
繰り返す顔の赤みやポツポツ。その原因は「上にこもった熱」かも?
「おでこや頬に、赤いポツポツとした肌のトラブルが繰り返し出やすい」
「顔がほてりやすく、全体的な赤みが目立って気になっている」
「皮膚科でもらった塗り薬でいったん落ち着いても、また同じ場所でゆらいでしまう」
太陽堂には、このような「なかなかスッキリしない顔の肌トラブル」に関するご相談が数多く寄せられます。特に思春期から20代にかけての若い方や、比較的体力がある方にとって、顔の目立つ部分のゆらぎは、毎日の気分まで沈ませてしまう大きなお悩みです。
東洋医学(漢方)の視点で見ると、こうしたお悩みの根本には、食生活の乱れやストレスによって生まれた余分な「熱」が、風船のように顔まで上がり、出口を失ってこもってしまっている状態が隠れていると考えます。
今回は、このように「顔にこもった熱」タイプの肌悩みに昔から使われてきた漢方薬「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」について、似た漢方との使い分けを含めて薬剤師が詳しく解説いたします。
【太陽堂が解説する「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」の特徴とサポート】
- 漢方薬の主な働き: 清上防風湯は、顔や頭など体の上部にこもってしまった余分な「熱」を優しく冷まし、滞ったものを外へスムーズに発散させる働きが得意な漢方薬です。
- 適した体質・サイン: おでこや頬の赤いポツポツとした肌のゆらぎ、顔のほてりや強い赤みといった、首から上の「熱」のサインが目立つ、比較的体力のある体質の方に向いています。
- 太陽堂でのサポート: この清上防風湯をベースにしつつ、お一人おひとりの体質や日々の生活習慣に合わせて生薬のバランスを細かく調整し、根本的な体質からの見直しをサポートします。
【コラム】薬剤師 林の視点「皮膚科のお薬(塗り薬・抗生物質など)と漢方のアプローチの違い」
「赤いポツポツとした肌のゆらぎで皮膚科を受診すると、毛穴の詰まりを防ぐ『過酸化ベンゾイル(ベピオなど)』や『アダパレン(ディフェリンなど)』といった塗り薬、あるいは原因菌を抑える『抗生物質の飲み薬・塗り薬(ダラシンなど)』が処方されることが一般的です。これらのお薬は、今まさに起きている外側のトラブルをスピーディにコントロールするために非常に優れています。
しかし、『なぜ何度も同じ場所に熱がこもり、トラブルを繰り返してしまうのか』という根本の部分に目を向けると、体質的な『熱の生み出しやすさ』や『発散の巡りの悪さ』が背景にあることが多々あります。
病院のお薬で外側からしっかりサインを抑えつつ、漢方で『内側から余分な熱を冷まし、トラブルが起きにくい土台』を育てていく併用スタイルは、いつまでも続くもぐらたたきのような状態から抜け出したい方に大変おすすめです。」
清上防風湯とは?「顔の熱」を冷まして発散する設計
東洋医学では、熱は「上へのぼる性質」があると考えます。暖かい空気が上にいくのと同じように、体の中で生まれた余分な熱は、首から上(顔や頭)へと昇っていきます。それがうまく発散されずに出口を失うと、赤いポツポツや、ほてり、強い赤みとして現れてしまいます。
清上防風湯は、その名の通り「上を清める(顔の熱を冷ます)」ための漢方薬です。構成されている生薬は、大きく2つのグループに分かれて見事なチームワークを発揮します。
1. こもった熱を強力に冷ますグループ(清熱)
代表的な生薬:黄連(オウレン)、黄芩(オウゴン)、山梔子(サンシシ)など
顔にこもってしまった熱の「火元」をしっかりと鎮め、赤みやほてりのサインをクールダウンさせます。
2. 発散して外へ追い出すグループ(発表)
代表的な生薬:防風(ボウフウ)、荊芥(ケイガイ)、薄荷(ハッカ)など
熱をただ冷ますだけでなく、名前の由来にもなっている防風を中心に、こもった熱に出口を作り、風を通すように外へスーッと追い出します。薄荷(ミント)のスーッとする清涼感も、この発散を助けてくれます。
「冷やす」と「出す」を同時に行うため、エネルギーが満ち溢れて熱がこもりやすい、若い方の肌質と非常に相性が良い組み立てになっています。
【比較表】肌の漢方の使い分けサイン
肌のゆらぎに用いられる漢方薬として、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)なども非常に有名です。ご自身のサインに合わせて、どの漢方薬が適しているかを見極めることが大切です。
| その方の状態・サイン | 選ばれることが多い漢方薬 |
| 若い方の赤いポツポツ・顔のほてりが中心。 体力がある | 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう) ※上半身の熱を冷まし、発散させるのが得意です |
| 化膿しやすい・ジュクジュクした湿感が中心。 初期の肌トラブル | 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) ※水っぽさを乾かし、毒素の排出を助けます |
