
「健康診断の腹部エコーで、膵臓に影があると言われた」
「精密検査(MRIなど)の結果、『膵嚢胞(すいのうほう)』が見つかり、半年後の経過観察になった」
自覚症状が全くないのに、突然「膵臓に異常がある」と告げられると、目の前が真っ暗になるような不安に襲われますよね。病院で「今は手術の必要はないから、様子を見ましょう」と言われても、「次の検査までに悪化したらどうしよう」と毎日ハラハラして過ごしている方は少なくありません。
この記事では、新宿の漢方薬局「太陽堂」が、膵嚢胞やIPMNで「経過観察」となった皆様へ向けて、ただ不安なまま待つのではなく、今からできる体を整えるための漢方アプローチを解説します。
【この記事の結論:膵嚢胞・IPMNと言われた時の対策と漢方ケア】
- 現状の悩み: 健康診断や人間ドックで膵嚢胞が見つかり、「経過観察」と言われて毎日が不安。
- 西洋医学の視点: 多くの嚢胞は良性だが、一部(IPMNなど)は将来的に変化する可能性があるため、定期的なエコー、MRI、血液検査(腫瘍マーカー)などで見守るのが基本方針。
- 漢方の視点: 嚢胞を、体内の水はけが悪くなりドロドロになった「痰湿(たんしつ)」の停滞と捉える。
- 解決へのアプローチ: 不安を抱えたまま何もしないのではなく、漢方で水分代謝や胃腸(脾)の働きを整え、体質を根本からサポートする(未病を防ぐ)ケアを行う。
※経過観察中の不安なお悩みに対する、太陽堂の具体的な漢方アプローチについては、こちらの【膵嚢胞・IPMNを漢方でサポートする根本改善ページ】もあわせてご覧ください。
なぜ「様子を見ましょう(経過観察)」と言われるのか?
膵臓にできる水風船のような袋を総称して「膵嚢胞」と呼びます。近年はエコーやMRIなどの検査技術が向上したため、健康診断で偶然見つかるケースが非常に増えています。
その中には、良性のただの液体の溜まりである場合もあれば、「IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)」と呼ばれる、将来的に悪化するリスクを秘めたタイプも存在します。
しかし、見つかった時点ですぐに手術が必要になるケースは少なく、多くの場合、大きさや形が急激に変化しないかを確認するために、3ヶ月から半年に1回のペースで定期検査を行う「経過観察」となります。
西洋医学においては、今の段階で強い薬を使ったり手術をしたりする方が体への負担(リスク)が大きいため、「待つこと」が最善の選択とされます。しかし、患者様にとっては「爆弾を抱えたまま何もできない」という非常にストレスの溜まる期間になってしまうのが実情です。
【太陽堂コラム】漢方で紐解く「何もしない」からの脱却
ここで、太陽堂の薬剤師2名に、東洋医学(漢方)の視点から膵嚢胞へのアプローチについて解説していただきましょう。今回は林先生と石川先生にお話を伺いました。
【薬剤師コラム①】不安とストレスが巡りを悪化させる
担当薬剤師:林(調剤薬局での勤務経験あり)
『経過観察と言われたが、不安で眠れない』というご相談を日々お受けします。
実は、漢方において過度なストレスや思い悩みは、自律神経(肝)や胃腸(脾)の働きを低下させ、気や血の巡りを滞らせる大きな原因となります。
西洋医学では『今は治療の対象ではない』と判断されても、漢方ではこれを『未病(みびょう:病気に向かっている手前の状態)』と捉えます。ただ待つのではなく、体を整えるアプローチを始める絶好のタイミングなのです。
【薬剤師コラム②】「痰湿(たんしつ)」を溜め込まない体づくり
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
漢方では、体内にできた不要な水分の溜まり(嚢胞など)を、水はけが悪くなってドロドロになった『痰湿(たんしつ)』が停滞している状態と考えます。
この痰湿を生み出すのは、冷たいものの摂りすぎや胃腸の冷えです。漢方で胃腸の働きを温めて高め、余分な水分をサラサラと流し出すサポートをすることで、体に負担をかけない自然な巡りを取り戻していくことを目指します。
