とにかく胃腸が弱く、エネルギーが足りない時』のベースケアに。

一方で清暑益気湯は、それに加えて『大量の汗で潤いが不足している時』や『体に熱がこもって火照る時』に特に適しています。季節やその時の体調に合わせて、漢方家が微調整を行っていきます。


清暑益気湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院の胃薬や、頭痛でロキソニンを飲んでいますが、一緒に飲めますか?

基本的には併用可能です。

西洋の胃薬で胃酸をコントロールしたり、ロキソニンで痛みを和らげたりしながら、清暑益気湯で全身の「気」と「潤い」の根本的なベースを立て直していく使い方はよく見られます。

安全のため、お薬手帳をご用意の上、事前に専門家へご相談ください。

「夏」以外に飲んでも良いのでしょうか?

名前に「暑」とついていますが、夏限定のお薬ではありません。

例えば、冬場の暖房が効きすぎた部屋で汗をかいてのぼせてしまった時や、ホットヨガやサウナの後に強い疲労感と乾燥を感じる時など、「熱気と汗によって消耗した状態」であれば季節を問わず用いられます。

エナジードリンクのように、飲んで直ぐに元気が出ますか?

カフェインが多く含まれる栄養ドリンクのような、飲んで数十分で頭がシャキッとするような強制的な即効性はありません。

清暑益気湯は、細胞の隅々に潤いを届け、自らの胃腸でエネルギーを作り出せるように「土台から修復する」お薬です。


まとめ:乾いた体に潤いと活力をチャージして、健やかな毎日へ

「清暑益気湯」について解説しました。

汗と一緒に流れ出てしまった「エネルギー」と「潤い」を優しく補い、体にこもった嫌な熱をスッキリさせてくれる、消耗した体にとってまさに「オアシス」のような漢方薬です。

「しっかり休んでいるはずなのに、体が重だるい」
「食欲が戻らず、冷たい飲み物ばかり欲してしまう」

そんな深いお悩みは、体が「潤いとエネルギーをチャージして」とサインを出しているのかもしれません。一人で栄養ドリンクに頼り続ける前に、ぜひ太陽堂へご相談ください。東洋医学の知恵を用いて、あなたの胃腸が本来の力を取り戻し、イキイキとした毎日を過ごせるようお手伝いをさせていただきます。

関連ページ

胃腸疾患
補中益気湯
機能性ディスペプシア(胃腸虚弱・食欲不振)

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

太陽堂について詳しく見る

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所在地:〒160-0005  東京都新宿区愛住町19-16富士ビル4F

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