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太陽堂が考える肺疾患

2026 9/29
コラム
2024年1月7日2026年9月29日
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  3. 太陽堂が考える肺疾患

太陽堂には、肺や気管支の症状でお悩みの方に数多くお越しいただいています。

このページでは、太陽堂が肺の病気をどう考え、どの症状からどう漢方薬を組み立てているかをお話しします。太陽堂には、肺や気管支の症状にお悩みの方が数多く来局されます(年間で新しく400名ほど)。

近年は、コロナウイルスやPM2.5など外からの要因で、咳・痰・息切れなどの症状に苦しまれている方も多くなっています。

【このページの結論:太陽堂が考える肺疾患】

  • いちばん大事にしていること: 病名よりも、「どのような症状が出ているか」(痰の色・咳・息切れ・血痰)を重視します。
  • あわせて見るもの: 検査数値(CRP・白血球・KL-6・酸素飽和度)を、お持ちの方には見せていただきます。
  • 漢方の考え方: 肺や気管支の炎症を鎮める漢方薬を中心に、症状に合わせて組み立てます。病院の治療との併用が基本です。
  • 病名ごとの詳しいお話: 肺MAC症・気管支拡張症・間質性肺炎・COPDなどは、それぞれの専門ページにまとめています(このページの下にご案内があります)。
目次

太陽堂では病名ではなく、どのような症状が出ているかを重視

肺の病気と言っても、

  • 非結核性抗酸菌症(肺MAC症)
  • 気管支拡張症
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患・肺気腫)
  • 咳喘息
  • 肺アスペルギルス症(肺真菌症)
  • 間質性肺炎

など色々な病気があり、原因もさまざまです。

痰の色や咳・息切れなど、出ている症状が大事

その方により症状はさまざまで、病名よりも何の症状が出ているかが大事になってきます。まず全体を表にまとめます。

出ている症状体の中で起きていること(考え方)重ねる漢方の働き
黄色の痰が出ている肺や気管支に炎症がある/菌に感染している【炎症を取る漢方薬】【菌の除去をする漢方薬】
透明の痰が出ているアレルギーや、鼻水がのどをつたっている/体の冷え・水の巡りの悪さ【アレルギーに対しての漢方薬】【水の流れを整える漢方薬】
痰を伴わない咳が出ている気管支の炎症/咳喘息【気管支の炎症を取る漢方薬】
息切れが気になる肺の炎症/肺の働きが落ちている(肺が硬くなっている)【肺の炎症を取る漢方薬】【肺の硬さを取る漢方薬】
血痰・喀血が出ている気管支や肺の血管がもろくなっている【血管を強くする漢方薬】【血流を整える漢方薬】

黄色の痰が出る場合: ①肺に炎症がある、②菌に感染している、などが原因になるため、「炎症を取る漢方薬」や「菌の除去をする漢方薬」を使います。肺だけではなく気管支に炎症が起きている場合も多いので、「気管支の炎症を取る漢方薬」を使うことも検討します。

透明の痰が出ている場合: 何かのアレルギーや、鼻水がのどをつたって痰がたまっている方が多いです。特に透明のネバネバした痰の方は鼻水の可能性があり、その場合は「アレルギーに対しての漢方薬」や「鼻の炎症を取る漢方薬」を。また①体が冷える、②水の巡りが悪い、なども原因になるため、「体を温める漢方薬」や「水の流れを整える漢方薬」も使います。

痰を伴わない咳が出ている場合: 気管支の炎症や咳喘息の時に出やすい症状です。風邪のあとに咳だけ残る時は、気管支に炎症が起こっている場合が多いので、「気管支の炎症を取る漢方薬」を使います。

息切れが気になる場合: 肺が炎症を起こしている、肺の働きが落ちている(肺が硬くなっている)ことが多いです。「肺の炎症を取る漢方薬」「肺の硬さを取る漢方薬」を使っていきます。

血痰・喀血が出ている場合: 気管支や肺の血管がもろくなり、破れていることが多いです。血流が悪くなることで血管がもろくなると考え、「血管を強くする漢方薬」「血流を整える漢方薬」を使っていきます。

