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「肺に影があります」と言われたら。不安なままにしないための漢方の考え方

2026 8/13
ブログ-喘息・肺疾患(呼吸器疾患)
2026年8月12日2026年8月13日
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  4. 「肺に影があります」と言われたら。不安なままにしないための漢方の考え方
水彩画風のインフォグラフィック。中央上部に「『肺に影があります』と言われたら」と「不安なままにしないための」というタイトルが書かれています。 画面左側には、50代の女性が「精密検査」「肺野に影」と書かれた健康診断結果の書類とスマートフォンを持ち、不安げな表情で暗い雲に囲まれています。 中央下部には、「漢方の考え方」と書かれた札と共に、朝鮮人参、柴胡、紫蘇の葉などの生薬が置かれています。 画面右側には、60代の男性が穏やかな表情で湯呑みを持ち、健康な肺のイラストと山並みを背景に座っています。その下に「体質ケアで呼吸を整える 検査結果との向き合い方」と書かれています。

「健康診断で『肺に影があります』と言われ、頭が真っ白になった」

「精密検査の結果、聞いたこともない病名を告げられた」

「『経過観察でいいでしょう』と言われたけれど、何もしないのがかえって不安」

太陽堂には、呼吸器のご相談が数多く寄せられます。そのお話をうかがっていると、多くの方の不安が「健診やCTで見つかった、肺の影」から始まっています。

今回は、「影」と言われたときの考え方と、診断がついたあと・経過観察の間に漢方でできることについて、薬剤師の視点から解説いたします。

目次

【この記事の結論:「肺の影と言われた不安」に対する漢方の考え方】

  • 影・症状の正体: 西洋医学では画像上の影(感染症や炎症の痕など)と捉えますが、漢方では「肺の潤い不足(陰虚)」や「呼吸器の防衛力(気)の低下」による組織のもろさが根本原因と考えます。
  • 漢方の解決策: 影の濃淡そのものに振り回されるのではなく、肺をしっかり潤して抵抗力を高め、咳や痰が出にくい「悪化しにくい体質」へ根本から整えていきます。
  • 対象となる主な疾患: 肺MAC症(非結核性抗酸菌症)、気管支拡張症、間質性肺炎、サルコイドーシス(いずれもレントゲンやCTで影が指摘されやすい疾患)

【まず大前提】影の正体を確かめる精密検査は、必ず受けてください

「影」という言葉から、多くの方が一番怖い病気を想像してしまいます。しかし実際には、影の正体はさまざまです。

大前提として、影の正体を確かめる精密検査は、必ず病院で受けてください。

正体を確かめることは病院にしかできませんし、正体が分かってはじめて、どのような予防やケアが有効かが決まります。

精密検査で確認すると、太陽堂にご相談の多い呼吸器疾患では、次のような病名が見つかることが多くあります。

病名特徴
肺MAC症(非結核性抗酸菌症)中高年の女性に多く、咳・痰・血痰など。気管支拡張症とほぼ併発していることが多い病気です。太陽堂で最もご相談の多い呼吸器疾患です。
気管支拡張症気管支が広がったまま戻らなくなり、痰や血痰が出やすくなります。
間質性肺炎乾いた咳と、体を動かしたときの息切れが特徴です。
サルコイドーシスなど「経過観察」となることの多い病気です。そのほか、過去の肺炎の痕が影として残っていることもあります。
肺MAC症
気管支拡張症
間質性肺炎
サルコイドーシス

太陽堂における呼吸器サポートの全体像や基礎知識は、こちらの総合ページで詳しくご紹介しています。

喘息・肺疾患(呼吸器疾患) 漢方の太陽堂 | 新宿の漢方薬局【太陽堂】
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新宿の漢方薬局【太陽堂】

【薬剤師コラム①】「影」そのものを、恐れすぎなくて大丈夫

担当薬剤師:林

「影があると言われた」という段階でご相談に来られる方もいますが、多いのは精密検査で診断がついたあとです。太陽堂で一番多いのは肺MAC症で、気管支拡張症とほぼ併発している方がほとんどですね。

意外に思われるかもしれませんが、私は「影そのものは、そんなに気に病まなくて大丈夫ですよ」とお伝えすることがあります。肺炎や結核がそうであるように、肺の病気には症状が落ち着いたあとも痕(あと)として影が残るものが多くあるからです。

影の濃い・薄いに一喜一憂するよりも、いまある咳や痰を和らげて落ち着かせること、これ以上悪化させないこと。そちらに目を向けた方が、体は確実に良い方向へ向かっていきます。

「経過観察」と言われたら——何もしない時間を、備える時間に

影が見つかっても、症状や進行の度合いによっては病院で「経過観察でいいでしょう」と言われることがあります。

病院としては「定期検査で様子を見る」という意味ですが、ご本人にとっては「何もしないで待つのが、かえって不安」「悪化するのを黙って待っている気分になる」——そう言ってご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。

そうした方に、太陽堂はこうお伝えしています。

「早めに、体を整える予防を始めましょう」

次の検査までの数ヶ月は、ただ不安に怯えて待つ時間ではなく、体を内側から鍛えて立て直しておく時間に変えられます。咳や痰などの症状がすでにある方は、なおさらです。

備えのあいだ、ご自宅でできるチェックがあります。痰の色です。黄色っぽい痰は炎症や菌が動き出しているサイン、透明の痰はアレルギー寄りのサインのことが多く、太陽堂でも見立ての一番の手がかりにしています。「痰が黄色くなってきた」「増えてきた」と感じたら、次の検査を待たずに主治医の先生へお伝えください。