| 肌が浅黒く見え、肌・鼻・喉の不快感を繰り返す体質 | 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) ※長引く体質的な熱のこもりに向いています |
| 長期化しており、膿(うみ)を持ちやすい | 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう) ※上記のお薬と併せてお出しすることが多いです |
表に出てきた漢方薬のうち、くわしい解説があるものはこちらです。
【コラム】薬剤師 前原の視点「若い方の肌と、大人の肌のゆらぎの違い」
「太陽堂の店頭では、10代〜20代くらいの若い方の『赤いポツポツとした肌のゆらぎ』に、この清上防風湯を選ぶことが多くあります。若い方はもともと生命力にあふれ、体力があるため、どうしても『熱がこもりやすい』からです。まさにこの漢方の設計にぴったりの体質と言えます。
逆に、30代以降の『大人の繰り返す肌のゆらぎ(フェイスラインのポツポツなど)』や、『乾燥を伴うカサカサとした肌荒れ』には、全く別の組み立て(栄養を補う当帰飲子や、ホルモンバランスを整える桂枝茯苓丸など)を考えます。
『肌のトラブル=清上防風湯』と一つに決めつけないことが、ご自身の肌を美しく保つための遠回りに見えて一番の近道です。」
漢方と一緒に見直したい「食事と熱」の関係
【コラム】薬剤師 林の視点「顔の熱と食べ物のアドバイス」
「顔に熱がこもりやすい方には、漢方薬をお渡しするだけでなく、熱のもとになる食べ物を少し控えていただくようお伝えしています。
具体的には、揚げ物・スナック菓子・チョコレート・香辛料の効いた辛いものなどです。これらは東洋医学で『熱を生み出しやすい食材』とされ、こもった熱にさらに薪をくべるような状態になってしまいます。
反対に、トマトやきゅうり、ナスのような『体の熱を優しく冷ますお野菜』は強い味方になります。漢方で内側から熱を冷ましながら、入口である毎日の食事も見直す——この両輪で進めていくと、肌の変化をより実感しやすくなりますよ。」
清上防風湯についてのよくあるご質問(FAQ)
皮膚科の塗り薬(ベピオゲルやダラシンなど)と一緒に使えますか?
はい、基本的には併用できるケースが多いです。林のコラムにもあったように、塗り薬が『外側から今あるサインを抑え込む』役割を果たし、漢方薬が『内側の熱がこもる体質に働きかける』という、とても良い役割分担になります。安全のため、使用中のお薬・お薬手帳をお持ちのうえ、ご相談ください。
胃腸が弱いのですが、飲んでも大丈夫ですか?
清上防風湯には、黄連や黄芩といった「熱を強力に冷やす」生薬がしっかり入っています。そのため、もともと胃腸が弱く、冷たいものを飲むとすぐにお腹がゆるくなるような方が飲むと、胃もたれや下痢を感じることがあります。太陽堂では、事前にお客様の胃腸の強さをしっかりとうかがい、胃をいたわる生薬を加えたり、量を調整したりしてお作りしています。
どのくらいで変化を感じられますか?
お肌はターンオーバー(生まれ変わり)に時間がかかるため、数日飲んでパッと綺麗になるというよりは、1〜3ヶ月を目安にじっくり取り組んでいただくことが多いです。(※感じ方や必要な期間には個人差があります)。定期的に肌や体調の変化を確認しながら、その時々に一番合う中身へと調整していきます。
まとめ:赤いポツポツは「顔の熱」のサイン
「顔のほてりや赤い肌トラブルをサポートする清上防風湯」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 若い方の赤いポツポツやほてりは、「上にこもった余分な熱」が原因かも
- 清上防風湯は、顔の熱を強力に冷まして、外へ発散させるのが得意
- 大人の乾燥を伴う肌のゆらぎには、別の漢方(栄養を補うもの等)が必要になる
「塗り薬だけでは繰り返してしまう」「顔の赤みがずっと引かなくてメイクを楽しめない」というお悩みを一人で抱え込まずに、ぜひお気軽に太陽堂へご相談ください。
あなたのお身体と肌のサインを丁寧に読み解き、一番適したオーダーメイドの漢方で、内側からスーッと涼やかに、健やかな肌を保てる身体づくりのサポートをさせていただきます。
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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
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特徴その3.
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記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。