※大量の喀血、急な強い息苦しさ、唇や爪が紫色になる、高熱が続くといった時は、すぐに医療機関を受診してください。

検査数値も大事にしています

太陽堂にお越しになる場合、お持ちの方には検査数値も持ってきていただくことが多いです。

  • CRP
  • 白血球
  • KL-6

などが大事になってきます(血液以外では、酸素飽和度なども)。

CRPは炎症のマーカーで、今どれくらいの炎症が起こっているかの目安になります。0.3以下が基準値で、0.3を超えてくると炎症が起こっているサインです。

ただ、肺の炎症だけではなく色々な炎症(例えばリウマチの方であれば手など)の目安になるため、CRPが高いから肺が炎症を起こしている、という訳ではありません。

白血球は血液成分の一つで、体への異物の侵入に対して体を守る働きがあります。元々高い方、元々低い方、病院のお薬により白血球が高くなる方などさまざまですが、一般的に

  • 白血球が低い → 菌やウイルスに対する力が落ちている
  • 白血球が高い → 今、菌やウイルスが暴れている

と考えられます。

KL-6は「間質性肺炎」の目安になり、どれだけ肺が硬くなっているかを確認するために使います。

肺疾患で気を付けていただきたいこと

「食事」と「生活習慣」になります。当たり前のように思うかもしれませんが、この2点はとても大事になってきます。

特に「体を冷やさない」「炎症を強めない」ことに注意が必要です。

体を冷やしやすいものとして、苦みのあるもの(ビール・コーヒー・ゴーヤなど)はとりすぎに気を付けましょう。逆に、体を温める発酵食品(お味噌汁など)や紅茶はおすすめです。

炎症を強めやすい食材として、唐辛子やもち米は控えめに。

脂もの・白砂糖・乳製品・小麦粉も、とりすぎると肺の症状が強くなりやすいので、できる範囲で控えましょう。

食事は「和食中心」を心がけて、無理のない範囲で体を動かしましょう。

病名ごとの詳しいお話は、こちらのページへ

このページは「肺の病気全体の考え方」のご案内です。病院で言われたこと・今の症状に近いものから、詳しいページへお進みください。病名ごとの原因・病院での治療・漢方の組み立て・症例をまとめています。

咳・痰が続く

こんな方は詳しいページ
肺MAC症と言われた/経過観察中/3剤の治療を続けるか迷っている/血痰が出る非結核性抗酸菌症(肺MAC症)
毎日痰が出る/夜に咳で眠れない/抗生剤が長く続いている気管支拡張症
風邪のあとに咳だけ残る/季節の変わり目に咳が出る咳喘息
吸入薬が手放せない/くり返す咳・息苦しさ気管支喘息
痰と咳が止まらず、感染をくり返す慢性下気道感染症

息切れ・肺が硬くなる

こんな方は詳しいページ
ひどい咳・息苦しさがある/KL-6が高いと言われた間質性肺炎
階段や坂道で息が切れる/長くタバコを吸っていたCOPD(慢性閉塞性肺疾患・肺気腫)
「経過観察」と言われて不安/ステロイドを迷っているサルコイドーシス
カビやほこりのある環境で、咳・痰・息切れ・熱が出る過敏性肺炎

カビ(真菌)による肺の病気

こんな方は詳しいページ
咳や痰が止まらない/血痰が出る/抗真菌薬を続けている肺アスペルギルス症(肺真菌症)
喘息があり、アスペルギルスへのアレルギーと言われたアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)

そのほかの肺・呼吸のお悩み

こんな方は詳しいページ
気胸をくり返していて、再発が不安気胸(自然気胸など)
胸に水がたまる/息苦しさをくり返す胸膜炎・胸水
CPAPがつらい/日中の眠気・疲れが抜けない睡眠時無呼吸症候群(SAS)

太陽堂の肺・気管支のご相談から(症例)

実際にご相談をお受けした方の記録です。病院の治療と検査は続けたうえでの経過です。

2026 10/07 気管支拡張症[2年4ヶ月] | 新宿の漢方薬局【太陽堂】
昭和32年生 女性 こんにちは。今日は「気管支拡張症」の方のお話です。 ■ ご相談に来られたとき 5~6年ほど前に病院で「気管支拡張症」と診断されま…
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2026 08/25 間質性肺炎[2年8ヶ月] | 新宿の漢方薬局【太陽堂】
昭和26年生 男性 こんにちは。今日は「間質性肺炎」の方のお話です。 ■ ご相談に来られたとき 3年ほど前に病院で「間質性肺炎」と診断されました。症…
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2026 10/15 COPD(慢性閉塞性肺疾患)・肺気腫[2年10ヶ月] | 新宿の漢方薬局【太陽堂】
昭和28年生 男性 こんにちは。今日は「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」・「肺気腫」の方のお話です。 ■ ご相談に来られたとき 4年ほど前に病院で「肺気腫」…
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※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。

患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 喘息・肺疾患(呼吸器疾患)) どうぞ参考にされて下さい。

症例-喘息・肺疾患(呼吸器疾患) | 新宿の漢方薬局【太陽堂】
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肺の病気と漢方についてのよくあるご質問(FAQ)

病院のお薬(抗生剤・吸入薬・ステロイドなど)と漢方薬は併用できますか?