【薬剤師コラム②】「治療法がない」と言われた方へ

担当薬剤師:椙田

影の正体が分かったあと、一番多くうかがう不安は「病院でこの病気には確立された治療法がない、と言われました」というものです。頭が真っ白になった、というお話も少なくありません。

でも、どうか絶望しないでください。病院でお薬が出ない=できることが何もない、ではありません。

辛い症状を軽くしていくこと、悪化のペースを穏やかにすること、風邪をひきにくい強い体をつくること——漢方には、その一つひとつにお役に立てることがあります。

太陽堂には呼吸器のご相談が数多く寄せられ、確かな症例が積み重なっています。「もう打つ手がない」と感じている方こそ、一度お話を聞かせてください。

太陽堂の漢方アプローチ|診断のあと、何をするのか

病名や体質によって組み合わせは変わりますが、呼吸器の病気に対する太陽堂の基本アプローチは次の4つです。

働きねらい
菌を除去する漢方薬咳や痰など、症状の元に対してアプローチします(菌が関わる病気の場合)。
免疫と体力を養う漢方薬風邪をひきにくい、体調を崩しにくい強い体づくりを目指します。
血の巡りを整える漢方薬血痰・喀血が出やすい方に。破れた血管や粘膜の修復を助け、出血しにくい状態を目指します。
肺を潤し、体を助ける煎じ薬消耗した体の土台を立て直し、乾燥や季節の変わり目に負けない環境を整えます。

どの組み合わせを使うかは、診断名・症状の強さ・体質によって変わります。具体的な内容は、丁寧なカウンセリングのうえで組み立てます。

【改善実例】「健診で影」から始まった方たちのその後

①【昭和6年生 女性】高齢のため、病院のお薬が出なかったケース

2年ほど前に定期検診のレントゲンで肺に影を確認。CTで詳しく調べたところ、肺MAC症と診断されました。ご高齢のため病院のお薬は処方されず、症状(痰と、夜にコンコンと出る咳)が出てきたためご相談に来られました。

お渡ししたのは、①菌を除去する漢方薬 ②免疫を上げる漢方薬 の2種類です。

  • 2ヶ月後: 咳は1日1〜2回程度まで減り、以前のような苦しい咳は出なくなりました。
  • 1年3ヶ月後: 咳も痰もなく、元気に過ごせています。
  • 2年6ヶ月後: 寒い時期も体調を崩すことなく過ごせているとのことで、無事に漢方薬の服用終了となりました。

②【昭和58年生 男性】病院のお薬で白血球が下がり、休薬になったケース

健康診断で肺に影が見つかり、検査の結果、肺MAC症と診断。影の広がりが見えたため西洋薬での治療を始めたものの、白血球が下がってしまい休薬となり、ご相談に来られました。

同じく、①菌を除去する漢方薬 ②免疫を上げる漢方薬 の2種類をお出ししました。

  • 1ヶ月後: 白血球の数値が上がり、咳も落ち着きました。
  • 1年2ヶ月後: 病院の喀痰検査で、菌が検出されなくなっていたとのこと。
  • 2年後: 白血球数も基準値内に戻り、風邪もひかず元気に過ごせているため、漢方ケアを無事卒業されました。

※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。

太陽堂には、「健診の影」から始まった方の改善症例が数多く蓄積されています。実際の経過は、ぜひこちらを参考にされてください。

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「肺の影」についてのよくあるご質問(FAQ)

「経過観察」と言われただけですが、相談してもいいのでしょうか?

はい、むしろその段階でのご相談を歓迎しています。

「何もしないで待つのが不安」という方は多く、次の検査までの期間を「早めの体質改善」に使うことができます。症状が重くなってからよりも、打てる手にゆとりがあります。

漢方で影は消えますか?

影は「痕(あと)」として残ることもある一方、病院の検査で「影が和らいでいる・薄くなっている」と言われる方も実際にいらっしゃいます。

ただ、私たちが一番大切にしているのは影の濃さそのものよりも、咳や痰などの辛い症状が落ち着くこと、これ以上悪化していかないことです。そこが整えば、体は確実に良い方向へ向かっています。

精密検査を受けるかどうか、迷っています。

必ず受けてください。

影の正体によって、取るべき対策や注意点が全く変わります。影の正体を確かめることは病院にしかできません。漢方のご相談は、精密検査を受けてからでも十分間に合います。

まとめ|影の濃さより、「これからの体」に目を向けよう

「肺に影がある」と言われたら——まず病院の精密検査で正体を確かめる。

診断がついても、たとえ「特効薬がない」と言われても、できることが何もないわけではありません。

影の濃さに一喜一憂するより、いまある症状を落ち着かせ、これからの強い体づくりへ。次の検査までの時間を、備える時間に変えていきましょう。不安な気持ちを一人で抱え込まないでください。

肺MAC症で「3剤のお薬を飲むかどうか」迷っている方には、こちらの記事もどうぞ。

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新宿の漢方薬局【太陽堂】

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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