
「外出する時は、トラベルミンやメリスロンを持っていないと不安でたまらない」
「毎日めまい薬を飲んでいるけれど、最近あまり効かなくなってきた気がする…」
「いつまでこの薬を飲み続ければいいの?副作用や依存も心配…」
めまいの不安から、毎日お薬を「お守り」のように持ち歩いている方は少なくありません。
辛い症状をパッと抑えてくれるお薬は、日常生活を送る上でとても頼りになる存在です。しかし、その一方で「一生飲み続けるのではないか」という漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
新宿の漢方薬局「太陽堂」が、病院のめまい薬の役割を正しく理解し、お薬に頼らなくても「めまいを起こさない体」を育てるための漢方アプローチについて解説します。
病院のめまい薬(メリスロン・トラベルミン等)の役割と限界
まずは、皆さんがよく飲まれている「めまい薬」が、体の中でどのような働きをしているのかを知ることが大切です。
■ 代表的なめまい薬の働き
- メリスロン(ベタヒスチン): 内耳(耳の奥)や脳の血管を広げて血流を良くし、めまいを改善します。
- トラベルミン(ジフェンヒドラミンなど): 本来は乗り物酔いの薬ですが、自律神経の興奮を抑えたり、吐き気を鎮めたりする働きがあるため、めまいにもよく処方されます。
- セファドール(ジフェニドール): 乱れた平衡感覚(バランス感覚)の神経の働きを調整します。
これらのお薬は、「今起きている症状を鎮める(対症療法)」という点において非常に優れています。 しかし、「なぜ耳の血流が悪くなったのか」「なぜ自律神経が興奮しやすいのか」という根本的な原因(体質)を治すお薬ではありません。
そのため、お薬の成分が体から抜けると、また元のめまいを起こしやすい状態に戻ってしまい、「薬が手放せない」「飲んでも繰り返す」という状況に陥りやすいのです。
【薬剤師コラム①】薬を急にやめる必要はありません
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
「薬に頼りたくないから」と、辛いめまいを気合で我慢したり、自己判断で急にお薬をピタッとやめてしまう方がいらっしゃいますが、これはおすすめしません。
めまいの恐怖やストレスは自律神経をさらに乱し、症状を悪化させる原因になります。辛い時は無理せずお薬の力を借りて、「まずは日常を穏やかに過ごすこと」を優先してください。漢方の体質改善は、西洋薬と上手に付き合いながら、少しずつ「薬の出番を減らしていく」ことを目指します。
比較表:めまい薬と漢方薬のアプローチの違い
西洋薬と漢方薬、それぞれの得意分野を知ることで、より効率的にめまいを克服する道筋が見えてきます。
| 比較ポイント | 西洋薬(メリスロン・トラベルミン等) | 漢方薬 |
| 主な目的 | 今ある辛い症状を「抑える・鎮める」 | 症状を起こしにくい体質に「育てる」 |
| 作用のスピード | 比較的早い(飲んで数十分〜数時間) | じっくり(数週間〜数ヶ月かけて整える) |
| 根本原因へのアプローチ | 血液の流れや神経伝達を一時的に調整する | 胃腸の働き、ストレス、水はけの悪さを改善する |
| 長期的なゴール | 症状が出た時に頼れる「お守り」 | 薬自体が必要なくなる「卒業」 |
なぜ薬が必要な体になっているの?漢方で見立てる3つの原因
漢方では、めまい薬が手放せない背景には、体の内側に「めまいの種」がくすぶり続けていると考えます。主に以下の3つの体質が大きく関わっています。
- 水毒(すいどく):体内の「水はけ」が悪い
耳の奥(内耳)に余分な水分がチャプチャプと溜まっている状態です。雨の日や低気圧が近づくとめまいが悪化しやすく、メリスロンなどを飲んでも、根本の「水はけ」が改善されない限り繰り返してしまいます。 - 気滞(きたい):ストレスで「気」が詰まっている
日常のプレッシャーや「また回るかも」という不安から、常に体が緊張している状態です。
自律神経が過敏になり、少しの刺激でフワフワ・クラクラを引き起こします。