はい、併用していただけます。お薬手帳をお持ちいただければ、飲み合わせは薬剤師が確認します。病院のお薬の減量や中止は、自己判断せず主治医の先生にご相談ください。

病名がはっきりしていなくても相談できますか?

はい、ご相談いただけます。太陽堂では病名よりも、痰の色・咳・息切れ・血痰など「今出ている症状」を詳しく伺って組み立てます。病院の検査は並行して受けてください。

痰の色で、漢方は変わりますか?

はい、変わります。黄色の痰には炎症や菌に対する働きを、透明の痰にはアレルギーや水の巡りに対する働きを重ねます。痰の色・量・出やすい時間帯をお聞かせください。

漢方はどのくらいで変化を感じますか?

咳や痰の変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。画像や数値の変化は、病院の検査で確認しながら、半年〜1年の単位で見ていきます。効果の感じ方には個人差があります。

どんな時に病院を受診すべきですか?

大量の喀血、急な強い息苦しさ、唇や爪が紫色になる、高熱が続くといった時は、漢方で様子を見る場面ではありません。すぐに医療機関を受診してください。

費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?

目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。

ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。

まとめ|病名ではなく「今出ている症状」から組み立てる

肺の病気は、同じ病名でも症状の出方が一人ひとり違います。太陽堂が受け持つのは、病院の治療と併用しながら、痰・咳・息切れ・血痰といった症状と検査数値を見て、体質の側を整えることです。

「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、どうぞ一人で抱え込まずに太陽堂へご相談ください。症状の出方や検査の結果、お薬の内容、体質を丁寧にお伺いし、あなたに合わせた漢方ケアをご提案いたします。

ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

太陽堂がはじめての方へ

ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。

初めての漢方相談ガイド
漢方の料金の正直な話
改善症例の一覧
開局10年の記録

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

肺疾患のブログ記事

  • 「【肺MAC疑い】培養で菌が出ないのに『疑い』と言われたら」「検査との付き合い方と漢方の考え方」というテキストとともに、中央で胸(肺)に手を当てて「??」と戸惑う女性が描かれています。左側には「(ー)菌なし」と書かれた検査報告書、右上には「『疑い』の診断」を伝える医師、右下には生薬や漢方茶、体質改善のケアを象徴するノートやアイテムが散りばめられた水彩画風のサムネイル画像。
    ブログ-喘息・肺疾患(呼吸器疾患)

    【肺MAC疑い】培養で菌が出ないのに「疑い」と言われたら——検査との付き合い方と漢方の考え方

    2026年9月5日
  • 「肺MAC症は経過観察で」と言われた、「何もしない」が不安な方へ。漢方の考え方で安心のケアを。水彩画風のイラストで、不安な表情で「経過観察」のカルテを持つ女性から、桂皮、大棗、甘草、人参などの生薬と土瓶を経て、穏やかな表情で湯呑みを持つ女性へと変化する様子が描かれています。背景には「不安」「自然治癒力」「ケア」などのキーワードが浮かんでいます。
    ブログ-喘息・肺疾患(呼吸器疾患)

    「肺MAC症は経過観察で」と言われたら|「何もしない」が不安な方への漢方の考え方

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  • 水彩画風のイラストで描かれた医療情報系のYouTubeサムネイル。画面は左右で対比する構成になっています。 左側は青暗い背景で、不安そうな表情で頬杖をつく年配の女性が描かれています。テーブルの上には「エブトール」「リファンピシン」「クラリス」とラベルが貼られた3つの薬のボトルと錠剤があり、その上部に「視力低下」「肝機能障害」「消化器症状」という副作用を示す吹き出しが浮かんでいます。女性の頭上には、病変のある肺のイラストが描かれています。上部には黒い文字で「『肺MAC症 3剤、できれば飲みたくない…』エブトール・リファンピシン・クラリスの副作用」と記載されています。 右側は明るく温かみのある背景で、光が差し込む窓辺に植物が干されています。穏やかな笑顔の女性が、漢方薬の入ったお椀と砕いた生薬の小皿を手に持っています。テーブルの上には高麗人参、八角、ナツメなどの生薬が盛られたお皿が置かれています。上部には茶色い文字で「漢方の考え方 と 体質ケア 免疫力向上・副作用緩和」と書かれています。右下には「漢方薬チャンネル」というロゴが入っています。
    ブログ-喘息・肺疾患(呼吸器疾患)

    「肺MAC症の3剤、できれば飲みたくない…」エブトール・リファンピシン・クラリスの副作用と漢方の考え方

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