次の検査まで不安を手放す!毎日の養生法「OK・NG」
「何かできることはないか」と焦って極端な食事制限などをする前に、まずは膵臓や胃腸に負担をかけない基本の養生を心がけましょう。
| チェック項目 | NGな習慣(痰湿を溜めやすい) | 漢方流・OKな習慣(巡りをサポートする) |
| 飲み物 | 冷蔵庫で冷やした水、氷入りのジュース | 常温の水、白湯、温かいお茶で内臓を冷やさない |
| 食事の内容 | 脂っこい肉料理、過度なアルコール、甘いもの | 消化に良い和食中心、腹七分目で胃腸(脾)を労わる |
| ストレス対策 | ネットで病気の情報を一日中検索して落ち込む | 軽い散歩や深呼吸で「気」を巡らせ、リラックスする |
| 痛みへの対処 | 自己判断でロキソニンなどを飲み続ける | みぞおちや背中に強い痛みが出た場合は、我慢せず早急に受診する |
※膵嚢胞自体は無症状であることがほとんどです。もし経過観察中に、みぞおちや背中の強い痛みを感じた場合、それは嚢胞とは別に、膵臓の炎症(急性膵炎・慢性膵炎)が起きているサインかもしれません。痛み止めでごまかさず、すぐに主治医にご相談ください。
4. よくある質問(FAQ)
漢方で膵嚢胞やIPMNは消えたり小さくなったりしますか?
漢方薬は、特定のしこりや嚢胞を「直接的に攻撃して消し去る」という西洋薬のような働きをするものではありません。
私たちが目指すのは、胃腸の働きを整え、水分の代謝(痰湿)を改善することで、体全体のバランスを底上げすることです。
結果として、ご自身が本来持っている免疫力や防衛力がサポートされ、悪化しにくい体質づくり(未病のケア)に繋がります。
経過観察中に他の病院にかかった時、ロキソニンなどの鎮痛剤を処方されました。飲んでも膵臓に影響はないですか?
一般的な頭痛や関節痛などで短期間服用する分には、すぐに膵臓へ悪影響が出るわけではありません。
しかし、ロキソニン等のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、胃腸に負担をかけることがあります。
胃腸(脾)が弱ると漢方の観点では水はけが悪くなる原因にもなるため、服用については医師や薬剤師に相談し、必要最小限にとどめるのが安心です。
良性の膵嚢胞と言われましたが、それでも漢方相談は可能ですか?
もちろんです。
良性であっても、「嚢胞ができやすい体質」であることには変わりありません。また、経過観察という状況そのものが大きな精神的ストレスになります。
体を内側から整えることで、次の検査までの半年間を、少しでも前向きに安心して過ごせるようサポートさせていただきます。
まとめ:「待つだけの不安」から「今できるケア」へ
健康診断で膵嚢胞が見つかり、「様子を見ましょう」と言われた時の不安は計り知れません。
しかし、西洋医学では「何もしない期間」であっても、漢方の視点から見れば「これ以上体に負担をかけないための、大切な準備期間」です。
毎日ネットの情報を検索して不安を膨らませるのではなく、そのエネルギーを「体を温める」「胃腸を労わる」といったプラスの養生に向けてみませんか?
「次の検査まで、ただ待っているのが精神的に辛い」
「自分に合った、負担の少ない体質改善の方法を知りたい」
とお悩みの方は、一人で抱え込まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へご相談ください。
現在の体質や生活習慣を丁寧にお伺いし、あなたに最適な漢方で、心と体を健やかに保つお手伝いをいたします。
【ご相談をご希望の方へ】
経過観察の不安や、水分代謝を整える具体的な漢方アプローチについては、こちらの【膵嚢胞・IPMNを漢方でサポートする根本改善ページ】にて詳しく解説しております。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。