トラベルミンで一時的に神経を鎮めても、ストレスの根源や緊張しやすい体質がそのままでは再発しやすくなります。 - 気血両虚(きけつりょうきょ):体を支える「エネルギー・栄養」不足
胃腸が弱く、食べ物から十分なエネルギー(気)や栄養(血)を作れない状態です。
脳や耳に十分な栄養が届かないため、常に車酔いのようなフワフワ感を感じます。
お薬を手放すための第一歩!今日からできる養生法
めまい薬を減らしていくためには、日常の生活習慣で「めまいの種」を大きくしないことが重要です。
| 見直しポイント | めまいを長引かせるNGな習慣 | 体質を整えるOKな習慣 |
| 水分の摂り方 | 喉が渇いていないのに水を大量に飲む 「水毒」を悪化させ、耳の奥に水が溜まる原因になります。 | 温かい飲み物を、こまめに少しずつ飲む 胃腸を冷やさず、体の「水はけ」を良くすることを意識しましょう。 |
| お守り薬との付き合い方 | 「怖いから」と症状がないのに予防で飲む 薬への心理的な依存が強くなり、手放すのが難しくなります。 | 「お守り」として持ち歩き、辛い時だけ飲む 「持っているから大丈夫」という安心感に変えていきましょう。 |
| 休息のとり方 | めまいがしても無理をして働き続ける エネルギー(気)が枯渇し、慢性的なフワフワめまいに繋がります。 | 「疲れたな」と思う前に5分だけ目を閉じる 情報を遮断して脳を休めることで、自律神経の過緊張を防ぎます。 |
【薬剤師コラム②】ゴールは「お薬を飲み忘れる日」を作ること
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
めまいのお薬を手放す過程は、決して「今日からゼロにする!」というスパルタなものではありません。
漢方で体の土台を整えていくと、
「あれ?今日はそういえば薬を飲まなくても平気だった」
「気づいたらポーチの薬が減っていない」という日が増えていきます。この「飲み忘れ」こそが、体質改善がうまくいっている最大のサインです。焦らず、少しずつ成功体験を積み重ねていきましょう。
めまい薬と漢方に関するよくある質問(FAQ)
病院のめまい薬(メリスロンなど)と漢方薬は一緒に飲んでも大丈夫ですか?
はい、基本的には併用可能です。
西洋薬で辛い症状をコントロールしながら、漢方薬で根本的な体質(水はけや気の巡りなど)を整えていくのは、非常に理にかなったアプローチです。
併用の際は、念のためお薬手帳をお見せいただくなど、薬剤師にご相談ください。
トラベルミンを毎日飲んでいますが、漢方薬に切り替えるにはどうすればいいですか?
急に漢方薬だけにするのではなく、まずはトラベルミンと漢方薬を併用してスタートします。
漢方薬が効いてきて、「めまいが起こる頻度」や「めまいの強さ」が減ってきたら、医師と相談しながらトラベルミンを飲む回数を少しずつ減らしていくのが安全で確実なステップです。
漢方薬を飲めば、一生めまいが起こらなくなりますか?
人間である以上、極度の疲労や強いストレスがかかれば不調は起こり得ます。
しかし、漢方で体質が整うと「めまいが起きてもすぐに回復できる力」や「めまいを起こす手前で自分でブレーキをかけられる力」が身につきます。これが本当の意味での「根本改善」です。
まとめ:もう「お守り」に頼らない、安心できる毎日へ
「この薬がなくなったら、またあの恐ろしいめまいが襲ってくるかもしれない…」
常に薬の残量を気にしながら過ごす毎日は、精神的にも非常に窮屈で辛いものだったと思います。
病院のめまい薬は、あくまで「一時的な避難所」です。ずっとそこに留まるのではなく、漢方の力を借りてご自身の体という「家」を丈夫に立て直し、安心できる居場所を取り戻しませんか?
「薬の量を減らしたい」「一生飲み続ける不安から解放されたい」とお悩みの方は、ぜひ新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。私たちが、あなたの体質を丁寧に見極め、めまい薬に頼らない、自信に満ちた毎日への道のりを全力でサポートいたします。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。















